『愛』貴方の為のエーデルワイス 作:ある日そこに居たであろうクマさん
○月○日〜
今日から日記というものをつけようと思う。
と、言いつつも案外つけた事自体はあって...
コホンッまあ、今回はこれだけ...
それじゃあ...
○月○日〜
今日もアルちゃん達と便利屋で活動中。でも正直いつも大変。アルちゃん...社長はいつも騙され掛けるし、ムツキはいつもイタズラをして、余計な一言でアル...社長を焚き付けるし、ハルカは...まあ、悪いとも言い切れないけど社長の指示すらなく深読みで更に被害を拡大させるのは辞めてほしい。正直に言って疲れる。
○月◇日〜
今日は変な男に出会った。アルちゃんとムツキが出かけている間に今の便利屋の事務所としているこのアパートの一室。そこに誰かがやって来た。そして私が銃を構えつつ扉を開けばそこには足に怪我を負いながらその身体をおっお姫様抱っこっていうか...あぁ、でも本人は凄く...そのなんというか...まあ、とにかく抱き抱えられて来たハルカが居た。そしてその抱えて来た人物に話を聞くと、どうやらハルカがスケバン達に襲われていた所を助けてくれたらしい。だがこのキヴォトスで生徒でも無いのに...そもそもこの見た目...は...
○月◇日〜
あの日から既に一ヶ月が過ぎた。あれからハルカの好きなものの中にはあの男の名前が追加されており、更に私とムツキとアルちゃんの好きなものには奴の作った料理の名前が記されていた。いや、滅茶苦茶美味しかった。あのレベルなら店の一つや二つ持てるのでは...?
同時に料理の美味しさで負けたので少しショックだったりする。
○月X日〜
まさかのあの男が他の女性と歩いていた。それも滅茶苦茶にデレデレしながら、丁度私達は便利屋としての仕事帰りで偶然ムツキが奴の姿を発見したのが始まりだった。そしてハルカは...あぁ、ちょっとここから先は書かないでおこうかな
同日〜
私達はそのまま奴の跡をつける事にした。というか真実を確かめないとハルカが今にも暴走しかねないから当然と言えば当然か...そして二人の背後からこっそりとその様子を伺っていた私達。でもあっちの女の人にもヘイローが無い。なら、
.....
○月◇日〜
三日ほど前、ゲヘナのとある場所で爆発事故が起きたらしい。犯人は不明だけど近くで和服姿の
因みに何故か私達は爆発に巻き込まれた様な姿でアパートの中で眠っており気がつけば三日の時が過ぎていた。
同日...
何故かここ数日の記憶が曖昧な私達が目覚めた時、その部屋の中に大量の食糧と億単位の大金が入ったトランクケースが置いてあり、私達は数秒間息が出来なくなっていた。
○月☆日〜
例の日の後日の事である。社長は例の大金を見て一度は自身の懐に収めようかと悩んだがやはり見知らぬ誰かから貰った物を貰うのはよろしくないという事でそのお金は施設などに寄付するとまで言い出した。というか本人曰く、他人の力で物事を成すのは真のアウトローじゃないらしい...そもそも毎度の事だけど...社長、アウトローの意味分かってる?
追記:そもそもあの食糧やお金は誰がくれた物なのだろうか...
彼女達は気づいていなかった。
自分達が記憶を
彼女達は気づいていなかった...
自分達が全ての世界にとって...
超弩級の危険人物認定されている
戦っていようとは...
そして彼女達は気づいていなかった。
トランクケースの中...その横に手紙の様な何かが入っていた事を...
よお、悪かったなぁ。俺の名は...まあ、言う必要はねえか...てめえらの記憶はもう吹っ飛ばしちまったからなぁ。だが、何者か分からなくてもお前らに悪い事しちまったのは変わらん。故にそれは俺からのせめてもの謝罪の意を込めた品だ。勝手に使いな...
見知らぬ男より...
彼女達は...何も知らない...
否ッッ!!!
またしても何も知らない...
便利屋日記 その一 完!!