『魔』いつか過去のフリージア 作:ある日そこに居たであろうクマさん
ゴオォォォッッッ
ゴオォォォッッッ
不吉な音が何処からか鳴り響く、地下通路。
ここはフィオーレ王国の地下。
更にその下層にある王国でも知っているのは上層部だけの極秘空間。
そして舞台は更にその最下層...
「よぉ...お久しぶり。父上...いや、母上殿か!」
「おい
そこに居たのは三人の人物。
一人はプラチナブロンドの長髪に耳に竜の形をした金色のピアスをつけ、身長が190cmある長身の女性。
もう一人は白と黒の2色に分かれた仮面をつけボロボロの布一枚だけを羽織った人物。
そして...
「気にするな...エンヴィー」
「お父様!?しかし...」
玉座に座るその男。彼こそが二人の...正確には七人の
「問題は無い。それで、二人とも例の者達は?」
『最魔』のロン。
またの名をロン・マールス・ディーンハイム!!
「ああ、ここにちゃーんと...」
そして彼の問いかけに答えたグリードは自身の右手で地面に触れそこにウロボロスの紋章が刻まれた魔法陣を展開し、あるものを取り出した。
それは...
「ぐっ貴様!!」
スプリガン12 インベル ユラ。
「クソがッ!?」
スプリガン12 アジィール ラムル。
「そんな...」
スプリガン12 ナインハルト。
「こんな事が...」
スプリガン12 ジェイコブ レッシオ。
以上四名。彼等は二人が出向いていたアラキタシア大陸。その大陸にある730のギルドを統一して作られた巨大魔法軍事国家 アルバレス帝国。アルバレス帝国の皇帝 スプリガンとされる人物。彼の為に選ばれた精鋭部隊こそがスプリガン12。つまり彼等はその一員。より正確には...
だが、その四人を見たロンは二人に向かい困った様に顎を撫でながら問いかける。何故...
「おい、グリード、エンヴィー。何故四人しかいない?確か私の記憶が確かならスプリガン12はその名の通り12人居たはずだが...」
スプリガン12が四名しか居ないのか?
「いや、お父様...実は」
だが、それに答えたのは
「ああ、他はワール・イーヒトとかいうメカ野郎はぶっ壊しちまったからもう居ねえぜ。あと変な死神みたいな奴もぶっ殺しちまった」
「ぐっグリード!?」
「あと、ラーケイドとかいう奴も最後まであまりにごちゃごちゃうるせえから頭を潰して捨てちまった」
「ほう、グリード。もっと聞かせてくれ...後五人は?」
「それだったら一人は最初の時点で殺しよ。そこまで強くは無かったし。例のゴッドセレナが入る前の奴だったのかもな。因みにオーガスト、アイリーン、ブランディッシュ、ディマリア。以上四名には逃げられたぜ」
この話を聞いたロンは思った。こいつら特にグリードの奴、遊んでいる内に逃げられたな、と。そして...
「エンヴィー。お前も大概遊んだろ?」
・
・
・
「申し訳なく...」
「はあ、まあ仕方ない。そいつらだけでも養分とするか」
その指摘にエンヴィーは気まずそうに目を逸らしロンから視線を外した。 それを見て彼もため息を吐きつつ二人が捕らえてきた彼等に視線を移し、彼らに向かい瞬間的に錬成した鎖でその身を捕縛した。
「これは!?」
「錬金術ッ」
「ほう、知っているのか?ゼレフやオーガスト辺りの入れ知恵か、それとも元々持っていた情報か...いずれにせよ貴様らはここで果てる運命。何を知っていても意味はあるまいて...」
「待て!?我々をどうする気だ!」
「決まっているだろう...」
その時、鎖に繋がれた彼等の中でインベルが声を上げた。
だが...
「下を見てみろ。それがお前達の末路だ」
「何...これは、まさか!?」
「理解したか...そう言う事だ。文字通り...
「いっいやだアァァァッッッーーーー!?」
気づいた時には既に手遅れ...
その時には全てが...
「水の泡ってか」
「グリード」
「へーい。すいません」
そして作業を終えた彼が次に視線を向けた先は...
「さて、地上はどうなっているか...」
この場より遠く離れた...
そしてその頃大魔闘演武の会場では...
「嘘...だ。そんな、まさか...」
「ン〜悪くは無かったんですけど...」
「正直に申し上げると...」
大魔闘演武の競技の一つ。ヒドゥン。
まだ、始まったばかりのゲームは...
既に終わりを迎えようとしていた。
そして...
場所はギルティナ大陸。
そのどこかに存在する
とある山奥の中...
「さて、悪いが五神竜は返してもらおう」
「ン〜...あれ?アンタ、誰?」
「貴方...何者なの?」
「何処かで嗅いだ事のある匂いだね」
そこに存在するのは...
新たなイレギュラーとの遭遇だった。
次回、コワサレタリュウセイ。
お楽しみに!