『欲』私の為のゲッカビジン 作:ある日そこに居たであろうクマさん
それはどこか遠い過去〜
ふふふっ貴方と出会ったのは...
もう何年前の事でしたか?
あの時私は生まれて始めて...
『恋』をしたのです。
ただ欲望のままに全てを手に入れる筈の私が...
誰かから寄り添って欲しいと...
「そう...思っていました...」
「なのに...貴方は...」
その場は夥しい量の血によって溢れかえっていた。
だが...
「だい...じょうぶ...私にあの子との出会いが...あったように...貴方にもきっと本当の」
違う...貴女が良いッ!
「本当の意味で...」
違う!貴女じゃないとッッ!!
「貴方の欲しい答えをくれる方、が.....」
あっあぁ、アァァァァッッッ!!?
分からない...
分からないッ分からないッッ分からないッッッ!分からないッッッ!!分からないッッッ!!!分からないッッッ!?分からないッッッ!!?分からないッッッ!?!?分からないッッッ!!!分かるわけがない!!!分からないッッッーーー!!!!!
そうして貴方は...
私の前から消えていった。
物言わぬ亡骸となって...
私はそれから相当悲しんだのですよ。
貴女が居なくなって、私を一人にして...
でもね、大丈夫。
だって.....
そこは
瀞霊廷。
4番隊隊舎。
そこでは...
「オラ!早く包帯でも巻けよ!とろとろ動きやがってッ!」
「全くだ!ただでさえ戦闘に使えねえのに治療もまともに出来ねえのか!?この役立たず共!!」
「すっすいませんっ」
その中で特に荒くれ者の集団であり、戦闘に特化した部隊十一番隊の隊士と戦闘には出ず後衛などで救護や補給に長けた部隊の四番隊の隊士が言い争っていた。
と、言うより十一番隊の隊士が一方的に絡んでいるだけのようだが...
「お前達は俺たちよりも弱いから後衛で支援をしたり、回道を使って救護に当たってんだろ!?それすらまともに出来ねえなんてどんだけ無能なんだよ!」
「そっそれはっ」
今現在、彼等は任務に出て戦い終わった後の様で、傷を負って運ばれて来たようなのだが...
どうやら彼等は自分達と正反対の部隊である四番隊の隊員に治療を受けながらも感謝などはせず、彼等の戦闘での実力が自分達に劣っている事を棚に上げてそれを嘲笑っているようだ。
そして...
カツッ
「お前らみたいな役立たずがなんで護廷十三隊に入れたのか、少なくとも俺には分からねえよっガハハハハッ」
「ほんとほんと、お前らと一緒にされるくらいなら
カツッ カツッ
そして彼等が目の前の四番隊隊士にそんな罵倒をぶつけると目の前の彼は我慢の限界が来たのか...
「役立たず...そんな事は.....あっあぁぁ...」
「おいおい、どうした俺達に何か文句でもあんのか?」
「それにさっきから何か寒いな。おい!ちっとは暖かくしろよ!」
おそらく彼等の言葉に反発しようとしたのだろう。
だが、彼の言葉は途中で何かに怯える様な声に変わって止まってしまった
それでも目の前の
だが、この時...彼等は気づいていなかった。
周囲の四番隊の隊士。見舞いに来た十一番隊の三席と五席。
並びに他の隊士達全ての時が止まっていた事に...
そして...
「ほう...では、暖かくする前にもう一度聞かせてください。貴方達は私の隊士達に何と言ったのですか?」
「「カアァァァァッッッ!?!?」」
ここに居る全てが思った。
ああ、こいつら死んだな...と。
「「せっ殺生院隊長ッッッ!?」」
そこに居たのは優しく微笑みながらも背後に修羅の様オーラを纏いながら彼等に向かって歩み寄る四番隊隊長
そして...
「あら〜二人ともお元気ですねー♪...」
それじゃあちょっとだけ...
「「いっイヤダアァァァッッッーーー!!!」」
そうして...彼等はその日から数ヶ月間、自分達の隊舎に戻ってくる事は無かったという...
そして...
「さて、何用ですか...更木隊長」
「何用だと?アンタなら分かったんだろう...」
「さあ、思う存分斬り合おうぜッッッ!!!」
その言葉を聞いて彼は腰の剣を取りこう告げた。
「元気があるのは良いことですが...あまりオイタが過ぎると...」
「オラアァァァァッッッ!!!」
「ふふっふふふふふふッッッ!!!」
そうして
その後に膨大な破壊を残して...
寂しくなんかありません。
何故かって...
それはね...
『欲』は全てを呑み込むべく動き出した。