『知』いつか未来のナナカマド 作:ある日そこに居たであろうクマさん
本日は...
「さあて☆来週のロンさん達は〜」
「来週ってなく無い」
「そらあそう」
の三本でお送りします!
お楽しみにね!
駒王町のレプリカ内。
その街中を駆け抜けるのは...
「雷光よ!」
「消えなさいッ!」
二人の
「滅びなさい!」
「失せろッ!」
二人の
「おいリアス!邪魔をするな!こっちは急いでるんだッ!これ以上あの人の面倒な介入が入る前に勝負を着けたいんだよ!オレはッ!」
「それはこっちのセリフよ!私もあの人と貴方。どちらの目的も潰して晴れて自由の身にっ今までと同じ様に人間界で過ごさせてもらうわ!!」
そこに居たのはリアスとライザーの二人のその眷属達。
この場に揃っているのはグレモリー眷属側がリアス、朱乃、祐斗の三名。それに対し、ライザー側はライザー、ユーベルーナ、シュエラン、カーラマイン、美南風、ニィ&リィの計7名。
残りの半分はライザーの妹でもあるレイヴェル・フェニックスを含めて別行動中である。
因みに何故数の有利がある筈のライザーが戦力をそこまで分散させなかったかというと...
「本当なら戦力はもう少し分散して戦うつもりだったが、あの人の登場とルールを聞いて理解した!戦力は絶対に分散させない!何故か分かるか?あの男はそれを想定してオレ達に何か仕掛けてくるからだ!!」
「ライザー、貴方ってそんなにあの人と親しかったかしら?」
「昔の話だ。元々あの人の噂は親父達や他の友人達からも聞いていた。だが、そんな折に何故か親父があの人を一週間限定でオレの家庭教師にするとか抜かしやがってなッ!!」
『それは...』
「だからこそ、あの男がこう言う時に何かを仕出かさない事は無いとオレは知っている!それにこの後勝っても負けても...」
『ええ〜ライザー君が最近調子に乗ってるのとリアスちゃん達がどれだけ頑張っても少しは不利そうだからちょっと手を加えてあげただけだよー!気にしない、気にしない( ̄∀ ̄)』
「とか言い出すのは目に見えている!というか現時点でユーベルーナがオレより先に予測しているし!?」
「まあ、私はライザー様以上にあの人とは付き合いが長いので...」
過去、ライザー・フェニックスがまだ幼かった頃〜その幼少期にすでにロンは冥界では有名人であり、セラフォルー・レヴィアタンの眷属という事に加え、冥界の新たな技術促進や旧魔王のある人物との戦いも相まってその評判は冥界の貴族達ですら彼に下手な刺激を与えようとせず、その上で政治面などから遠回しにスカウトを行うほどであった。
そんな過去からライザーは未来予知が如く、彼の言動や行動を予測して眷属達を予め二手だけに分けたのである。
「貴方も苦労するわね...でも、手は抜かないわ!」
「ああ、問題は無い!どんな化け物が出てこようが、どんな奴が相手だろうが、オレは負けん!!」
「ライザー様...」
(最近まで確かに慢心や女癖の悪さが昔より激しかったけど...どうやら問題は無さそうで...)
「あらあら...貴女もそう言う立場ですの?
「その呼び方は好きでは無いのだけれど...」
激戦の中、機械兎達へと気を配りつつ、相手の王や女王。他の眷属にまで気を張り巡らせる両陣営。
そんな時だった。
《警告!警告!これよりコードブラック:EXTRA 識別コード:
「本当に何事だ!?やっぱりあの人何か仕込んだなッ!オレ達のゲームや結婚式への道を台無しにしやがって!あの疫病兎めッ!」
「そんな事を言っている場合ではありません!ライザー様、あちらを!」
「そうよ、ライザー!!お互い、あの人の何かに利用されたみたい...まったくっあの問題児...もとい問題教師はッ!!」
突然の警告音。それと共に空間内のあちこちで機械兎達が一斉に空を見上げ始め、更にはリアスとユーベルーナ。二人が叫んでいた理由。それ即ち、四人の王と女王。そしてグレモリー眷属側の一誠とアーシアを除く全ての悪魔達がこの会場から強制転移させられていた!
「部長ッすいません!」
「「ライザー様!?」」
「ちょっどうなって!?」
「祐斗!?そんなっ!」
「お前達ィィッ!!おのれっ本当に何を考えてるんだ!?あの人は...!!!!」
一方そのころ〜別の場所では...
「どうなってんだよ、これは!」
「どうやら何者か...いえ、犯人は分かっていますが、私や他の人達も強制的に元の空間に転移させられているみたいです。すみません...先輩達、後はお任せします」
「小猫ちゃん!?小猫ちゃーん!!...クソッ消えちまった!」
「これは...どうやらグレモリーとフェニックス。二つの戦いを別の目的で利用したのだろうな。大方最初に君達に協力した時点で何かを考えていたのだろう...
「ああ、そうかもな...」
先程まで小猫とアーシア。二人と行動を共にしていた一誠は突然隣を走っていた小猫。彼女の体がその場から消えていく光景を見て、更にはその本人から後の事を託され、少し俯きながら今の自分の状況と自身が何をすべきかを考える。
「それで...どうする少年。この祭り、ただで終わる気配は無い。となれば...」
「.....ああ。やる事は変わらねえ。部長の敵になる奴は全員ぶっ飛ばす!それだけだ!!」
今の自身に出来ること。それは自身の主であるリアスの為に彼女の敵対者を倒す事。それこそが彼女の
故に...
(やはり面白いな、君は...そして
その『役割』を自身の使命としてまで行動出来る彼。確かに普段は変態で性欲に忠実な男かもしれないが、
「では、そんな主人の事を思いやれる君に私から少しアドバイス。先程から機械兎とやらがあちこちから向こう側に向かって
「なっじゃあアイツら!」
「先程の警告音からして何かが起きている。そしてあの機械兎達の微妙な強さ。弱くも無く、かといって強すぎる訳でも無い。更に警告音にはオリギルミナスなる謎の単語と周囲の生物への避難が促されていた」
「そう言えば...」
「と言う事はだ。あの兎達にはまだ何かの機能があり、それがオリギルミナスとやらで、その機能が人間だろうが悪魔だろうが無条件で殺せる。もしくは危険を及ぼせるものなのでは無いのか...というものが私の結論なのだが...」
「つまり、どのみち部長達が危ねえって事じゃねえか!?アーシア、まだ走れるか!?」
「問題は無い。さあ、行こうか!主の導きの元...
「おっおう!」
(マジで今のアーシアは何を言ってんのか分かんねえ時の方が多いな。ただあの人はアーシア本人だって言ってたし、それにその事で俺に嘘ついても仕方ないもんな)
そして二人は走っていく。
星々となり行く兎達が流れる方へと
場面は移り変わり...
冥界のある場所では...
『それで、どう言う事ですか!?わざわざリアス達のゲームを乗っ取ってこの様な事をするなんて!何を考えてるんですか!?』
「ああ〜ごめんごめん。本当に申し訳なく思ってるから〜」
『それならあの空間を解放してあの
篠ノ之ロンのラボの一つ。そこでは電話越しに彼に抗議しながら自室で急遽集めた眷属達と転移魔法で強制送還させられたリアスとライザーの眷属達。皆と共に映像に映る怪物とリアス達やライザー達の戦いを眺めるソーナ・シトリーが居た。
そして彼女が見据える怪物とは...
ゲギャギャギャギャギャギャッッッ!!!!
『あの怪物はなんなのですか!?ゲームのルール変更はまだ良いですがあの様な存在を何故このゲームに!』
「簡単だよ〜だってあのくらいが居ないと
『アーシア?...ッアーシア・アルジェントの事ですか!?』
「ピンポーン♪ソーナちゃん大正解!」
映像越しに映るのは巨大な兎の様な怪物。だが、それは先程のラビット達とは明らかに違う。大きさも数倍以上に跳ね上がり、更に戦闘能力も圧倒的。それに加えて何故か先程からリアス以外の攻撃が無効化されている。
「アイツは
『は?では、何故リアスの攻撃は...』
「おそらくリアスちゃんの滅びの魔力が原因かな。当たった対象の全てを文字通り滅ぼす、消滅させる魔力だからそれが結界を貫通してるんしゃないの〜」
これはロンにとっても想定外の事態。バアル家特有の滅びの魔力。それによって唯一リアスだけが
「まあ、すぐに対応出来ると思うから問題ないけど...」
『何を呑気なッ!先程、サーゼクス様やお姉様からも連絡があったんです!早く試合をッ!』
「大丈夫...アーシアちゃんが纏ってくれれば奴くらい倒せるし...いざとなったら止めにいくから」
『ですが!「それにこれって冥界の貴族の方達も了承してるからね」は?なんですって...』
「そりゃあ、そうでしょう。そうじゃなきゃゼッ君やセラちゃんの頼みを断る訳無いも〜ん」
今回ロンが急遽このレーティングゲームのルールなどを変え、あの様な怪物を仕込んだ訳...
それこそが...!!
「前に新しい発明やそう言ったもの。もしくは娯楽でも良いから何か見せてくれって頼まれててね。それである商品の事を話して、その『適合者』が冥界にも出てくるかもって話してんだ」
「それで、最近になってアーシアちゃんと出会ったらアレの適合率が100%でね...だから今回のレーティングゲームでお披露目しようと思ったんだよ。しかもその場合、アーシアちゃんは冥界にとっての貴重な戦力として重視されて、基本的には手を出されないって事にもなる」
『では...最初からそれが狙いだったと?今より前に貴族達に見せたその発明とやらに関して適合者を探しており。合宿、もしくはその直前にアルジェントさんと出会い高い適合率を知った。だから...』
「そうなんだよね〜まあ、またみんなには謝るから大丈夫!!」
今より数年前。彼の元を一部の悪魔達が尋ねた。それは冥界の貴族の中でも比較的穏健派とされる者達で、彼等は権力や技術力以上にロンの発明とそれによる娯楽を求める者達であった。
そんな彼らがロンのラボまでやってきて何をしていたか?
彼らはこう言ったのだ。
『ここ数百年。最早あらゆるものを楽しんだ。ボードゲームにレーティングゲーム。ゴルフからサッカーなどのスポーツにギャンブルなども...』
『だが、そのどれもが退屈そのもの。だからこそ、何か新しい...
そうして尋ねてきた彼らに対し、ロンが出した答えが...
「
『クリフライド?なんですか、それは...』
「簡単に言うと変身アイテムみたいなものかな。ただ、そんじょそこらの奴じゃ扱えないし、さっき言った適合率もあるからねぇ」
『では、そのクリフライドとやらが貴族達が気に入った新しい娯楽』
「そう。正確には黒堕奏姫の適合者が世界のどこに居るのか当てる
黒堕奏姫。それが今回の事件の原因の一つ。
最上級クラスの悪魔。その穏健派の一団が気に入った黒堕奏姫。それはある一定以上の適合率の高さが無ければ使うこともままならない物であった。
否...『完成品』は適合率が80%以上必要な上に
ただし、その分のメリットは大きい。実際のところ、完成した黒堕奏姫の適合者はロンのところに一人だけ存在しており、『彼女』は冥界でも実力的にも立場的にも有名な人物だった。それ故に彼女がそれを纏いパワーアップした姿とその性能を目にし、ロンからの説明で種族間に限らず、適合者次第ではこれ以上もあり得ると聞いた彼らは悪魔以外に渡したく無いという兵器としての独占欲半分。
そして他の適合者を見つけてそれをレーティングゲームで見てみたいという好奇心半分と言った具合で彼に新しい適合者が見つかった場合、その性能を見てみたいと申し出ていたのだ。
「昔作ってた未完成品はあるんだけど、こっちは誰でも使える代わりに安全面が保証できないからねぇ。下手に使うと一般人でも一時的に絶大な力を持つ事が出来るけど、すぐに死んじゃうんだよね」
作られしは『頂点』の戦姫を求めた新たな
その真の力や如何にッ!!