『欲』私の為のゲッカビジン   作:ある日そこに居たであろうクマさん

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欲深く...

何よりも哀れ...

人間とは所詮そんなもの...

故に...

「私に呑まれる方が幸せでしょう?」

これが彼等の末路なのだ...




第一欲 Death&Queen

 

 

そこは尸魂界(ソウルソサエティ)

 

流魂街のとある地区...

 

とある茶屋にて...

 

「ふふっ」

 

「・ ・ ・」

 

ある二人の人物が同席しそれぞれ団子と一杯の茶を食していた。

 

だが...

 

片や目の前の光景...いや、人物(・・)に固まり...

 

片や目の前の人物の食事を団子片手に笑顔で見つめていた。

 

その二人とは...

 

「あの、殺生院隊長。何故、先程から...こちらを...」

 

二番隊副隊長 大前田 希千代。

 

「別に...なんでもないですよ♪」

 

四番隊隊長 殺生院 ロン。

 

この二人がここに居る意味。

 

それが表すのはつまるところ...

 

「いやーそうだったんすね。じゃあ遠慮無く頂...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「けねぇーーーー!!!!!」

 

圧倒的場違い感ッ!!

 

「あらまぁ、お行儀の悪い」

 

「いや、そもそも何で殺生院隊長がここに居るんすか!?今日は総隊長と何か重大な会議「えっ糞爺と会議?」やめてえぇッッッーーーー!!!!」

 

大前田、ビビる!それはもう果てしなくッ!!何せ相手は違う隊とはいえ隊長。それもその中で下手をすれば自身の隊長より恐ろしい人物。下手な事を言えばどうなるか...かと言って総隊長を糞爺呼ばわりした事を止めぬ訳にもいかぬ訳で...

 

その心境たるや。正に...

 

(こっ殺されるゥゥゥーーーー!!!!!身も心も、胃の中さえも、全て殺されるゥゥゥッッーーー!!!!)

 

混沌の嵐(カオスブリザード)ッッッ!!!

 

最早団子も茶も全てが喉を通るまでに痛みだけが喉から頭と胃に送り届けられる。この痛みに耐えながらも彼は団子を口にし涙ながらに話を続ける。

 

これは自身の隊長と部下、他の隊の問題に挟まれた自称天に選ばれた男。二番隊副隊長(中間管理職) 大前田 希千代の死神人生を描いた物語である。

 

がんばれ、OOMAEDA!

 

また会う日まで!

 

 

 


 

 

時は大前田とロンが出会う数日前に遡る...

 

場所は瀞霊廷。

 

四番隊隊舎。

 

その中にて...

 

「殺生院隊長ー!!」

 

「あら?山田七席。一体何事ですか?」

 

執務中の四番隊隊長 殺生院ロン。彼の前に現れたのは四番隊の七席 山田 花太郎。

 

彼はある報告をする為にその足でロンの元まで駆け寄ってきており自身の隊長の前に立つと不安そうな顔で必死にその内容を口にした。

 

「隊長、朽木さんの話は聞きましたか!?」

 

「朽木...ああ、朽木ルキアさんの話ですか。ええ、知っていますよ。それが...何か?」

 

「隊長...無理にとは言いません。でも僕「山田七席」ひっひゃい!」

 

花太郎がその話を、とある理由から現世より連れ戻された朽木ルキアの話をし始め、ある事を口にしようとするとロンは途中でその言葉を止めさせた。

 

だがそれは、ロンが花太郎の言わんとする事を理解していたからであり...尚且つそれを否定した訳でも無いからである。

 

「山田七席、それ以上はいけない。貴方が何を言わんとしているのか、ましてや貴方がどれだけ優しいのかを私は知っている。故にその言葉を私は止めます。私は貴方に傷ついてほしくない...どうかこの気持ちを理解して下さい」

 

「...はい。すいません」

 

山田 花太郎。彼が話そうとした事とは...

 

そして彼が部屋を出て行った後...

 

そこに残された彼は一人...

 

否、一人(ふたり)で考えていた。

 

「よろしいので...彼の言葉を聞かなくて」

 

「ええ、これで良かったのです。彼があの場でその言葉を発した瞬間。彼は危険に晒される。もし誰かにその言葉を聞かれたのなら彼は七席では無くなり全ての死神の裏切り者にされる。故にこれで良かったのです」

 

その場でロンが話をしているのは自身の斬魂刀が具象化した存在。

 

彼女の問いかけにロンはスラスラと自身の見解を答えていく。

 

だが...

 

「嘘ですね...貴方が心配しているのはそこでは無い」

 

「.....」

 

「貴方が心配しているの「お黙りなさい」ッ!?」

 

「貴女に発言権は無い。貴女はもう貴女では無く私そのもの。つまり貴女は私の所有物。分かりますね...」

 

「はい...」

 

その言葉と共に彼女とロンの会話は終わった。

 

その場に静寂と...

 

一筋の涙を残して...

 

そして夜は過ぎていく...

 

 

 

後日...

 

そこは...

 

現世...

 

そこで出会うは二人の人物...

 

それこそが...

 

「少しお尋ねしたい事がございます」

 

「ん〜watsッッこれは...ほう、なるほど」

 

「あの...」

 

「君は中々にデンジャラスなソウルを持っているねぇ、そう!一応ご存知かも知れませんが名乗っておきましょ〜う!テレビの前の皆様、ジャンプを手に取っている皆様、そしてそして小説版を手に取っているゥゥゥそこの貴方!お〜待たせいたしましたァァァッッヨォ!そこを振りけば貴方の為の最高のヒーロォォォドン・観音寺。前を見てもドン観音寺!皆様の心強い正義の味方...ドン・観音寺が帰って参りましたァァァッッッ」

 

「あれ?...道を聞く人を間違えた?」

 

そこは現世。

 

そこに現れた奇人と話すのは...

 

四番隊隊長 殺生院 ロン。

 

本当の死神は現世に舞い降りた!

 

 

 

 

 

 

 

 

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