『魔』いつか過去のフリージア   作:ある日そこに居たであろうクマさん

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第三魔 集いし魔と情熱の叫び!!

 

 

イシュガル大陸。

 

フィオーレ王国の首都 クロッカス。そこには今、かつてないほどの『熱』あった。

 

その理由こそが年に一度開かれる魔道士達の祭典。

 

大魔闘演武である。

 

そしてその当日。

 

その夜の事だった。

 

 

「お前達!何処をほっつき歩いていた!?」

 

「全く楽しくない食事を...」

 

「変なのに絡まれたというか...変なのが増えて大変だったというか...」

 

「「ぐぬぬぬぬッ」」

 

クロッカスの中にあるフェアリーテイルのメンバーの宿。そこにはエルザが今まで消えていた他のメンバーを怒鳴り上げていた。

 

だが...

 

「本当に何があった?ウェンディもまだ戻らない上にナツに関してはその額の傷はどうした?重症という訳ではないが...」

 

エルザ当人が一番気になったのは未だ帰らぬウェンディの事。そして宿に戻って来たナツの額の傷の事だった。

 

「そっそれが...そのぉ〜」

 

「ん?どうしたルーシィ」

 

そしてそれに応えるようにルーシィが手を上げナツの傷についての説明を始めた。

 

 


 

それは凡そ三十分ほど前の事。

 

クロッカスの街中ではナツとハッピーとルーシィが剣豪の虎(セイバートゥース)のスティングとローグ。そしてその相棒のレクターとフロッシュと遭遇していた。

 

そして彼等とのある意味最悪に近い遭遇の中...

 

更なる事件が起こった...

 

ドドドドドッ

 

「はっきり言ってやる。俺達に滅竜魔法を教えたドラゴンは自らの手で始末した。真のドラゴンスレイヤーとなる為に」

 

ドドドドドッ!

 

「ドラゴンを...殺した...」

 

ドドドドドッ!!

 

「人間がドラゴンを...!」

 

ドドドドドッッッ!!!

 

「親を...殺したのか!」

 

ドドドドドッッッッ!!!!!

 

「てっ何だよ...さっきか「ッスティング!避けろ!」あ?何だよロー「ヒャッホー!!気持ち良いィィィィッッッーーーー♪♪♪♪♪」はあ!?」

 

その緊迫した空気の全てをぶち壊す叫びと騒音。

 

それはその時既にスティングの真上はと迫っておりローグはレクターとフロッシュを抱えて退避しルーシィとハッピー。更に民衆も既に離れていた。だが、スティングと先程の話に気を取られていたナツはそれを避けれる事は無く...

 

「ブベェッ!?」

 

「ガバァッ!?」

 

気づいた時には何者かの両足が二人の顔面を踏み抜いており...

 

「「グギャアッ!?」」

 

「なっナツウゥゥゥッッッ!?」

 

「すっスティングくーーーん!?」

 

二人はお互いが正反対の民家の壁にめり込んでおり、そのままピクピクと痙攣したまま動かなくなっていた。

 

そしてその光景を目の当たりにしたローグはというと...

 

「ックソッ何者だ!?...ん?」

 

すぐに両手に魔法を使えるよう構えて先程の何者かの方向を向くも、そこには誰もおらず...

 

だがそこにすかさずルーシィがフォローを入れた。

 

「あの〜さっきナツ達を踏んだ人?ならもう何処かに走り去って行っちゃったけど...」

 

「.....すまん」

 

「ああ、いえ...別に...」

 

だがそのフォローを入れてなお先程までの空気や状況は帰って来る事は無かった。そしてローグとスティング。ついでにナツは激怒した。

 

あいつ、絶対ぶっ潰す!と...

 

因みにそのナツ達を踏み抜き、吹き飛ばし、とんでもない怒りを買った人物はというと...

 

「異世界のコスメと散歩も悪くないですねー!!よーしもう一周してから宿に戻りましょうかね!」

 

自身のまだ見ぬ異界の化粧品と走りやすさに感動しながらその場を嬉しそうに去っていった。

 

尚、この時の彼女のスピードは時速160キロで走っており、これでもまだ本気の速度では無かったりする。

 

 


 

 

そして時は戻り...

 

 

「なるほど...意味はわからんが大変だったな」

 

「うん。色んな意味で凄かった」

 

「クソー!!あいつらもムカつくけどオレを踏んだ奴もぜってえ許さねえ、いつかギッタンギッタンにしてやる!」

 

「そうだそうだ、オイラもあいつら絶対に許さないぞ!」

 

「お前らもお前らで色々大変だったんだな...」

 

そしてナツ達四人と一匹が話し合う中...

 

「だが...今の一番の問題はウェンディがまだ戻らない事だ」

 

「ああ、エルザの言う通りだ。一応ルールに12時まではここに居る事と書かれてる以上俺達は下手にこの場を動かねえ」

 

そんな中だった。

 

ギィィィィ

 

「あっ皆さんすいません!遅れました!」

 

彼女が到着したのは。

 

「「「「ウェンディ!」」」」

 

「ごめんなさい。少し道に迷っていたのよ」

 

「シャルル!無事だったんだね」

 

「ええ、途中で迷ったけど、そこで知り合った人に道を教えてもらってね。それで到着できたって訳」

 

そこに現れたのは彼等が心配していたもう一人のメンバーウェンディとその相棒シャルルだった。どうやら二人は途中で地図を無くして迷っていた所をそこで知り合った人物に道を教えてもらったらしい。

 

「なるほど...そのような人物がまだこの世界に居るとは...やはり捨てたものではないな。この世界も」

 

「鬼が人の皮被った様な奴がよく言うぜ」

 

「寧ろ鬼ならまだマシだぞ。オレとハッピーなんてこの間...」

 

そんな中、エルザがウェンディが道案内をしてもらった事に対してその人物にまるで聖人の様なイメージを浮かべ、それを見たグレイがエルザに聞こえない様に静かに罵倒しながらツッコミ、ナツもそれに便乗するのだが...

 

「何か...言ったか?」

 

「「ゔぃべ、べふゔぃ、なんべもありばへん」

 

10秒経たないうちに二人の顔面は普段の約五倍以上に腫れ上がっていた。

 

そしてそんな茶番劇の中...

 

遂に時は来た。

 

開始を知らせる為...

 

鐘の音が響き渡る!

 

「大魔闘演武にお集まりのギルドのみなさーん...」

 

 

 

 

「おはようございまーす」

 

 

「それではこれより参加チーム113を八つに絞る為の予選を開始致しまーす」

 

 

大魔闘演武 予選 スカイラビリンス 始動。

 

そして...

 

それと同時に...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へえ、俺達があっちに居る間に随分盛り上がってんなぁ」

 

「気にする無いでしょ。それよりも戻るよ」

 

「へーい」

 

不穏な影も動き出す。

 

 

 

 

 

 

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