『愛』貴方の為のエーデルワイス   作:ある日そこに居たであろうクマさん

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第八愛 ゲヘナ最強vs可能性の観測所 前編

 

 

??? sid☆

 

イェーイ☆みんな見てるゥゥゥ!!

 

どうもー!今日もハイテンションで行かせてもらいます!

 

そう、この私...

 

否、(ウチ)こと...

 

「超絶美少女観観が行っきまーーーす!!!」

 

「先ずは貴女ね!」

 

ドドドドドッッッ!!!

 

という訳で改めてこんにちは!可能性の観測所所属の観観です☆因みに今日のお昼はラーメンにしたんだけど私的には割と重いのが好きなんだよね!

 

あと、ヒナちゃんのデストロイヤーだっけ?あのマシンガン!ちょっと煩すぎなんだけど!今はみんなに色々話してんのにさあッ

 

そんなに五月蝿いなら...

 

「全部纏めて切れてなよッ!」

 

「なっ!?」

 

私がお仕置きしてやんよ!

 

そうして私は今日も十分に輝くそれを...

 

『ネイル』を彼女に向けるッ!!

 

「あの子の為にもッ!」

 

「ッ!」

 

そしてその攻撃を受けて償いなッ!私の...私の大切なあの子を...

 

「私のビーチチェア弁償してもらうかんなッ!!」

 

「は?」

 

可愛いビーチチェアちゃんをぶっ壊しやがって!他は許せてもそれだけは許せねえ!勿論話も邪魔されたけど...それ以上にビーチチェアちゃんぶっ壊されたのは腹立たしすぎる。だってアレ...

 

「157万8000円もしたんだぞッ!!」

 

「ん?...」

 

「アホかッ!はよ真面目に戦え!何の為に一人で戦ってんだよ!」

 

「分かってるって!」

 

もう!蒼乃んまで私にぎゃぎゃー言って!言われなくたってちゃんと...

 

斬形(ブラットフォーム)!」

 

「!」

(これは、来るッ!)

 

 

 

スパッッ!!!!!

 

 

五指血斬(ブラッティ・サンク)!!!!!」

 

「ぐっ!?」

 

ちゃーんとやってやるよ♪

 

 


 

 

一方そのころ〜観観がヒナと戦っている間に他メンバーは...

 

「ねえ、蒼乃ちゃん。どうせ観観ちゃんが勝つし大丈夫だよ〜だから一緒にプールに入ろう!すっごく気持ちいいよ!」

 

「アホか!?この緊急事態にプールなんか作って入るな!そもそもガチでどうやって作った!砂漠化を無効化するのは全員でやったがっ流石にプールは知らんぞッ!」

 

「知らないよ!()()()()()()()()()()()()()()()()()!!」

 

少し離れた場所で呑気に自身が作ったプールに着水する朝銀とその横で戦いを見ながら、緊張した面持ちで朝銀を叱っている蒼乃が居た。

 

そして...

 

「喧しい!あいつは一人で勝手に行ったが相手はゲヘナ風紀委員長だぞ!この世界でもトップクラスに強いんだッここは幹部五人で一気に叩けば問題は「ダメよ」なっ!?」

 

蒼乃がヒナを見ながら事前に調べた彼女の強さを警戒し、相手が単独である以上、リーダー含める幹部全員で一気に畳み掛けようと言った...

 

言ったのだが...

 

「だって今のはいつものあの子の我儘だし、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()...それなのにあの子がどうしてもって言うから変わったのよ。なのにこれで全員が行ったらその交代に意味が無くなるじゃない」

 

「そうだね〜それに今行ったところで帰って邪魔になるだけじゃない?」

 

「懺凪ッ!それに朝銀までっ...ああっもう!分かったよ!全員好きにしろ!私はどうなっても知らんからなッ!」

 

まあ、他にとっては...特に朝銀と懺凪にとっては今回の加勢には否定的な意見を出しており、その二人の言葉を聞いた蒼乃は怒鳴り声を上げながらも渋々と言った様子で諦めた。

 

因みにチョーさんこと蝶冠はというと...

 

「皆さーん!早く乱火兎電波(ラビット・レイ)の用意をお願いします!どうせ、観観ちゃんが勝つので」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

異界まで一緒に着いてきた一般団員のメンバーに対し乱火兎電波なる何かの準備をさせていた。

 

そして皆がそんな会話をしている中...

 

戦闘は...

 

「五指血斬!!!!!」

 

「っ!?」

 

空崎 ヒナ。彼女の得物であるデストロイヤー。そこから放たれた幾つかの弾丸。それらを観観は自身のネイルを変化させ、そのネイルで弾丸を切り裂くという暴挙に出る。そして更にその切れ味故か、そこより先の位置の空中で止まっていたヒナの首にまで斬撃が届き...

 

ドドドドッッ!!

 

「やってくれたわね」

 

「ワオッ今の掠っただけで済ませるんだ!やっぱり凄いね☆ゲヘナ最強!」

 

きる事は無かった。寧ろその斬撃が届く前に体を捻り、そのまま回避された上に回転の際にもう数発ほど弾丸を撃ち込まれた。

 

まあ、彼女達は大抵がキヴォトスの生徒より頑丈だったり、強かったりなのでその程度では怯みもしないが...

 

だが、ヒナは...

 

「この程度ならまだ良い方よ。いつもだったら傷はまだ負わないけど、大量の仕事で殺され掛けてるし...」

 

「うわー社畜の悩みじゃん。どう、私達の作ったこの施設でゆっくりしていく?」

 

「貴女に同情されると心底イラッと来るわね」

 

「えっなんで?」

 

彼女の方はどちらかと言うと普段の自身の仕事か、その記憶の方がダメージがある様で、相手の観観に心配されるレベルで一瞬だけ顔が曇っていた。

 

「とにかく...もし心配するなら早めに捕まってほしいというのがこちらの本音なんだけど...」

 

「う〜ん...捕まってあげても良いけど、今回はダメかな。そこまで時間をかけてあげられないんだよね〜それに私達的にはヒナちゃんに実験に協力してほしいし☆」

 

そして、ヒナの言葉に観観は否定的な返答を返し。

 

彼女は観観達、可能性の観測所のメンバーを捕まえようと再び構えるが...

 

「そう。なら「それに」?.....それに、何?」

 

「ヒナちゃん気づいてる?私はこのグループの中で幹部の様な立ち位置なんだけど...」

 

「でしょうね。その強さな「いや、そうじゃ無くて...」?何を...」

 

「あそこ...」

 

「?」

 

そう。観観はこの時、焦りこそ無いものの少しばかりの不安を...敵である筈のヒナの心配をしていた。

 

それはなぜかと言うと...

 

「ねえ!懺凪さん!今日の夕食何にする?」

 

「それ...今考える必要あるかしら?」

 

少し離れたところに居る存在。

 

可能性の観測所 所属 名を懺凪。彼女の容姿は右が黒と左が白。更に片方づつで和の着物の様なものと洋服のドレスに近いものに分かれており、更に頭にも黒と白のヴェールに近いものをしており、表情すらも見えないものだが...

 

「あそこに居る懺凪って人。あの人普段は良いんだが、戦闘になると結構酷くてね。自身と勝負した相手が負けた場合、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「...何が、言いたいの?」

 

そしてヒナの質問に対し、彼女、観観はこう答えた。

 

そして同時にこう思っていた。

 

「今回あの人は私が我儘言ったから出てこなかったけど、私達可能性の観測所で一番強いのは懺凪さんなんだよね〜でもあの人、性格的に長引かすと勝手に勝負に割り込んでくるとかやっちゃいそうだから...」

 

「なるほどね。つまり貴女はこう言いたいのね...」

 

そう、彼女懺凪こそが可能性の観測所最強の存在であり、更にはその強さだけでなく、性格...いや、その気質、戦いにおいての彼女のルールと言うべきか...それらが...

 

「彼女がこれから乱入してきた場合、そして私が彼女に負けた場合、()()()()()()()()()()()()...」

 

「そう。あの人ならやりかねない」

 

懺凪の戦闘における絶対的ルール。それが場合によっては彼女の部下にまで被害を出しかねない事。そしてそれがヒナにとって決して良いものではないと...

 

だが...

 

「それって私が負けた場合の話よね...」

 

「...やっぱり説得は無理か...なら」

 

観観の説得は虚しく終わった。

 

空崎ヒナ。彼女は自身と部下のまだ見ぬ絶望の可能性より()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を取った。

 

だが、彼女は知らなかったのだ。

 

この後あの様な残酷な...

 

「早く叩いちゃお☆」

 

「やれるものならッ!」

 

自身にとって忘れられぬ未来(すがた)を見ることになろうとは...

 

そしてその未来を察することなく彼女達はまた戦闘を開始する!

 

先ずは観観が即座に自身のネイルをヒナに向けながら、一気に距離を詰めて襲いかかるッ!その威力は彼女の放った弾丸の全てを軽々と引き裂く威力を持つが...

 

「ッ!接近戦も行けるのッ!?」

 

「甘いッ!」

 

ヒナは迫ってくる観観のネイルの連撃を避けつつ自身の愛銃を空中に投げ彼女の腕を左腕で掴み自身の側に引き寄せ、更に引っ張られた勢いで体勢を崩した彼女のボディに右足で強烈な蹴りを叩き込むッ!

 

「ぐうッ!」

 

「まだッ!」

 

そして更にそこから自身が投げた愛銃のデストロイヤーを手に追撃を放とうとするが...

 

「ッ!甘いのはそっちでしょ!」

 

「っ!?」

 

吹き飛ばされた観観が幾度かのバク転でヒナの蹴りによる衝撃とダメージなどを軽減し、更には一度の踏み込みでヒナがいた場所まで戻って来ていた。そして彼女が前方に向かい手を向けた事でヒナは次の攻撃が避けれない事を咄嗟に判断し、デストロイヤーを前に出すも...

 

「な訳ないじゃんッ!」

 

「ぐあッ!?」

 

なんと観観はヒナの頭を両腕で掴み、その頭にヘッドバットを叩き込んだのだ!その威力は絶大でキヴォトスの中でも身体の頑丈においてはトップクラスの空崎ヒナに鼻血を出させ、更には少し先まで吹き飛ばすという普段のヒナを知るゲヘナの生徒からしたら偉業か何かに近い様な行為をやってのけた。

 

「ぐっ!」

 

「あれれ〜ヒナっちどうしたの?お顔が大変だよ〜」

 

「貴女...何かこう最初の時からイラッとくるわね?何故かしら、貴女の台詞より貴女の顔がこう...」

 

「うん?どゆこと...まあ、良いか!とにかく続き行くよ!」

 

そしてヒナがダメージを受けながらも自身の足でその場から少し後ろで踏みとどまり、更に少量の血を出しながらも観観の方を向くと彼女は滅茶苦茶ニヤけた顔を披露しながらヒナを煽るが彼女は最初の時点でその顔を見て何かがおかしいと感じていた。主に観観るのその顔...

 

よくよく考えたらその顔を...

 

何処かで見た様な...

 

(この顔...ッ!まさかっ!?)

 

「ほらっヒナっち!行くよ!」

 

そしてそんな事を考える暇も無く彼女はヒナ目掛けて再度突撃してくるッ!

 

「ッ!考える暇もないのね!」

 

そして直ぐそこに迫った彼女に対しヒナは再び複数の弾丸を連射する。

 

が...

 

「それはもう何回も見たから...ね!」

 

「!」

 

再び迫り来る弾丸達。それらに対し観観は自身の手を地につけ逆立ちの様な体勢となり、そのまま回し蹴りの様な形で一つ目の到達弾を弾き、次の弾丸に当て、更に他の弾に関しては回転時に地から手を離し、その回転の勢いのままにネイルによる斬撃を自身の周りへと放つことによってそれら全ての弾を切り裂くに至る!

 

「次ィッ!」

 

「チッ」

そして一度はヒナの身体に傷をつけたネイルを今度は遠距離から何メートルも長く伸ばして彼女目掛けて解き放つッ!

 

その観観の攻撃を察知したヒナは走りながらその攻撃を避けつつ、彼女の眼前へと飛び込み今度こそ彼女を沈めようとする...

 

のだが...

 

その動きは...

 

シュルルルルッッッ!!!!!

 

「貴女達...」

 

「「!?」」

 

突然彼女達に襲いくる()によって止められる事となる...

 

それは...

 

 

 

 

 

 

「いい加減にしなさい...」

 

ヒナにとっての...

 

初めての『絶望』の降臨を意味した...

 

 

 

 

 

 

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