転生したら蛇だった件   作:朝昼晩昼夜逆転

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1000年経てば色々変わる

 ギィとなんとか渡り合うことが出来るようになってから1000年、修行開始から数えると1500年の時が流れた。

 

 ボクはようやく、本気のギィと引き分けることが出来るようになった。

 

 作中最強格と引き分けた……うん……どう考えても強くなりすぎたよな。

 

 まあ、最古の魔王を名乗る以上、この強さは必要だったけど。

 

 さて、この1500年で、色々変わったことがある。

 

 1番はやはり、ギィとヴェルザードの関係だろう。

 

 ヴェルザードがギィを好いていて、ギィもヴェルザードを大切に思っているのは原作を読んでいて知っていたから、とりあえず、

 

「君たちいつ結婚すんの?」

 

 と、ド直球に質問してみた。

 

 それから何やかんやあり、2人は想いを確認し合い、結ばれた。

 

 これで原作ほど関係が拗れることは無くなったのだが、問題があった。

 

 それは、ヴェルザードの内側に潜んでいた神祖、トワイライト・バレンタインだ。

 

 トワイライトはギィと戦う場を用意するという条件でヴェルザードの体内にいることを許されていた。

 

 しかし、今はヴェルザードが頼めばギィは普通に対等に戦ってくれるだろう。

 

 そう、つまりトワイライトを飼っている必要が無くなったのだ。

 

 となると、当然ヴェルザードはトワイライトを自身の中から追い出す。

 

 自身の愛する存在を利用しようとしたトワイライトにギィは怒りを露わにし、完全に滅ぼそうとした。

 

 しかし、それはボクが止めた。

 

 トワイライトは簡単に言えば研究狂い。

 

 その頭脳はこれから役立つと思い、トワイライトはボクの配下にすることにした。

 

 今はトワイライトではなく『クオン』と名乗り、ボクに忠実に従っている。

 

 ちなみに名前がクオンになったのは、トワイライトの最初の2文字『トワ』を漢字に変換して『永遠』、そして永遠の類義語の『久遠』を連想した結果だ。

 

 まあ、ボクに従っているのはボクが未知の生命体や、竜種と同じ身体組成の生物を創れるからという理由もあると思うけど。

 

 一応、ボクに逆らえないように魂に楔を打っているため、今後敵対することは無いだろう。

 

 あ、ちなみにクオンはもう既に『悪徳乃王(アンラ・マンユ)』を獲得している。

 

 そして、クオンと双璧を成し、クオンと合わせて『双星』と呼ばれる少女がボクの配下にいる。

 

 名前は『遠藤(えんどう)刹那(セツナ)』。

 

 日本から召喚された異世界人である。

 

 セツナは、とある国に召喚され、そこで兵器として利用されていた。

 

 その国がボクたち魔王に宣戦布告してきたため、遠慮なく滅ぼし、その時にセツナを助けた。

 

 セツナは助けた時に心酔されてしまい、ボクのことを神の如く崇めている。

 

 そんなセツナには、酒に酔った拍子に手を出してしまい、責任を取ると言ったのだが、「私が主様の妃になるなど恐れ多い」と言われ、断られてしまい、今はそういう関係(・・・・・・)に落ち着いている。

 

 ボクは、結婚する事がなくとも、セツナを1番大切な存在として大事(だいじ)にすると決めている。

 

 そんなセツナだが、人間の極地である神人に至っており、究極能力も獲得している。

 

 究極能力の名は『狂信乃王(アエーシュマ)

 

 これは、自身が信仰している存在の能力を制限付きで扱う事が可能となるスキルであり、更にその制限も信仰している存在から許可を得ることで無くす事が出来るのだ。

 

 そう、つまりセツナはボクの能力を扱えるのだ。

 

 ちなみに、クオンには『究星』、セツナには『荒星』の二つ名をそれぞれ与えている。

 

 これは、戦闘時の2人の性格を反映させている。

 

 クオンは、戦闘時は相手の能力を調べながら戦うのに対し、セツナは攻撃こそ正義と言わんばかりに荒々しく戦うのだ。

 

 セツナは普段は大人しい性格なのだが、なぜ戦闘時はあんな事になってしまうのやら。

 

 他には、ミリムの配下たちの文化も変わった。

 

 始まりはボクが料理を教えたことだろう。

 

 料理を教えるのはリムル……というかシュナである方が良いのかもしれないけど、流石にミリム(友達)が困っているのは見過ごせなかったから説得した。

 

 最初は拒否していたが、「より美味しく食べることこそ、食材への礼儀だ」と言い、なんとか納得してもらった。

 

 そこからミリムの支配地域は食文化の発達を遂げ、今では食の都とも呼ばれている。

 

 ちなみに、自然を大事にするという信念は変わっておらず、自然を大事にしない者にはとんでもない制裁を行なっているらしい。

 

 まあ、それはいいか。

 

 それと、ミリムの支配地域は原作では『忘れられた竜の都』だったけど、今は食文化の発達と共に外交もするようになったため、『忘れられた』の部分が無くなり、『竜の都』となっている。

 

 ちなみに、外交はヘルメスのような存在が少数ではあるがいたため、その者たちが中心となって行なっている。

 

 そうそう、支配地域といえば、ボクは表向き支配地域は無いものとなっている。

 

 しかし、実際には支配している場所がある。

 

 そこは、ボクが創った(・・・・・・)世界である。

 

 ボクは、世界を1つの生命体と解釈することで、世界そのものすら創れるようになった。

 

 そうして、世界を創り、今はそこを支配して君臨している。

 

 眷属も創造し、今では10万ほどの眷属がそこで生活している。

 

 後変わったことと言えば、魔王が増えたことだろう。

 

 新たに魔王にダグリュールとルミナス、ディーノ、そしてカザリームが加わった。

 

 カザリームは、混沌竜(カオスドラゴン)が暴れていた時代にはもう既に存在していたため、このタイミングでの加入はおかしくは無いかなと思う。

 

 あ、そうだ。

 

 混沌竜についてその後、進捗があったな。

 

 原作において、混沌竜はマリアベルに利用され、その後リムルに新たな竜種として復活させられた。

 

 そう、復活出来たのだ。

 

 もしかしたら今復活させることも可能かと思い、最古の魔王全員で混沌竜の亡骸を見に行った。

 

 すると、なんと魂は既に消滅していたものの、心核(ココロ)を構成する情報子だけは、なんとか亡骸にしがみついていたのだ。

 

 それを理解したボクは、すぐに『無垢魂』を創造し、その中に情報子を入れた。

 

 『無垢魂』とは、心核の無い魂だ。

 

 『無垢魂』に心核を内包させることで、魂は完成する。

 

 そして、その『無垢魂』を竜種と同じ身体組成で創造した小型の竜の肉体に入れた。

 

 そして、それをミリムが名付けることで混沌竜は、新たに『ヴェルガイア』として再誕した。

 

 あの時のミリムの笑顔は忘れられない。

 

 ヴェルガイアは、巨大な竜の姿になることも出来るようになったけど、今は常に子竜の姿で常にミリムの肩に乗っている。

 

 そんなこんなで、原作と変わりつつも世界は歩みを続け、時は更に流れ、ついにリムルがこの世界に転生してきた。

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