『平』遠く眩しいルドベキア   作:ある日そこに居たであろうクマさん

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第一平 B組と始まり

 

 

正義とは...いつも『全』が自分達には理解できぬものを『悪』と定め自分達の常識に落とし込むからこそ生まれたもの...

 

悪とは...いつか『個』が自分とは違う『全』になれないが故に生まれる者。

 

分かるかね...斯くいうオリジナルもその被害者だった。

 

人間は変わった。

 

その進化は間違いだったのだ。

 

だからこそ、私がいる。

 

私がオリジナルの為の...

 

真の『平等』を作るのだ...

 

その為に先ずは...

 

 

 

 

 

この世界を貰おうか

 

 

その言葉は今は風となって消え...

 

その先の未来に向かい飛ばされて行った。

 

 

 


 

 

そして時と場所は少し先の未来...

 

現代...雄英高校ヒーロー科 一年B組の教室。

 

その中へと移行する。

 

「では、お前達...心して聞け」

 

『.....』

 

その中ではB組生徒一同と担任のブラッドヒーロー ブラドキングが静かにこの時期の雄英で一番のイベントについての話をしていた。

 

それこそ...

 

 

「雄英体育祭が...迫っているッ!!」

 

『ッ!?』

 

その言葉が発せられた瞬間ッ

 

一時の沈黙が皆を包む!

 

だが...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それが過ぎ去った頃には...

 

『うおぉぉぉぉッッッ!!!!!』

 

そこにあったのは強大な熱気のみだった!

 

「雄英体育祭...テレビで見た事はあるけど...」

 

「まさか、今度は自分達がそこに出るとはなぁ。まあ、雄英生なんだから当たり前か。よっしゃあ!それまでにビシバシと鍛えなきゃな!」

 

「ふふっこれは絶好のチャンスじゃないか。プロへのアピールがてらこの体育祭でA組を超えてB組こそが主役だと証明してやるッ」

 

「いや、別にA組は気にしなくても良いんじゃん。そもそも例の襲撃事件に関してはA組は被害者であって私達は何もされた訳じゃあないんだがら」

 

「ああ主よ...まだ未熟の身ながらこの大舞台に立つことをお赦し下さい」

 

そして各々が体育祭について話し合う中...

 

「あぁ、全員一度静かにしろ。お前達の気持ちも分からんでもない...だが、俺からお前達にもう一つ話しておきたい事がある」

 

担任であるブラドがもう一つある事を話し始める。

 

「?...先生、どうしたんですか」

 

「いや、それなんだが...」

 

そうしてブラドが視線を向けた先には...

 

「ほう、私に何かようかね。先生?」

 

「菜亡...すまん。実は...」

 

彼の視線の先にはB組の生徒の一人 志村 奈亡が居た。彼女は今年の受験生の中で異例の成績を残しており総合ポイントが300点以上を叩き出した。今年の一年で随一の実力を持つ生徒である。

 

だがブラドが菜亡にある事を告げると...

 

そしてそれを聞いた生徒達はあまりの事に絶句した。

 

それは...

 

「えっ志村が雄英体育祭に出られない(・・・・・・・・・・・・・・)

 

「どう言う事ですか!?」

 

「ッ...おやおや〜雄英の教師は全員こんな事をするのかな〜これは差別ですよねぇ!まさかこんな事が起こるなんて、ボクはショックを隠しきれませんよ!」

 

まさかの事態。実は今回の体育祭...特別ルールとしてB組生徒、志村奈亡は出場禁止。

 

これを聞いたB組生徒一同はあまりの事に驚きを隠せず何人かの生徒はこれに反論するが、肝心の本人は...

 

「やはりか...まあ、分かっていた事だ」

 

「え!?」

 

至って冷静。皆が学園の一大イベントに参加してプロにアピールできるのに自身はそこに参加不可だというのに彼女は全く取り乱しておらず...ましてや慌てる様子も無く...その顔には余裕すら浮かんでいた。

 

その理由とは...

 

「志村、何故怒らない!俺や他の教師達はお前の人生の転機であろう瞬間を一つ潰して「ブラド先生、お気になさらず」志村...お前」

 

「先程も言いましたが...全て分かっていた事です(・・・・・・・・・・・)

 

「なん...だと?」

 

この時彼女は...否、彼は知っていた。何故か...理由は大きく分けて三つ。

 

一つ。彼等、雄英とそこに働きかけてきたある人物。ひいては公安の動きを予め察知していた事。

 

二つ。彼はわざと雄英の受験時にトップクラスの成績を残し目立つ事である人物の接触を招こうとしていた事...

 

三つ目。これはまだ彼以外誰も知らぬ事実。

 

それは...

 

「ブラド先生。おそらくそれはブラド先生達ではなくそれより上の人達が決めた事でしょう?」

 

「!ああ、その通りだ。」

 

「やはりね...なら、それは何かの間違いですよ。私は雄英体育祭に出場出来ます。それは確実だ。まあ、もう少ししたらあちら(・・・)から連絡がくると思いますよ」

 

「は?...いや、そんな筈「ブラドキング先生!」ッどうした!?」

 

「きっ緊急の連絡が...」

 

その時だった。奈亡がブラド達の考えを見透かす様に答えていきその上でその話を間違いであると指摘し、更にその間違いについてすぐに連絡がくるという予言じみた発言をしたのだ。

 

そして流石のブラドキングもそんな筈はないと否定しようとしたのだが、そこに雄英所属の教師兼ヒーローである18禁ヒーロー ミッドナイトが現れてある事を告げた。

 

それは...

 

「たった今全教員に連絡が入って雄英体育祭の志村奈亡の出場取り消しは間違いであったとの報告がッ!」

 

「なんだと!?いや、だがそれより...」

 

志村奈亡の出場取り消しは間違いであった。その事実にブラドキングは驚愕を隠さなかった。何故なら...

 

(本当に志村の言った通りになってしまった。だが...志村、何故お前はそれが分かった?お前の発言は予め全てを予期でもしなければ絶対にあり得ないものだ...そして俺達全ての教師陣が聞かされていない志村に対しての対応。一体...何が起こっているんだッ!!)

 

自身の生徒へ対する公安の動き。教師陣には説明されない志村奈亡に関する対応。そして元々説明されていた志村奈亡が出場出来なくなった場合の特別試合(・・・・)に関する事...そしてその奈亡本人がその全てを知っていた様な口ぶりで話し、更に本人の言葉通りそれら全てが無かった事になりそして雄英体育祭に出場に確定した事。

 

ブラドの不安をよそに全ては進んでいく。

 

彼女()の思い通りに...

 

 

そして...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこは日本の福岡 博多

 

ヒーロービルボードチャートjp三位。

 

速すぎる男。ウィングヒーロー ホークスが事務所を構える事でも有名であるが...

 

「ぐっ!?」

 

「ヒャッホー!!」

 

とある施設内の広い部屋である人物達が戦っていた。

 

一人は兼の人物ホークス。

 

そしてもう一人は...

 

「すごーいお兄さん早い!もしかしたらルミリちゃん並みに速いかも知れないね!」

 

「誰の事かは知らないけどそりゃどうもッ」

(おいおいマジかよ。これでも結構速度出してんのに全部反応するどころか全ての攻撃を反射で返してきやがるッ!ヴィランの集団と近くのヒーローを攻撃した謎の5人組が居るっていう通報から飛んできたが...一人相手にして...それもオレがこの様じゃあ殆どのヒーローじゃあ手に負えなさすぎる!!)

 

ホークスと対面しショッピングモール内を動き回る男。その口調はとても緩やかなものだが、それを相手にするホークスからしたら溜まったものでは無い。何せ相手が自身の知っている中でもトップクラスの実力を有し、その上で...

 

「おーい、(ユウ)ーーー!!そろそろ手を貸してやろうか!!」

 

(ゲッ嘘だろ!?一人でも厄介なのに全員でこられたら流石に...ここはッ)

 

仲間が後四人も居ること(・・・・・・・・・・・)

 

ただでさえ日本のヒーローでトップクラスの実力を持つホークスをして手に余る怪物が後四人。それを相手にするのは流石の彼でも不味い。そして何より一人がおそらく本気を出していない以上、その他の全員が同時に暴れれば被害は甚大なものになる。そして増援はまだ来ない上に下手に実力の低い者が来ればどうなるかは子供にすら分かる。故にホークスが取ったのは...

 

「オラッ!!」

 

「無駄だよ!それは読んで...っええーーー!?」

 

最善の一手(戦略的撤退)!!

 

そしてホークスと戦っていた張本人。優と呼ばれていた彼は飛び去って行くホークスに向かって叫ぶのだが...

 

「こらー!!逃げるなぁ!!」

 

「戦闘能力は凄いけど(オツム)の方はそこまで無い様だね」

 

「何を!?」

 

「これは逃げてるんじゃあ無い...戦略的撤退だよ。バーカ」

 

空の彼方からメチャクチャ馬鹿にされていた。だが、それも仕方なかった。今までホークスが駆け付けてから三十分ほど...トップヒーローの一人である自分が好き放題に遊ばれていた。普段ヘラヘラとしている彼だが、ちゃんとプライドの一つや二つある。故にこれはさっきの仕返しだった。

 

まあ、本当は次に戦闘する時に少しでも隙を作れる様に煽っているだけなのだが...

 

相手には効果抜群だった。

 

「...なっなんだとー!?ボク馬鹿じゃあないもん!!みんなや他のグループの子達だってそんな事言わなかったもん!クソー覚えてろー!!」

 

 

そしてホークスが遥か彼方に消えたその後...

 

煽られ残された本人は...

 

「ゔえぇぇぇーーーー!!!馬鹿じゃあっ無いもーん!!」

 

メチャクチャ泣き叫びながら暴れていた。

 

そしてそんな様子を見ながら他の四人も話し込み...

 

「あのホークスって奴中々やるなぁ、確か前世でヒロアカ?とかいう作品に登場した奴だよな?それこそ情熱の在り処(インパクトジェネレーション)のルミリが好きとか言ってた奴」

 

「そうそう、あの作品も人気だったからねぇ。まあ、私達に比べればそんな事ないけど...」

 

「いや、それより今の状況的に私達は異世界転移してんるだけど...どうする?ここから...」

 

「まあ、最終的には優が決めればいい」

 

そして四人が話している中...

 

暴れていた彼は...

 

「ゔぇ...ん?」

 

その時だった。彼の前にある新聞の記事が飛んできたのだ。どうやらこの建物。即ちショッピングモール内にあったものの様だが...

 

そこにはこう書かれていた。

 

【いよいよ開催。雄英体育祭!!新しきヒーローの卵達の活躍がそこにある!】

 

【雄英高校の施設にヴィラン襲撃。雄英の安全性への不安】

 

【No. 1ヒーローオールマイト。雄英教師としての仕事に密着!】

 

様々な記事の内容。だが、優と呼ばれる彼が一番気になったのは...

 

「雄英...体育祭!楽しそう☆!!」

 

その瞬間、彼は先程までの泣き顔が嘘の様に満面の笑顔を見せ、それを見た他のメンバーは彼が読んでいた記事を見てこれから被害者になるであろう学生や一般人に合掌礼拝をした。

 

そして彼等は出陣した。

 

夢と自由。この二つを掲げ他の八つのグループと対等に戦い。更に別のグループと共に東京タワーをロケットに改造して宇宙に飛ばし、金閣寺の

中に銭湯を作り、挙げ句の果てにはアメリカ海軍の母艦を奪いその中でシャーベットを食べてそのまま逃亡するなどなど、こことは別の世界で様々な問題を起こしてきた最凶集団の一つ。

 

その名も...

 

自由の最果て(ルミナススターズ)出陣!!」

 

『おう/はい!!』

 

彼等が動く時...

 

それは誰かの胃痛が増える時である。

 

 

 

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