『愛』貴方の為のエーデルワイス   作:ある日そこに居たであろうクマさん

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第五愛 『頂点』の来訪ッッ!!!陸八魔は何を見たッッ!!?

 

 

キヴォトス。

 

そこに居るのはロボット、獣人、生徒。外の世界からすれば規格外な者が数多いこの世界。特にキヴォトスの生徒はそのあり得ない程の頑丈さや常に銃を持ち、その引き金を躊躇なく引ける点も相まって外の世界からすれば完全に存在自体がNGであろう存在だが...

 

では逆にキヴォトス側からすればどう言った存在がNGなのだろうか...

 

その答えは単純。

 

それは...

 

カツッカツッ

 

「おいおい、そこのアンタ、止まりな!ここを誰のゴォッ!?」

 

カツッカツッ

 

「えっリーダー?...嘘っなんで首ィィ?」

 

カツッカツッ

 

本来なら普段銃弾などが飛び交うキヴォトスでも見ないその光景。それは赤い鮮血が空を舞い、それに準ずる何かが抉り出されながら道端に放り捨てられる光景だった。

 

「すぅ...すぅ...」

 

「随分騒がしいな...ここは」

 

「申し訳ありません。オリジナル(・・・・・)

 

そしてそれを成したのは約二名の人物。

 

一人はその銀の髪と白衣がトレードマークの男性。連邦生徒会長が連れてきた謎の存在にして、後のシャーレの特別顧問。

 

二虚 ロン。

 

そしてもう一人...彼と共に歩くのは全身のほぼ全てが黒で埋め尽くされた様な人物。漆黒の髪に男性にしては細い体。黒紋付と黒のロングブーツを着用し、その頭にはスゥスゥと寝息を立てる謎の生物を連れている。

 

彼こそは二虚 ロンの本当の主にしてその生みの親の一人とも言える存在。その誕生の理由にして、自身の一番のモデルの人物。

 

頂点を掲げる怪物。ロン・クロイツ。

 

異界より来訪ッッ!!!

 

「いつもは構ってやれんからな...偶にはお前らの誰かと食事でもと思ったが...どうだ、最近の調子は?」

 

「えっええ。むしろオリジナルのお陰で元気が有り余る程に...」

 

そしてそのオリジナルのロンの来訪故に今日この街を...アビトスの自治区内を歩いていた二虚ロンこと最愛のロンだったが...その心境には最早焦り以外は無かった。

 

(まっ不味いッ!早く帰って貰わねば、ここで先程のスケバン共の様な連中がまた現れてオリジナルの機嫌を損ねればどうなるかは手にとる様に分かるッ!!)

 

オリジナルのロン。それは自身達下位個体と呼ばれる者達と最上位個体と呼ばれる者達。その全員の親に等しい存在であり、その絶対的な強さと過去のある事情から信頼以上の信仰にすら近い感情を向けられている存在。

 

そしてロン達にとって絶対に逆らえない存在でもある。

 

「おい、どうした最愛。もしかして邪魔したか?」

 

「...ハッ!いっいえッ!その様な事は決して...」

 

だが...今回は...

 

「別に緊張する事は無い。俺もここで暴れる気は無いからな...そもそも最厄のアホは別目的だったようだが、俺がお前達に指定世界などというものを用意したのはお前達に俺とは違う目線で世界を見て欲しかったからだ」

 

「オリジナル...それは」

 

「別に指定世界は元々七つだけで事足りている。そもそもこの計画自体に変更点が大きいのだ」

 

「それは...我々の誕生も含めて、ですか?」

 

「ああ、そうだ。だが...気にする事は無い。現に今の所はこの計画にも支障は無い。故にお前達はやりたい様にやれ...」

(と、言いつつ最生と最魔辺りは滅茶苦茶気にしそうだが...)

 

「そうですか...ありがとうございます」

(...意外に怒って無かったァァァッッッ!!よっ良かったァァァ...そもそも私自身も指定世界は全て計画に必要なものかと思っていたが...えっ違うの?知らなかった。そもそも最厄が言っていた事とオリジナルの言ってる事違いすぎる件について)

 

 

そして二人はそれぞれが様々な思いを抱きつつ話を続けながら歩みを進めて行く。

 

だが、そんな時だった。

 

「ところで...さっきから背後から跡をつけてくるガキ共は誰だ?」

 

「えっ....すっすいませんッ!あっアレは知り合いの者でしてッですので攻撃などは...」

 

ロンが突如最愛の方に背後の複数人の存在について言及すると最愛のロンは自身も少し前から感じていたスケバンであろうと思っていた存在を感知し、それが自身の知り合いだと言い放った。

 

否、それを知らせ、オリジナルに彼女達(・・・)に攻撃をしない様にと頼んだのだが...

 

「でもお前、あの中のガキの一人が爆弾を投げようとしてるが...大丈夫か?」

 

「はい?」

 

問題があったのは...相手側。実はこの時、彼女達。便利屋68のメンバーの一人 伊草 ハルカ。彼女はロン達の事をカップル、もしくは恋人として認識しており、いつも以上に精神的に不安になっていた。そして彼女は自分や他のメンバーが気づいた時には無意識的に時限型の爆弾を起動させており後数秒で爆発するそれをロン達に投げ込んできていた。

 

そして...

 

「ッ!?愛欲「遅えッ」オリジナルッ!?」

 

最愛がそれに気づいた時にはロンは既に動いており、彼女が投げた爆弾をそことは違う場所に...ゲヘナのとある区域の方面に蹴り飛ばしたッッ!!!

 

「嘘...凄い「いや、言ってる場合じゃねえだろう」あ...」

 

その光景を見た便利屋のメンバーは余りの事に呆気に取られたが...今はそれどころでは無かった。

 

何故なら、彼女達の眼前でその凄い事を成した件の人物が片腕を振り翳しながら空を飛んでいた。

 

しかもその顔はよく見ると...

 

「えっ!?ロン「悪いが記憶ごと飛んでもらう」えぇッ!?」

 

「ちょっ何でッ!?」

 

「アハハ...」

(これは不味いねぇ)

 

「嘘ッ!?」

 

そして彼女達がその事実を認識した時にはとてつもない衝撃が彼女達を襲っており、その後彼女達は一部の記憶を失い自身達が住むアパートの部屋に居た。

 

これが便利屋68の日記にあった事件の真相。

 

つまり二虚ロンを見かけた後、同じく隣を歩いていた女性との関係が気になった便利屋メンバーはその跡をつけた。だが、その隣に居た人物は実は異界からやって来たロン・クロイツであり、それを見知らぬ女性とデートをしていると勘違いした便利屋68のメンバー。特に彼に懐いていたハルカは感情が暴走して無意識の内に時限爆弾を投げていた。というわけである

 

そして皆様...気になっているのではないだろうか...

 

あの爆弾が何処に消えたのかを...

 

実はあの爆弾の行先は...

 

いや、爆発先は...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キキッキキキキキッッ...

 

 

 

 

 

「何故だアァァァッッーーーー!!?」

 

羽沼マコト(オチ製造機)の頭上で爆発していた。

 

 

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