不滅の龍と悪魔。   作:アメル

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あらすじ

神と名乗る女、ソフィアに異世界に飛ばされたアーデルとザックスその送られた場所は?


第一話

第一話 異世界(何処ここ?)

 

 

 

神と名乗る女、ソフィアに胸ぐらを捕まれ光りに包まれたアーデルとその相棒のザックス。

 

今、彼らはというと。

 

「なぁ!何処だよここ!?」

 

最初に声を出したのはアーデルだった。

 

『見たところ。廃墟だな』

 

アーデルの質問にザックスが冷静に答える。

 

「何でお前はそんなに落ち着いてんだよッ?」

 

『焦っても意味ないだろ?』

 

「・・・」

 

正論すぎる答えに何も言い返せず黙るしかないアーデル。

 

すると。

 

何処からかおとが鳴り出す。

それも近くからだ。

 

「おい。ザックス」

 

『ああ、聞こえる。彼処だ』

 

ザックスがアーデルの右手を動かし音の鳴る方向を指すとそこには、絶対にあるわけが無いものがそこにあった。

 

「あ・・あれって、黒電話?」

 

アーデルがその黒電話に近づくと。

それは、狙っているのかと思うほどタイミングよく鳴り響く。

 

「オヒョッ」

 

突然、鳴り響く電話に驚いたのか奇声を発するアーデル。

 

そんなアーデルの姿を見て「プッ」と笑うザックス。

 

「何も笑う事ねぇだろうザックス」

 

『すまんすまん。それよりいいのか?出なくて』

 

「あっ!そうだな」

 

と電話に伸ばす手を止めてザックスに問う。

 

「なぁ?」

 

『何だ』

 

「今回は、止めないのか?」

 

はぁ~と深いため息をはくザックスはアーデルに言う。

 

『止めてもお前の事だ。どうせ取るだろ。だから、止めても無駄だと判断している』

 

「やっと、わかったか」

ニコニコと笑みを浮かべ電話を取るアーデル。

 

「よっ、話はなんだくそ神」

 

「あらあら、酷い言われようね」

 

その声はアーデルとザックスを異世界に飛ばした女で自称神のソフィアからだった。

 

「フン。そんな言われることをお前もしただろうがッ!」

 

アーデルは鼻で笑いながら、怒号する。

 

「モーッ、そんなに怒らなくていいじゃない」

 

「喧しい。で」

 

「でって・・何?」

 

「だから、どうして俺たちを呼んだんだよ?」

 

「あっ、そうだったわねぇ。すっかり忘れてたわ」

 

アハハハと笑いながら誤魔化すソフィアに対して、アーデルたちは、呆れて物が言えなくなっていた。

 

「もう言い。切るぞ」

 

「あーッ待って!謝るから聞いてお願い!」

 

「なら、内容を話せ」

 

「わかったわ」

 

その声は、今までふざけていた声ではなく真剣なものだった。

 

「あなたに来てもらったのは、他でもないは・・・この世界を守って貰いたいの」

 

「・・・はぁ?・・ハアッ!」

 

声は2つ。一つはアーデル、もう一つはザックスの声だった。

驚くなという方が無理である。

いきなり、出た言葉が世界を守れって、と思ったアーデル、ザックス。

 

「何言ってんだよ!世界を守れ・・悪魔の俺に!?」

 

「ええ。この世界に貴方と同じ異世界に送り込まれた。者がいるの・・その者の強さは、普通じゃない。多分、この世界の天秤が崩れるほどの」

 

「・・・」

 

アーデルは何も言えなかった。否、いう言葉がなかった。ソフィアの言葉はこの世界の崩壊という意味に繋がるからだ。普通なら、無理だと言う。

だが、それは普通の思考の持ち主ならの話だ。

この悪魔であるアーデル・ハイドの次に出た言葉は。

 

「へぇ~。面白そうじゃねぇか。わかったやるわ」

 

「いいの無理ならって、えっ?・・えっ!いいの」

 

無理と返ってくると思ったソフィアだったのでアーデルの言葉に驚くソフィア。

そんなソフィアの反応に笑いながら言うアーデル。

 

「何に驚いてんだよ。お前の話をオーケーって、言ってんだぜ」

 

「・・・。本当に面白い人ね・・・貴方」

 

「そうだろ。それに面白くない男・・何ってつまらないだろ」

 

「そうね。なら、お願いね」

 

「ああ。任せとけ」

 

その言葉は、ソフィアを安心させるには十分な言葉だった。

 

「わかったわ。それと、この廃墟に扉があるはずよ」

 

ソフィアの言葉で辺りを見渡すアーデル。

 

「ああ。あるな扉」

 

扉を見つけたアーデルは、ソフィアにその事を伝える。

 

「その扉を開けると、貴方が寝泊まりする部屋に通じているの。しかも、扉を開けると同時にこの世界の物語が始まるわ」

 

「どうする?今ならまだ引き返せるわよ」という言葉にアーデルは。

 

「フン。何度も言わせんな。答えはオーケーだ」

 

「わかったわ。この世界での貴方は跡部隼人という人間の男子高校生よ。後の情報はその扉を開ければ頭に情報が流れるわ」

 

「わかった。切るぞ」

 

電話の受話器を耳から放し掛けたとき、電話の向こうから小さくはあるが声が聞こえていた事なにアーデルは「おう」と答えて電話を切るアーデル。

 

「すまんな。勝手に決めて」

 

『本当だ。全く』

 

と不機嫌に言う。ザックスに苦笑いを浮かべるアーデル。

 

『だが、面白そうだ』

 

アーデルの右手の甲から聞こえてきた声は何処と無く笑っているような声でアーデルも笑い扉に近づく。

 

「じゃあ・・開けるぞ」

 

『ああ。と待って』

 

「何だよ」

 

扉のノブに手を伸ばそうとした瞬間ザックスに止められる。

 

「何だよ。今さら行かない何って言わないよな」

 

『言わん』

 

「なら、何だよ」

 

『あの女が最後に言った言葉が気になってな』

 

「ああ」と言いながら扉のノブを捻り扉を開けて言う。

 

「ありがとう。だとよ」

 

と言いながら扉を開けると光り輝きアーデルたちはその中に入り扉が自動的に閉まり消える。

 

それを確認したソフィアの顔は少し頬を染めていた。

 

「何で私あんなこと言ったのかしら」

 

と言いながらあの世界に飛ばした時に捕まれた手を見て笑みを浮かべるソフィア。

 

「何ってね。あの男の生きる道を見たいだけ」

 

ソフィアはそこから瞬間移動をしたようにきえたのだった。




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