〈リムルside〉
フィとミィが旅立ち、しばらく経ったある日、エレンたち3人がギルドマスターであると言うフューズとファルムス王国からやって来た辺境調査団だと言う連中を連れて来た。
辺境調査団の調査対象は
どうやら豚頭帝討伐についてはまだファルムス王国には知られていなかったらしい。
調査団の団長であるヨウムと名乗る男は、なかなかに人望があるらしく、俺はそれを利用することにした。
「君、英雄になってみる気はない?」
「英雄だぁ?……いや、英雄ですか?」
シオンに睨まれ、怯えたようにヨウムは言い直した。
「そっ、英雄。豚頭帝を討伐したのはヨウムたちで、俺たちはそれを支援した善良な魔物ということにしたい」
「なるほど、それは良い手かもしれないですね。そういうことなら、俺からブルムンド王に掛け合い、情報操作も手伝いましょう」
フューズもそう言い、協力的だ。
「英雄……英雄ねぇ……少し、考える時間をもらう事は出来るk……出来ますか?」
「ああ、良いぞ」
それからヨウムは
「仲間に慕われる奴に悪い奴はいねえと俺は思っている。この街の奴らは、みんなお前のことを信頼している。だから、俺もアンタを信用する。英雄でも勇者でも、好きに使ってくれ」
「ありがとう。よろしくなヨウム」
「ああ、よろしくな旦那」
「……あ、そうだ。ヨウムには英雄になって欲しいんであって勇者になって欲しい訳じゃないぞ?勇者は魔王と同じく特殊らしいからな」
ミィが言っていたことを思い出し、訂正しておく。
あの時のミィの表情は、真剣そのものだったからな。
それからヨウムたちは魔国で修行し、豚頭帝を討伐したとしてもおかしくないぐらいに強くなって貰ってからファルムス王国に送り出した。
さて、俺はそろそろシズさんの心残りを助けに行こうかな。
「エレン。聞きたいんだが、イングラシア王国に行くにはどうしたら良い?」
「イングラシア?」
「ああ、あそこにはシズさんの心残りが居るから……」
「あ、そっか。イングラシアに行くには身分証も必要だし……私たちと一緒に1回ブルムンドのギルドに寄って冒険者に登録してから行った方が良いかも」
「なるほど、頼む。連れてってくれ」
「分かった!!!」
こうして、俺は一度魔国を離れ、ブルムンドに寄ることになった。
ブルムンドでは、ギルド登録で一悶着あったりもしたが、Bランク冒険者として登録が出来、その後ブルムンド王との会談をし、国交を結んだ後、俺はエレンたちと共にイングラシアへと向かった。
イングラシアに着いた後は早速
自由組合総帥の名は
まあ、名前から分かる通り日本人だった。
シズさんの事を教える過程で一悶着あったが、説得に成功し、さらに漫画をプレゼントする事で懐かれることに成功した。
ユウキの紹介でシズさんの教え子たちが居る自由学園への勤務が決まり、シズさんの心残りである教え子たち……アリス・ロンド、ゲイル・ギブスン、クロエ・オベール、リョウタ・セキグチ、ケンヤ・ミサキの5人が俺の生徒になった。
最初はやっぱり信用はされなかったけど、なんとか信用を勝ち取ることに成功。
なんとしてでも、5人全員を救ってみせる。
〈フィアラside〉
リムルがイングラシアに到着し、あの5人の教師になった。
流れはヨウムの登場時期以外は大して変わらず、原作ファンとしては原作にあった場面などを現実として見ることが出来、めっちゃ楽しかった。
まあ、ここからは大分流れが変わるかな?
具体的には精霊の棲家に辿り着くための迷宮攻略が大分難しくなってる。
まあ、そこは多分リムルなら攻略自体は出来そうだから大丈夫だろう。
……大丈夫だと思う。
「さて、ボクはちょっとラミリスに会って来る。行ってくるね」
「行ってらっしゃいませ!であります!」
「久しぶりだね。ラミリス」
「久しぶりなのよさ。フィアラ」
「あのスライム……リムルの動向は把握してる?」
「モッチロンなのよさ!」
「それは良かった」
「多分、そろそろ精霊の力で魔力を制御出来るようになるって気付くはずなのよさ。そうすれば、ここに辿り着くのも時間の問題のようなのよさ」
「だね」
「まっ、この迷宮の攻略難易度はそれほど高くないし、この迷宮の存在に気付ければあの子達も多分助かるのよさ」
「難易度が高くない……ねぇ」
「高くないのよさ!!!なにせ、覚醒してなくても攻略出来るからね!!!」
「うん……そだね」
まあ、リムルなら大丈夫だろ。
……きっと……多分!!!
主人公だもんね!!!