メイデンに押される現状を認められないポイズは必殺技による迎撃を狙う。しかし、メイデンによる必殺技対決に敗れ撤退に追い込む事に成功。だが、ポイズの恨みはより一層深まる事となったのであった………
第98話 人の寄らない銃撃手
ポイズとの激闘から数日後、ミリィとメイデンの2人は再び他のメイデンの捜索に動いていた。そんな中でメイデンは、視線を常に動かしている様子だった。
「………どうしたの、メイデンちゃん? さっきからキョロキョロと周りを見てるけど………?」
そんな彼女の様子にミリィも思わずそう問いかける。
「………誰かに見られている」
だが、メイデンは人の視線を感じとったのか、自身の行動についてそう呟いた。ミリィが彼女の言葉に実感を持てない中、突如としてメイデンの背後へ弾丸が飛んできた。メイデンはこれをかわすと………
「知っているような視線だと思っていたけど………貴女も懲りないものね………確か、リヴィスとか言ったかしら?」
そう言って、背後へ視線を向ける。そこにはシャドーガンスターを所持したリヴィスが立っていた。
「黙れ………!! 貴女なんかが私の名を語るな………!!」
リヴィスはそう言うと、シャドーガンスターの鍵穴に真っ黒なガトリングのアクリルが付いた鍵を取り出し、これをセットし捻る。
「………変身」
間髪入れずにリヴィスはトリガーを引いた。
『ガンスターオン! ………ワーイング………!!』
これによりワーイングフォームへ変身したリヴィス。
「リヴィスさん………どうして………? どうしてまだこんな事を続けるの………?」
その光景を見たミリィはリヴィスと向き合う覚悟を決めた今でもなお、彼女の意図が理解出来ない様子を見せる。
「そこの邪魔な女とあの白髪男が悪いのよ………私とミリィちゃんを引き裂く悪魔が………私達のあるべき幸せを壊したんだから!!」
リヴィスはこの期に及んでもUとメイデンのせいであるとして聞かなかった。それを聞いたメイデンは溜息を漏らしながらメルヘンドライバーを装着すると………
「………無様ね。ここまで来ると救えないわ………変身」
そう言って黄金のゼンマイをベルトへセット。そのままゼンマイを回した。
『ミラクルレジェンド! ライトニングアリスヒストリー!!』
メイデンが黄金のアリスを模した鎧を装着し変身が完了。メルヘンボウを装備し、遠距離からリヴィスへ光の矢を放つ。
「うあっ! このっ………!!」
リヴィスはがむしゃらに銃撃を行うが、今のメイデンにデタラメな銃撃が当たるはずもなく、メイデンはメルヘンボウによる冷静な狙撃でリヴィスに的確なダメージを与えていく。リヴィスは地面に拳を打ち付けると………
「なんで………どうして………!! こんな奴に私が勝てないの………!?」
そう言って自身の苦戦を嘆いていた。だが、メイデンからすればそんな理由は1つでしかなく………
「決まってるじゃない………自分の事ばかり考えているような人間が強くなれる訳ない………貴女の事、少しは脅威だと思っていたけど………今や私達の周りを彷徨くだけの虫………最早脅威でも何でもないわ………」
自身の考えに囚われるリヴィスが、先日に強くなる事の意味を知ったメイデンに敵うはずがない………それこそが今の2人の差を作った理由である事を突きつけるのであった………
再びミリィ達の前に現れたリヴィスだったが、メイデンにとっては最早脅威でも何でも無くなっている程に差が開いていた。果たして、この対決の行方はどう転がるのであろうか………?
To Be Continued………
次回予告
メイデンの言葉から耳を背けようとするリヴィスは必殺技を狙う。しかし、そんなどうしようもないリヴィスに、メイデンがかける言葉など何も無かったのであった………
次回「幻想戦士の呆れの目」