『魔』いつか過去のフリージア   作:ある日そこに居たであろうクマさん

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「はーい皆様こんにちは♪情熱の在り処所属のルミリです!」

「今回は皆様に注意事項をお伝えする為にやって参りました!」

「では、まず一つ目小説を読む時は部屋を明るくして少し離れてご覧ください。二つ目、この小説はダメなクマのご都合主義でできています!そこまで良いとも言えず悪いとも言えず、微妙なものなので、離れたい時には離れましょう!」

あれ、うちの子達全員私が嫌い!?

「そして三つ目、最近梅雨の雨で走り足りないんですよねー」

自分の悩みじゃんね!?

「それでは皆様、ここから始まる私達の物語。是非...








「ゆっくりしていってね」

それが言いたかっただけじゃねえか!?

あっ始まるよ!




第一魔 灼熱の帰還と蠢く影

 

 

X791年〜

 

場所はイシュガル大陸

 

魔導士ギルド フェアリーテイル。

 

その中にて...

 

「う〜むこれは...」

 

「マスター?」

 

「ん?ああ、すまんの。少し気になる文が届いていたのでな...」

 

カウンターの上で謎の手紙を読みながら胡座を組み悩ましげな声を上げるのは六代目マスター マカロフ。そしてそれを見て心配そうに声をかけるのがミラジェーン。

 

そしてその内容とは...

 

「一体どうなさったんですか?」

 

「いや、実は...」

 

そしてマカロフは改めてこの手紙に書かれていた文章を見直し、ため息を吐きながらもミラにもその内容を伝えた。

 

「...マスター、それって」

 

「いや、ワシもナツ達が例の大会に出る事は反対はせん。寧ろ賛成したからこそ合宿に行かせた...じゃが、まさかその主催者側から招待状が届くとは...」

 

 

《フェアリーテイルマスター マカロフ・ドレアー殿。貴殿達の天狼島での事、そして七年を得てのフェアリーテイルの者達の帰還を改めて労い、祝福する。そして早速で申し訳無いが貴殿達には今年の大魔闘演武にご出場願いたい。七年のブランクがあるとはいえ君達はあのフェアリーテイル(・・・・・・・・・・)だ。なったとしても多少のハンデにしかならんだろう...そして何より君達程の者が参加したとなれば祭りは更に熱を増す筈だ。良い返事を期待している フィオーレ王国 国王 キング・ブラッドレイ》

 

「何が良い返事を期待している?そうは思わんが...」

 

「まあまあ、マスター」

 

マカロフはその手紙を思い出しながら顔中に皺を増やしていき不満を露わにするがミラはそれを宥めながらふとある事を思い出す。

 

「そう言えばマスターは国王とお会いした事はあるんですか?かの王は滅多に人前に姿を見せないって噂ですけど...」

 

「ああ、会った事はある。じゃが...」

 

「マスター?」

 

そのミラの質問に答えようとしたマカロフだが、彼は国王について昔に会った時からある事を疑問に思っていた。

 

それは...

 

(奴は...本当に人間なのか(・・・・・)?)

 

七年前よりも以前より続くどうしようも無い生物としての本能の叫びだったのだ。

 

そしてその不安は近いうちに...

 

ある悲劇と共に現実となる事を彼は知らなかった。

 

 

 

 

 


 

 

 

イシュガル大陸 地下。

 

永遠と続く暗闇の中...

 

その中央に置かれた玉座にただ一人座るのは...

 

「やれやれ...最死の奴め」

 

「お父様?」

 

玉座に座るその人物はここには居ないある人物からの文を見ながらつい最近遭遇したとある人物の事を思い出す。

 

それは本来ならあり得ざる存在。いや、正確にはその人物の行動は自身が従う人物にとって最も障壁になりかねない行為であり、そもそもその話を聞いた時点で自分達は彼女(・・)を止めなければならない立場である筈だった。だが...

 

「いや...なんでもない、定期連絡だ。それより来た様だな」

 

「はい、真・憤怒(ラース)より連絡。フェアリーテイルはやはり参加する様です」

 

「そうか...では、我々も始めようか」

 

(...他は好きにすれば良い、私には関係無い事だ)

 

その座に座れるのは『完全』では無く完全を超越し更にその先の領域へと至れる者。故に...

 

 

 

 

 

 

「故にこそ...進化を果たす。そして...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「絶対に超えるッあの美しさをッ!!」

 

『魔』は動く。いつの日か見た自身のオリジンを思い出し...

 

更にその先に至る為に...

 

彼が目指すのは完全を超えた究極だったのだ。

 

 

そして...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美しき海辺...

 

広がる青空の下に彼女は...

 

否...

 

彼女達は居た(・・・・・・)

 

「おーい、グレイ!こっちに美味そうな焼きそばがあったぞ!食うか」

 

「bad!こっちにそのてんこ盛りにしたサラダを向けないでくれない!?」

 

「えぇー!?大丈夫ですよこのくらい。そもそもチュチュ様が苦手なだけでマミュ様は別にサラダが苦手じゃないんですから」

 

「あの〜二人とも落ち着いて...」

 

その場に居るのは五人の人物。

 

そして他の四人が騒がしくする中...

 

彼女だけは遠い空を見つめていた。

 

「.....」

 

「グレイ...シスターの事でも考えてんのか?」

 

「.....」

 

もう一人の疑問に彼女は何も答えない。

 

だが...その場の全員が分かっていた。

 

正確には彼女達だからこそ分かっていた。

 

そろそろ燃えてくる事を(・・・・・・・・・・・)

 

そして...

 

「みんな...行こうか」

 

「「「「!」」」」

 

その一言と共に彼女は立ち上がり、長い髪を靡かせながら次なる熱を求めて彼女達と共に歩き出す。

 

そう、彼女は感じていた。

 

あの日と同じ...

 

冷める事の無い熱気を(退屈が裏返る感覚を)

 

 

【ご覧ください!国会議事堂の前に総理を含め、数々の政治家達とそれを救出に出動した警官と自衛隊員の首が並べられております!】

 

「ああ、そうだ。あの時と同じ...」

 

 

 

故に...

 

 

 

「さあ、行くよ!情熱の在り処(インパクトジェネレーション)!!」

 

「ええ!」

 

「おう!」

 

「お任せください!」

 

「了解です!」

 

また、会いたいな...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ダーリン...」

 

その言葉は誰にも届かず潮風に包まれて消えていった。

 

 

 

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