鉱石と破壊の戦士達〜鍵の戦士達〜   作:Uさんの部屋

84 / 201
前回までのあらすじ
リヴィスの狂いようにUは呆れを隠しきれず、防御力に身を任せる形で彼女を圧倒する。リヴィスを圧倒するUの前に、彼への憎悪に取り憑かれるエレガンがまたしても現れたのであった………


第83話 身を捨てる強さ

エレガンはUに対して身構える様子を見せる。だが、Uは冷めた様子でエレガンを見ており………

 

「………またお前か。いい加減にしてくれないものかね」

 

エレガンに対して嫌気を感じる様子を見せていた。そんな中、エレガンは真っ黒な鍵を取り出した。

 

「っ………! その鍵は………! 貴女、死ぬ気………!?」

 

メイデンはその黒い鍵に動揺する様子を見せる。

 

「………? どうした、メイデン?」

 

Uはメイデンの様子を目にし、思わず首を傾げた。

 

「あの鍵はメルヘンの力を最大限に引き上げられる………でもその代わりに身体が耐えられなくなる諸刃の剣とも言える鍵よ………!」

 

メイデン曰く、エレガンが持つ鍵は自身の身を犠牲に強くなるものであった。しかし、エレガンは最早躊躇いもなく鍵をベルト右部にセットする。

 

『フルバーストオン!!』

 

するとエレガンの身体中に電流が走る。エレガンはこれに苦しむ様子を見せていたが………少しして電流に慣れたのか………それともイカれてしまったのか………エレガンは素早い動きでUに接近すると、彼に向けて鋭い拳を叩き込む。Uは咄嗟に両腕でガードしたものの、幾らか後退る様子を見せる。

 

「(………パワーとスピードが上がっている………あの鍵の力が………)」

 

Uは首を傾げながらエレガンの強化を肌で感じていた。エレガンはすかさず両腕の鞭を伸ばす。Uはこれをブリザードガンで狙撃しながら撃ち落としていくが、エレガンはその隙にUへ接近し、彼の左肩の鎧へ力強い拳をぶつけ、彼の肩アーマーを砕いた。

 

「………! (氷の壁を貫いてきたか………)」

 

Uはエレガンのパワーを肌で感じながら破壊されるアーマーに目を向ける。直後にUは鋭い膝蹴りでエレガンの身体を吹っ飛ばすが………

 

「私は………全部捨てたのよ!!」

 

エレガンは開き直ったようにそう言うと、ベルト左部のゼンマイを回し、右手にエネルギーを集束させ………

 

『イバラヒメメルヘンエンド!!』

 

エネルギーがチャージを終えたタイミングで右手を地面に叩き付ける。これにより、無数の茨が地面から生え、Uの鎧に直撃し、次々と彼の鎧の外側を砕いていった。

 

「(必殺技の威力まで上がってやがる………やはりあのヘンテコな鍵1つで全てが変わるのか………)」

 

Uは攻撃を受けつつも冷静に分析を進めていた。Uは所々破損した鎧に目を向けつつも、すぐさま身体から放出される冷気を強める事により、鎧を修復する。だがその直後、エレガンは再び身体から漏れ出る電流に苦しむ様子を見せた。

 

「うあああっ………! ああっ………!!」

 

エレガンの様子にその場にいる誰もが戦慄する様子を見せていた。だが、エレガンは笑いながら身体を起こすと………

 

「ふはは………壊す………貴方の全てを壊してやる………!!」

 

狂気に取り憑かれた様子でそう言い放つ。その光景を目にしたUは………

 

「………どいつこいつも………」

 

何かを思う様子でそう呟くのであった………

 

 

 

エレガンは自身の身体を犠牲にする形でUに匹敵する強さを獲得し、彼にダメージを与えていく。だが、そんなエレガンに対してUは怒りとは違う感情を抱いていた。果たして、彼の言葉に隠された感情とは………?

To Be Continued………




次回予告
エレガンが狂気に囚われる姿がリヴィスと重なったUは、力とは狂気に囚われて使うものでは無いと説く。それでも自身の道を変えようとしないエレガンに対し、Uは奥の手を解禁するのであった………
次回「奥の手の次元」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。