『平』遠く眩しいルドベキア   作:ある日そこに居たであろうクマさん

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第二平 アガる体育祭

 

 

皆様、この日をどれだけ待ち望んでおられただろうか?

 

そして出場者諸君。

 

君達はこの日をどれだけ待ち望んだだろう?

 

本日この時より...

 

 

『雄英体育祭!未だ未熟なヒーローの卵達が自らの未来を勝ち取る為、我こそはとシノギを削る年に一度の一大バトル!どうせてめーらアレだろ?こいつらだろ!?ヴィランの襲撃を受けたにも関わらず鋼の精神で乗り越えた期待の新星...』

 

その声と共に入場するのは...

 

『ヒーロー科。一年A組だろオォッッッ!!!!』

 

その言葉と共にスタジアム中の観客達が一斉に湧き立ちその視線を歩み出してきたヒーローの卵達に向ける。だが、彼等は知っている。

 

今年の雄英に受かった生徒の中でもう一人...

 

ある人物がいる事を...

 

その人物こそは過去のオールマイトの残した記録さえ打ち破り、見事受験生の中で歴代トップクラスの成績を残し、更に通学中にプロヒーローさえ苦戦したヴィランを僅か二秒で無力化した張本人。

 

そして彼女がいるのが...

 

『おいおい、お前らぁ忘れちゃいねぇよなぁ...目立ってるのはA組だけじゃあねえ、期待の新星?それが一つだけだと誰が言った!?A組に並ぶヒーローの卵達!今回の主役は俺達だ!ヒーロー科...』

 

「さあ、行こうか」

 

「ああ、見せてやろう」

 

「おっしゃあ!!」

 

『一年ンンンッッ』

 

「さて、一苦労だな」

 

『B組だアァァァッッッ!!!!』

 

その紹介の元、再びあがる大歓声。特にその理由とされるのは...

 

「あれが例の子じゃない!」

 

「ギャングオルカが苦戦したっていうヴィランを仕留めた」

 

「あれが志村菜亡」

 

それこそがA組に負けず劣らずの話題性を持つ彼女。志村菜亡。彼女はヒーロー科に入る前からヴィラン退治の実績を持ち尚且つ、それらのヴィラン全てが殺人などの凶悪犯罪に手を染めていた大物ばかりであり、それ故に彼女はその行動を咎められる事は無く。厳重注意だけで済まされていた。だが、そんな人物をマスコミが逃すはずもなく。彼女が雄英に入った事実は全て露見されていったのだった。尚、雄英も隠す努力はしたのだがこればかりはマスコミの粘り勝ちで数週間雄英の全ての通学路に待機してカメラを持っていたのである。お前らはストーカーか何かか?

 

そしてそこからは普通科や発明科などのその他の生徒達が入場してきており、会場は更に盛り上がりを見せていた。

 

そして...

 

「選手宣言!志村菜亡」

 

その最初の宣言を行うのも彼女...そしてそれは...

 

「あいつがッ」

 

「入試の一位ッ」

 

「今年の試験で過去のオールマイトのポイントを上回ったっていうあの...」

 

(くそがっ)

 

最初の内に敵意、好意、様々な感情の乗った視線を向けられるという事に他ならない。

 

だが、彼女は口にした。とんでもない言葉を...

 

「君達...何故、ここに居る?早く退場したまえ」

 

『は?...』

 

「えっと...志村さん?」

 

その場の空気が一気に凍った。だが、それは当然の事だった。

 

何せ...

 

「私は弱い者いじめは嫌いなのだよ...それも、君達のような虫を踏まぬように加減するのはとても難しい。まあ、それでも出ると言うのならせめて私に踏まれないようにしたまえ...私を人殺しにしてくれるなよ。諸君」

 

その言葉は正しく...

 

『ふざけんなァァァッッッ!!!!』

 

挑発。ではない...最早自分達を人とすら扱っていない様な発言。それは聞く者全てに不快感を与える。そして生徒一同からはブーイングの嵐が巻き起こる。だが、それは...観客からすれば更なる盛り上がりを与える火種となった。

 

「ォォッッッ良いぞ嬢ちゃん!もっと言え!」

 

「嬢ちゃん、あんまり強い言葉を使って負けるなよ!」

 

「あの子...先輩、口悪くないですか?」

 

「まあ、これから良くなるかもしれんからな」

 

反応は様々だが、生徒それぞれが彼女に向かい対抗意識を燃やしていることは間違いない。

 

そして...

 

「さーて、それじゃあ早速第一種目と行きましょうか!毎年ここで多くの者が涙を飲むわ!そして、今年は.....コレ!!」

 

彼等の前の大型スクリーン。

 

そこに映し出されたのは...

 

「障害物競走...」

 

いよいよ、雄英体育祭。

 

一年に一度の一大イベントがスタートした!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえねえ、僕のピーナッツと梅干し知らない?」

 

「もう、ダメよ。今日は蒲鉾と昆布を入れるって言ったでしょう!」

 

「何だこいつらは!?」

 

更なる異常が訪れる。

 

 

 

 

 

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