『知』いつか未来のナナカマド 作:ある日そこに居たであろうクマさん
暗闇の中...
向き合うは二人の人物...
「さて、では私は他に向かうところがある。貴方にはここに残って奴等に接触を図ってもらう」
「やれやれ、老人の使い方が荒いのう」
「仕方あるまい。これは貴方の世界の為でもある」
「まあの...それよりお主、他とわしの呼び方が違うが...まさか、ワシに気があ「もう行くぞ」いや、ちょっと待ってェェェッッッ」
そしてその闇から落ちていった老人を背にその人物はため息を吐く...
「あれを選んだのは間違いだったか?」
そんな一人言を呟きその人物もまた、闇へ消えて行った。
それはある日の放課後。
駒王町。
駒王学園。
そこでオレは...
「あの...一誠君」
運命の人と...
「この宿題増量しておくから受け取ってッ!!」
「受け取れるかッ!?」
出会いませんでした。
代わりに出会ったのは...
「えぇーなんでー良いじゃんか別にー」
「悪魔かアンタは!?」
「生物学上は人間だけど?」
「ダメだ、話が通じねえ...」
そしてこの教師と生徒の始まりは一年前に遡る...
その日、奴は突如として彼等の前に現れた。
「では、授業を始めます!」
『いや、そうじゃあねえだろ!』
「?」
そう、
「そもそもアンタ本当に教師なのかよ!」
「そうね...流石に先生の紹介ありきでも怪し「ホントだよ。ほら、教員資格」みんな、人を見た目で判断しては駄目よ!第一印象だけが全てでは無いのよ。自分達の教師を信じなさい!」
『掌返しの達人かお前は!?』
そしてそのまま授業を開始しようとする不審者の様な教師に皆は本当に教師なのかと不審がり、その中で桐生 藍華が特に疑いの視線を向けるが教員資格を見せられた途端に一瞬で
「喧しいわ!特にアンタら変態トリオだけには言われたく無いわ!」
「「「桐生ゥゥゥ貴様ァァァ!!」」」
その一言だけで大体の生徒は黙ってしまった。何せ、変態と一緒にはされたく無いからである。
変態、恐るべしである。
「はーい。とにかく授業を始めるよ!皆様席について」
「先生!オレの席が先生がぶっ飛んできた余波で粉々になってるんですけど」
「じゃあ田中くんは廊下に逆立ちで立っててね♪」
「いや、高橋です」
「じゃあ、小鳥遊くんはほっといてみんな授業を始めるよー」
「え?無視!?いや、せ「じゃあ始めるよ!」
「あるぇーーーー!?!?」
こうしてなんだかんだで平和に最初の授業が始まった。
場所は生徒会室。
「それで...何故ここにいらっしゃるんですか」
「それはレヴィたんにソーナたんのお手伝いをしてあげてって頼まれたからだよ!」
「やはり、お姉様が...って誰がソーナたんですか!?」
そこでは十人近くの人間...
正確には人間として活動している悪魔達がおり、そのリーダー格。この学園の生徒会長であり、現四大魔王の一人 セラフォルー・レヴィアタンの妹兼シトリー家次期当主 ソーナ・シトリー。人間界での名を支取 蒼那が突如やってきた教師、篠ノ之ロンと会話をしていた。
尚、彼は今30分以上正座させられている事をここに記しておく。
「そもそも、手伝いと言っても学校まで来なくて良いでしょう!?」
「ええーだってやる事他に無いじゃん」
「くっこの男はッ!!」
そしてそれを見ていた生徒会員達は...
「皆さん、あれは誰なんですか?」
「そうか、貴方達は知らないんでしたっけ?あれは篠ノ之ロンさん。会長のお姉様。セラフォルーレヴィアタン様の眷属の方ですよ」
「「「「「え!?」」」」」
「ちなみに会長の義理の兄に当たる人でもあるそうです」
『ええーーーー!!!!!』
その事実を聞いて驚愕を露わにした。
それもその筈。
何せ、会長に義理とは言え兄がおり現魔王の一人の眷属。それもそんな人物がわざわざ人間界までやってきた。
そもそも彼が人間界にやってきた理由とは...
全てが謎に包まれた教室内。
彼は静かに『笑う』。
何せ...
(面白い集団がいるらしいねぇ)
彼の脳裏に浮かぶのは...
たった一つの組織名。
その名は...
「実に楽しくなりそうだ...」
その笑顔の裏には常に...
狂気が張り巡らされていた。