『魔』いつか過去のフリージア 作:ある日そこに居たであろうクマさん
それは私にとって...
余りにも美しい出会いだった。
我々『ロン』は全てが生き残れる訳では無い。
我々は数百、数千、数万、数億...
数え切れないそれらの中から選ばれし九つの奇跡。
だが、逆にそれはその他の全てを犠牲に我々という存在を成り立たせているに他ならない。そして我々はそれに疑問を抱く事は無い...
いや、許されない。何を思っても良い、何を目指しても良い。
ただ、オリジナルの為に全てを捧げろ。
そうすれば後は好きにして良い。
それが『奴』が教えた絶対の掟。
全てはオリジナルとRoseliaという見知らぬ少女達の為に...
だが...それからしばらくして各メンバー。それぞれのロン達が指定された管轄の世界に行く少し前、我々の中で一番気が合わない『最知』の奴があまりこちらにいらっしゃらないオリジナルにある事を聞いたのだ。
「お久しぶりで〜す♪オリジナル♪」
「よう、久しぶり...それで、何かあったか?」
「あのさ、私達の人格モデルってどんな人達なの?」
『!?』
それはその場の全員が気になっていた事だった。
(約一名寝ていたが)
我々ロンには人格モデルというものがある。
だがこれも厳密には違うのだ。
これは人格では無く魂のデータ化と呼べるもの...
簡単に言うとオリジナルの魂をデータ化し複製する。そこに各世界の選ばれし強者達。それもその中で相性の良い者達の魂をコピーし複製する。更にこれらを数年〜数十年。長くて百年は混ぜ合わせる。
そうして我々は生まれたのだ。
成功例として...
そしてそんな中...
「じゃあ...見てみるか?お前らのモデル達を...」
この後だった。
私が全てのモデルを知り...
『彼女』の美しさに感動し...
自身の名前の意味を知ったのは...
X784年〜
魔法世界 アースランド
イシュガル大陸〜
その地下にて...
そこには二人の人影があった。
「ほう...それは本当か?
「間違いなく...」
「そうか...ならば後七年だな」
「私の計画の為には
「ええ...ですが貴方も人が悪い。彼等のメンバーの一人とは一応知り合いだったのでしょう」
「何の事だ...」
一人は腰まで届く長い金の髪を揺らし黒いローブを羽織った人物。
一人は黒い髪と細い体。そして白いスーツに白いハットを着こなし、その内側にはどこか狂気的な何かを感じる...そんな人物。
「とにかく...貴様にはこれより私の兵を率いてエドラスに侵攻してもらう。」
「...え〜」
「文句を言うな。大方つまらんなどと思っているのだろう?安心しろ。もし、この世界の計画が終われば我々全てに一番の大仕事が残っている。それを考えれば我慢くらい出来るだろう。そもそも貴様は爆発などが見られればそれで良いのだろう?」
「なあ...」
キンブリー...そう呼ばれた男はその言葉にくつくつと込み上げて来る笑いを抑えながら返事を返す。
「ふ、ふふくふっああ...いや、失礼。まさか、貴方がそこまでこの私の事を理解しているとは...ええっ全くその通り...まあ、一つ訂正するとしたら私はただ美しい光景が見たいだけですよ」
「そのお前の言う美しい光景とやらが爆発とその先に散っていく物や命なのだろう...」
「ふふっこれは参りましたね...大当たりです。ところで他のお子さん達は今日はいらっしゃらないので?」
男に...キンブリーにそう問われた彼は...
「
「...私より良い仕事「分かったからその嫌そうな顔をやめろ。まだエドラス以外もお前の仕事はある」それは良かった」
「はぁ...とにかくあちらは先程連絡があってもう落ちたそうだ」
「おや、早かったですね」
「いや...私の子供達にしては以外に掛かったと思うが。それと残りの
「なるほど、なるほど...で後二人は」
「
そして、彼等が話していたその場に...
「お父様...今、戻りました」
「ああ、おかえり。
一人の少女が現れた。
「おやおや...怖いお方が戻ってこられたようで」
「キンブリー...貴方...」
少女はキンブリーの物言いに不満があったようで自身のその影を伸ばそうとするが...
「お父様...」
「やれやれ...仕方ありませんねぇ」
争いになる前に彼が一言やめろと言い放ち、二人はそれを聞いて動きを止めた。
そして...
「では、キンブリー。後は頼んだぞ...」
「ええ、お任せを...良き知らせをお待ちください」
そしてキンブリーが去った後...
「おのれ...キンブ「いや...良い」お父様!?」
彼の言葉に激怒する彼女を止め彼はこう言った。
「フンッ奇跡の殺戮者だと...違うな」
「私は...オレは...」
今、ここに...
決定づけられた運命を殺す為に...
『魔』なる者は動き始めた。