『知』いつか未来のナナカマド 作:ある日そこに居たであろうクマさん
すいません、また順番は入れ替えるので気にしないでね♪
場所は黒薔薇の霊園。
その一部では...
『Boost!!』
「ほらほら!遅い遅い!」
「くっそォォォォォッッッ!!!!」
自身の腕に
「もう少し腰を入れな!踏み込みを意識してちゃんと脇を締める!そうすれば拳の威力はより上がるんだから!」
「っはい!」
『Boost!!』
今はロンと彼の用意したとある人員達が場所を分けて、オカ研ことグレモリー眷属の修行に取り掛かっており、それぞれが相性の良い、もしくは手の空いている『ソレら』に相手をしてもらっている。
「うおォォォォォッッッ!!!!」
「ハハッ良いねえ...!!!!」
そしてロンからしても他の皆も含めて、特に一誠の成長には感服せざる得ないものがあった。何しろここに来た当初は赤龍帝の籠手の扱いも純粋な身体能力や戦闘技術も全てが未熟であったが、リアスの為と打倒ライザーへの思いが相当強かったのだろう。この数日間で近接戦闘において五体全てを特に意識する事なく攻防全てに使える様になっており、更にはフェイントなども幾分か出来るようになって来ていたのである。
更に...
『Boost!!』
「っドラゴンショット!!」
「おっと危ない!」
一誠の赤龍帝の籠手から放たれる赤く光るエネルギーの波動に近い塊。それは相当なスピードでロンの顔面目掛けて飛んでいった。無論、彼はそれを躱すものの、その先では避けた先の山の一部が抉り取られていたのである。
「くっ威力は少し上がったけど、滅茶苦茶強くなってる訳でもねえなっ!」
「いや、最初にリアスちゃんの指示で試し撃ちをした時よ少しは威力も増してるよ。そもそも、今の3回しか倍加してないでしょ...確か初回の時は4、5回して今よりまだ低めだったしね。何よりここの山って結構硬いから」
「それに今じゃ近接戦闘に関しては他のメンバーと比べても大分上がってきてると思うよ。最初に幾つか倍加してたら修行開始前の小猫とは互角にやり合えると思ってるけど...」
「そうなんですかね..,でも、これで満足は出来ねえ!アイツは、あのライザーの野郎は少なくとも部長並みには強いんでしょ」
確かに数日前よりは確実に成長を実感出来ている自分。だが、そんな今の自分ですら思い描く『理想』。少なくとも現時点でのライザーを倒すと言うそれには確実に届き得ないと...そう思えてしまう一誠であったが...
「いや、どちらかというと、リアスちゃんには悪いけど、
「ッまじっすか!」
現実はより過酷であった。
「まあね。というのも彼は普段から女好きや性格に多少の難はあるけど、ああ見えて、自分の力量はちゃんと理解して、尚且つ頭の回転も早く、然るべき場では家族、眷属共に信頼されるであろう人格を持ってる」
(まあ、現状はちょっと信頼は落ちてるけど...やれば出来る子なんだけどね〜)
「ただ、今は若さ故に調子に乗ってる部分があって、更に悪魔...上級悪魔特有の自分より下の存在や人間を見下す習性的なのが強く出てるんだよ」
今の自身が打ち負かすべき相手であるライザー・フェニックス。彼の実力はその女好きと同じか、それ以上に本物である。故にその話を聞いた一誠は改めてライザーの強さを再認識したのであった。
「アイツ...やっぱりただのナルシスト野郎じゃないんだな...」
「まあ、勝負や試合において時にはその慢心や傲慢が敗北を呼ぶ事もある。そこが今の彼の弱点だとすれば付け入る隙はあると思うよ」
「ッはい!それじゃあ続きよろしくお願いします!」
「OK♪任せなさい☆ビシバシ鍛えてあげるよー!!」
こうして一誠のレーティングゲームに向けた特訓は続いていく。
たとえ、その先にどのような未来が待ち受けていても...
一方その頃〜
別の場所では...
「雷光よ!」
「ふ〜むい〜けませんねィ〜それは実にィィィィッッッ!!!」
そこでは自身の雷電の魔術...否
「リズムで〜すヨォォォ.....
「っがっあァァァァッッッ!?」
名をヨハン・ステイラ!!
チハヤと同じ、ロンが開発した第七世代ISとされる人型で永久機関搭載と特別戦闘プログラム搭載の自立機動型ISである。
彼女は自身の銀の髪を揺らしながら、眼前の大地に伏せる朱乃に独特な言葉遣いでアドバイス?を送る。
「さあ、立ち上がって!貴女の
「あっあの...っそもそも何を言ってらっしゃるのかが...?」
「.....つまり
「っ!それは...ごめんなさい。
そして朱乃の声を聞き口調を変え、今のままでは彼女の敗北は...少なくとも彼女ともう一人は一誠よりも足手纏いに成りかねないと。そう言っていたのであった。
元々朱乃はロンと出会った当初まで自身の本来の力である
のだが、やはりそのトラウマにも近い記憶はそう簡単に拭えるものではなく、本人も努力はしているものの。それは本来の威力には程遠い...雷の魔術の延長線とも呼べる威力に収まってしまっていた。
「後、君はも〜うすこ〜し相手の動作をよく見よう。そうでない〜と君ィィ〜は紙装〜甲だからっね!」
「貴方も先ずは自分の喋り方をどうにかした方が良いと思うのですが...」
「あァァァァとゥ!忘れテェタッけどォ〜ネ!今回から格闘技もチョォォォとだ〜け☆教えちゃうか〜ら...覚悟しなクソガキが!!」
「本当になんですの、この人!!」
朱乃の苦悩は続く。
続いては搭城小猫。彼女訓練だが...
「どうしました、まだまだその程度では無いでしょう?」
「ぐっこれ...ッどれだけ重いんですか...!!」
「今はざっと20G程ですね。もう少し上げてみますか?」
そこでは子猫とある人物が特殊な
そして小猫と向きあうその人物こそ...
「はあ〜...
「まだ、始まって三日しか経ってないのですが...」
こちらもチハヤとヨハンと同じ第七世代ISである存在...
シチナ・ザッパー!!
とある呪術師をモデルに取り入れられたISでもあり、その性格が相当表に出ている存在である。
「それで、まだやれそうですか?この環境下での戦闘は相当キツイ筈ですが...
「いえ...他の皆さんやリアス部長に
「そうですか...では構えてください。次はもう少し速度を上げた組み手をしましょう。私は幾らでも付き合えますので...」
「はい、よろしくお願い...します!」
二人の特訓。それは小猫の現状の得意を更に伸ばす事。頑丈な肉体を徹底的に痛めつけ、そこから回復と更なるダメージ増加を繰り返し、最終的には現在の数倍以上の肉体とその環境下での格上との組み手により格闘技術にも磨きをかけるものである。
「では、来なさい!」
「っはい!」
その場で待機するシチナに向かい飛び出す小猫。小さな拳から繰り出されるストレートパンチは明らかに並の中級悪魔程度なら当たりさえすれば一撃でその肉体を木っ端微塵に出来るであろうもの。
だが、シチナはそれを軽々と捌き、そのまま連続で迫る彼女の拳を右へ左へと捌き、躱し続けていた。
「まだ...まだ!」
「良いですよ、その調子です。後はスピードと技術ですかね...」
こうして二人は互いの拳を交え、そのまま時間の経過を気にせずその肉体を磨き続けていくのであった。
そしてアーシアとリアスは...
「あの...ロンさん。あれって誰?」
「見れば分かるでしょ?みんな知ってるし」
「まっまさか...」
「...何が、あったんですか...」
「そんな、えっ誰、僕知らないんだけど...」
「ロンさん...何をしたんですか?正直に仰ってください」
その場からキャンプがあった場所まで戻ってきた一誠とロン。そして後から続くように帰還した他の部員達。
そしてロンと一誠含める四人を出迎えたリアスの疑問に満ちた声と一誠まさか、と言わんばかりの声。更に他の皆も驚愕き満ちた声を上げていく。
そう...皆の視線の先に居たのは...
「私が殺す 私が生かす 私が傷つけ 私が癒す。我が手を逃れうる者は一人も居ない。我が目の届かぬ者は一人も居ない」
「打ち砕かれよ。敗れたもの、老いた者を私が招く。私に委ね、私に学び、私に従え」
「休息を。唄を忘れず、祈りを忘れず、私を忘れず、私は軽く、あらゆる重みを忘れさせる」
「装うなかれ。許しには報復を、信頼には裏切りを、希望には絶望を、光あるものには闇を、生あるものには暗い死を」
「休息は私の手に。貴方の罪に油を注ぎ印を記そう」
「永遠の命は、死の中でこそ、与えられる」
「私の誓いは愛故に、我が願いは主の元に。我が想いは永劫なりて、今、遥かなる
「光を示し、安らぎをここに。溢れ、流れる奇跡の奔流。生命の起源を彼方へと示せ」
「ギャアァァァァァァァッッッーーーー!?」
「「「「「ロンさん」」」」」
「ンンンンン♪
「アンタ...アンタ...ッ!!」
そこに居たのはロンが捕まえてきたはぐれ悪魔の頭を片手で潰し、その穢れた身を洗礼詠唱で天へと浄化する...
「フフフッいやはや...愉快な悲鳴をありがとう」
「アーシアに何したんすかァァァァッッッ!?」
「少年。落ち着きたまえ。私は何ら変わらない。いつもと変わらず我が主に祈りを捧げる一人の使徒である。故に君の心配は無用と言えるだろう」
「ところで少年。麻婆豆腐は好きかね?」
「アーシアァァァァッッッ!!!」
アーシアに一体何が起こったのか...
次回へ続く!!