転生したら蛇だった件   作:朝昼晩昼夜逆転

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お久しぶりです!!!続き、やっと書けました!!!


強い方が意見を通す

〈フィアラside〉

 

「今回の議題はそこのリムルが魔王を名乗ったことについてだが……」

 

 ギィが話を切り出すと、

 

「そのことについて、私から報告がございます!宜しいでしょうか?」

 

 クレイマンが自信たっぷりな様子でそう言った。

 

「良いだろう」

 

「ありがとうございます!では、まず結論から言いましょう!このスライムは魔王に相応しくないと!!!」

 

 そこから、クレイマンの長ったらしい演説が始まった。

 

 曰く、カリオンがリムルが魔王を名乗るようにリムルに提案し、それをリムルが呑んだ。

 

 箔付けのためにカリオンと相談したリムルは暴風竜ヴェルドラを復活させることにし、その生贄としてファルムス王国を選んだ。

 

 思惑通り、ヴェルドラは復活し、ファルムス軍は壊滅した。

 

 その後、カリオンはリムルと共謀してクレイマンを殺すことにした。

 

 理由は現在魔王の席は満席であり、リムルのために魔王の座の空席を作る必要があるから。

 

 これを伝えたミュウランはリムルによって殺された。

 

 そう、リムルを糾弾するようにクレイマンは告げた。

 

 うん、なんていうか……ツッコミどころは色々あるんだけどさ、とりあえず魔王の席って別に決まってないんだけどな。

 

 ていうか、原作通り魔王が10柱なら定員があると勘違いするのも分かるけど、11柱いるんだよ?

 

 中途半端な数字なんだから定員なんてないって気づけそうなもんだけどね。

 

 いや、定員なんてないって理解した上でカリオンが勘違いした(てい)で話してるのか?

 

「話の真偽は置いておくとして。クレイマンよ。肝心のカリオンは何故ここにいない?スライムを問い詰めるより、まずは先に獅子王(ビーストマスター)の話を聞くべきではないのか?」

 

 ダグリュールがそう言うと、クレイマンは余裕の表情を崩さずに話を続けた。

 

「それは無理なのです。ダグリュールよ。何せカリオンは暴風大妖渦(カリュブディス)に殺されてしまいましたので」

 

「なんだと?」

 

「カリオンは暴風大妖渦を怒らせたのです。知っての通り、暴風大妖渦は暴風竜の申し子。そんな暴風大妖渦の封印は、暴風竜の復活に呼応するように解かれ、暴風大妖渦は解き放たれたのです!そして、自らの親である暴風竜を利用しようとしたカリオンに怒りを覚えたのです!おそらく、長い封印の間に自我を獲得していたのでしょう。そんな暴風大妖渦によって、カリオンは殺されてしまった。だからこそ、カリオンに話を聞くことはできないのです!!!」

 

 なるほど、そんなシナリオにしたのか。

 

「そして、私が今回連れて来たあの鎧の者こそ、暴風大妖渦です!!!私はここに、魔王を僭称した愚かなスライムの粛清、そして魔王の席を一つ増やし、暴風大妖渦を魔王認定することを提案いたします!!!」

 

 全て上手くいくと確信した様子で、クレイマンは話を終わらせた。

 

 馬鹿だなあ。

 

 暴風大妖渦に自我などないことは、最古の魔王はもちろんのこと、ディーノにダグリュール、ルミナス、レオンだって気付ける。

 

 気づかないのは覚醒していない奴だけだろうに。

 

 自我のない者が魔王を名乗ることなどあってはならない。

 

 原作にこんな取り決めがあったかは不明だが、この世界ではそういうルールだ。

 

 そして、覚醒魔王クラスであれば自我がないことなど余裕で見抜ける以上、クレイマンの提案は前提から破綻しているのだ。

 

「なるほどな……で、お前からはなんかあるか?リムルとやら」

 

 自分たちを欺けると本気で思っていた様子のクレイマンに対する興味が全て失せたギィがリムルに話を振った。

 

「お待ちください!そんな下等なスライムの話など聞く価値も……」

 

「黙れ。お前の発言時間は終わった。それで、リムル。どうだ?」

 

「そうだな……俺からは、クレイマンの話は何一つとして事実がないということを伝えさせて貰おうか。まず、ミュウランが死んだと言ったが、ちゃんと生きてる。後、カリオンは別に俺に魔王を名乗るように言って来てないし、なんなら直接会ったこともない!!!国同士で交易はしてるが、それだけだ。ファルムス王国をけしかけたのはクレイマンだし、暴風大妖渦をカリオンにけしかけたのはクレイマンだろ。何が怒りだ。それに自我なんてないだろ?」

 

「はっ!何を言い出すかと思えば……証拠もなくそんな言い分が通るとでも?」

 

「お前こそ、なんの証拠も提示してなかっただろうが!」

 

 ど正論だね。

 

「両者共に証拠なし……まあ、正直、証拠なんざどうでも良い」

 

 ギィが心底どうでも良さそうに話し出す。

 

「この世界の絶対的なルール。魔王である以上、クレイマンなら分かるだろう?」

 

「………弱肉強食……ですか?」

 

「そうだ。どちらに非がある……その追求に意味はない。弱肉強食の理に則り、強い方が意見を通す。自分の意見を通したいのなら、この場で戦い、力を示せ」

 

「なるほど、確かに、その方が手っ取り早いですね」

 

 クレイマンが不敵に笑うと、

 

「確かに、この場でお前を殺せれば後で始末する手間が省けて丁度良いな」

 

 リムルが冷淡な声でそう言った。

 

「リムル。お前がクレイマンに勝てば、魔王を名乗ることを許す」

 

「ああ」

 

「では死になさい!下等なスライム!!!殺すのです!暴風大妖渦!!!」

 

 クレイマンがそう叫ぶと共に、暴風大妖渦が爪を伸ばし、その爪でリムルに斬りかかった。

 

 フォビオの記憶から得た近接戦闘技術だな。

 

 ちなみに、リムルの従者は原作と変わらずランガとシオンだけど、クレイマンの従者は暴風大妖渦と後にクマラと名付けられた九頭獣(ナインヘッド)だ。

 

 原作で連れていたビオーラは来ていない。

 

 ビオーラは現在クレイマンの居城にいるため、ハクロウたちと戦うことになるだろう。

 

 ビオーラは人形とはいえど、一応自動戦闘が出来るからな。

 

「自信満々な顔して、暴風大妖渦任せかよ」

 

 リムルはクレイマンを挑発しながら、難なく暴風大妖渦の爪撃を避けた。

 

 暴風大妖渦の爪撃によって、床に大きな斬撃痕がついた。

 

 このままでは部屋が壊れるため、ギィが即座に結界を張った。

 

 原作同様、この結界には空間拡張の効果があり、内部は大分広くなっている。

 

 ちなみにこの結界、竜種レベルでなければ破れないぐらいに頑丈だったりする。

 

 こうして、リムルとクレイマンの戦いが始まった。




ビオーラって自動戦闘出来るんですかね?まあ、原作でベレッタにビオーラが負けたことにクレイマンが直接見るまで気づいていなかったため、自動戦闘出来るだろうと考え、今作ではビオーラは自動戦闘が可能ということにします。
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