ミリィから譲られた鍵を、ピンクボンバーなる女性に渡していたU。直後にUは物思いにふける様子を見せていたが、そんな彼の前に人形のような見た目をした少女が現れたのだった………
Uは腰を上げ、手に持った帽子を頭に被ると………
「………しかし、今の僕の雰囲気から異質さを感じるとは物好きだ。僕の雰囲気なんか知っても人生には役に立たねえよ」
そう言って、冷静な様子でそう言い放つ。
「それはどうかしらね。人形や童話など役に立たないと思えるものが意外と役に立つ事もあるわよ」
人形のような見た目をした少女はそう言って、Uの言葉を否定する言葉をかける。それを聞いたUは………
「ふっ………変わってるな」
Uは思わず笑いを零しながらそう呟いた。
「貴方も変わってる方よ。私を見た人間は大抵舐めてかかるか、馬鹿にしている人間しかいない。そんな私を対等どころか、どこか恐れるように相手する人間は初めてよ」
しかし少女は、Uを異端な存在と考えていた。それはUが少女に対して小さく恐れの感情を抱いていた。
「こう見えて長生きな上に色んな人間を見てきてるからな。人の空気を読むのは何となく分かるようになったんでな」
Uはそう言って少女の言葉を遠回しに頷く様子を見せた。それを聞いた少女は………
「ふーん、そうみたいね。少なくとも貴方の今の言葉に嘘偽りはなさそうだし」
そう言って、Uの言葉に頷く様子を見せた。そして、Uの顎に右手で触れると………
「貴方、中々面白いじゃない」
少女はUに興味を持った事を語る。しかし、Uは少女の手を振り払うと………
「僕に執着しても人生不幸になるだけだぞ」
そう言って、自分に興味を持たれる事に嫌悪感を抱く様子を見せる。
「………私には幸せも不幸もない。執着するモノもね」
しかし、少女は自身が持つ物はロクにない事を示唆する様子を見せる。
「………(この子、何かが欠けてる気がする………そんな物言いは常人からも聞かないぞ………?)」
Uは少女に対し疑問を抱く様子を見せる。Uは帽子で目元を隠すと………
「………君が何に興味を持とうが勝手な話だが………また会えるかは分からんぞ。僕はこう見えて忙しいんでな」
そう言って少女の前を去ろうとする。少女はUの後ろ姿から視線を背けるが………
「………どうかしら。私が興味を持った人間は、何故か何度も現れる運命にある………私の人生はずっとそんなものよ」
少女はそう言って、まあ自身がUの前に現れる事を示唆する言葉をかけた。それを聞いたUは首を傾げる様子を見せていたが………
「………もしそうならその時は君の言葉を疑わないだろうな」
そう言って少女の言葉が本当か嘘かを試すかのような言葉をかけた。
「フッ………貴方、名前は?」
それを聞いた少女は笑いを零すと共に、Uに対して名を問いかけた。
「………Uだ。そういう君の名前は何かな」
Uは名乗ると共に、少女の名を問いかけた。
「………メイデン。ゴシック=メイデンよ」
少女は自身の名がゴシック=メイデンという名である事を語った。
「メイデン………変わった名前だな」
Uは少女ことメイデンの名が代わったものである事に首を傾げる様子を見せていたが………
「次に会う時には自然と言えてるわよ。私も恐らく貴方の名を忘れていない」
メイデンはそう言って、互いに名を忘れる事は無い事を語った。
「………そうかい」
Uはまだメイデンの言葉を疑っているのか、ぶっきらぼうにそう言ってその場を去った。
「………私の勘は外れない。貴方は嫌でもそれを信じる事になる」
そしてメイデンは意味深な言葉と共にその場を去るのだった………
メイデンはUに興味を持つと共に、彼に向けて意味深な言葉をかけた。そして、彼にかけた言葉の意味を後にUは知る事となったが、この時のUはまだメイデンの事を変わった少女だとしか思わなかったのであった………
To Be Continued………
次回予告
ミリィがリヴィスと別れて三日が経った日の事、ミリィはようやく森の出口を見つける。しかし、ミリィの前に新たなマテリアルビーストが出現。その怪人は弾丸を放つ力を持っていたのだった………
次回「弾丸の怪人」