隼人は突然の激しい睡魔に襲われ眠りにつく。
そこに現れたのはドラゴンだった。
そのドラゴンが現れた意味とは・・・一体。
第四話 蘇る記憶。(・・・お久しぶりです)
クラスメイトである兵藤一成にデートの相談を受けてから数日後の休日。
隼人はある場所に来ていた。
「賢二ぃ~、てめえ~!ぶっ殺すからな」
「悪いって、今日だけ。頼む」
両手を合わせて謝る賢二にはぁ~と息を吐く隼人。
こんなことになったのは、数時間前に遡る。
「ふざけんな!何で俺が合コンに行かなくちゃならんのだ」
「だから、悪いと思っている。だから、今お前の家の玄関の前だ」
隼人が自分の家の玄関を開くとケータイを耳に着けながら空いている手を振るう。
隼人はその手を睨みながら扉を勢いよく閉める。
「・・・」
それを黙ったまんま見る賢二は玄関の扉にしがみつく。
「お願いします。一人抜けてお前しか頼る奴が居ねぇのだから、お願いします!」
「黙れ」
「・・酷くない!」
半泣きになる賢二に哀れになり扉を開ける隼人ににっぱーと笑顔になり抱き着こうと隼人に飛びかかる賢二を蹴り飛ばす。
「フンッ!」
「ゴフッ」
と地面に蹲る賢二を踏みつけながら言う隼人。
「ほら、行くぞ!ボケッ」
「だったら、退いてください」
わかったよと踏みつける足を退かし隼人は賢二に待ってろよと言って、家の中に入って行く。
そして、今に至るのだ
「何であの時の俺、何で行くって言ったんだよ」
「あの時のお前に感・・ゴホッ」
隼人の肘が賢二の脇腹に直撃して吐く。
「唾を飛ばすな。いつ着くんだよ。ボケンジ」
「えっ!何!その有名なゲーム名をパクったあだ名!!」
「いつ着くんだよ」
「無視・・無視ですか?おーい隼人くん」
賢二の訴える声に耳を傾けず。
ズカズカと先に歩く隼人に待ってくれ!と賢二が隼人を追う。
そんなことを続けながら行きやっとの事で目的地に着く隼人と賢二。
「ここが今日の合コンをするカラオケです」
「帰る」
「ちょっとそれはダメだろ!」
Uターンする隼人に全力で止める賢二に隼人は。
「嫌、いきなりカラオケって、普通はファミレスとかだろ」
「・・・」
黙り混みながら、目線を会わせない賢二にかまをかける隼人。
「ふぅ~ん。俺に言えないのか?そうかそうか。友達だと思ったのに・・俺たちの友情はこんな薄っぺらなのか」
とガッカリした演技を見せる隼人。
そんな隼人を見た賢二は「分かったから言いますよ言えばいいんでしょ」と言った。
次の瞬間。
「よし早く言えよ。ほら、早くしろ」
今までと一変して言う。隼人に遣られたと思った賢二。
だが、時はすでに遅しと言わんばかりの隼人の表情に力が抜け崩れ落ちる賢二。
「どうした?早く言えよ。楽になるぞ」
古い取り調べの言葉を吐く隼人に賢二は「わかったよ。わかりましたよ言いますよ」と言いながら隼人に言う。
「単刀直入に言う。みんなお前に会いたいって、言ってんだよ」
「・・・」
ポカーンとなった隼人。そんな隼人の顔の前を賢二の手が上下激しく動く。
「おーい。隼人気づいてるか?」
「・・・」
固まったまんま動かない隼人に賢二は思った。
「よし。いたずらをしよう」
何処から出したのかペンを取り出し、隼人の顔に近づけるとガシッと賢二の腕をつかんでくる何かに目線を向けるとゾッと背筋が凍った。
なぜなら、その賢二の腕を掴んだ正体が隼人の手だったからだ。
「ここここれ・・これには、深い理由がぁ」
「聞く耳もつかぁ!」
賢二の頬に隼人の右ストレートが炸裂する。
「ゴブラバッ」
吹き飛んだ賢二に隼人は、はぁ~とため息を吐きながら近づく隼人。
「はぁ~。起きろよ賢二。行くんだろ」
「・・ワガリマジダ」
賢二を引きずりながら隼人はカラオケの中に入り、数時間が経ちカラオケから出る隼人たち。
「今回はありがとな。またな隼人ッ!」
賢二を含め四人の男女と別れた隼人はコンビニに向かい弁当を買いコンビニから出る隼人。
その最中、公園の前を通りかかると足を止める。
「何か。感じる」
と言いながら公園の中に入る隼人。
「彼処か?」
何かを感じる隼人はそのまま感じる場所に向かうと。
「兵藤と誰?」
そこには、兵藤と女性がいた。
なかなか、いいムードに入っているのに何故か隼人が感じている違和感を兵藤と一緒にいる女性に感じっていた。
「何でだ?何かヤバイぞあの女」
そう思った次の瞬間。
女性の背中に黒い翼が生え飛んだのだ。
「おいおい。嘘だろ」
その光景を見て隼人は固まりながら空中にいる女性と兵藤に目線が行く。
すると、その異様な姿に変わった女性の手から赤い光の槍のような物が出てきた。
「おいおい!嘘だろっ」
なんとその女性が兵藤に向かって光の槍を飛ばす。
しかも、そのスピードは異常な早さで兵藤の腹部に突き刺さりながら仰向けに倒れた兵藤に隼人は、走りながら自分のクラスメイトの名を叫ぶ。
「兵藤ォ!おい!?聞こえるか?おい」
「・・・」
近づいた隼人。
返事がなかった兵藤の脈をとるともうすでに脈がなかった。
「ねぇ、あなた人間かしら?」
その声が聞こえる方向に目を向けと、黒い翼を広げ空中に立つように飛ぶ女性。
「き、貴様何もんだ!!」
「内緒よ・・・だって、あなたここで殺されるのよッ!」
と言いながら隼人の腹部に光の槍を飛ばす。
ドスッと鈍い音が聞こえそこに目を向けると光の槍が腹部に突き刺さり、うつむせになる隼人の腹部から生暖かい血が流れ意識がうすれていく。
「ガバッ」
バッタリとうつむせに倒れる隼人に笑う黒い翼の女性。
意識が薄れていく中。隼人の意識はあるところにあった。
「ここは?俺は死んだのか」
「死んでねよ。もう一人の俺」
聞こえてきた声に反応する隼人。そんな隼人は聞こえた声の方向に振り向く・・・そこには・・もう一人の隼人がいた。
「お・・俺ぇ!」
「うるせぇーわ!」
「ガハッ」
もう一人の自分に殴られて数メートル飛ぶ隼人。
「痛すぎ!何すんの!マジで!」
「てめえが喚くからだろうが!」
「すいませんッでも、アンタがいきなり殴るから」
「・・・まぁ、そんなことはどうでもいい。」
と話を変えられた隼人は今この怒りを何処にやればいいのか迷っているともう一人の自分に。
「そんなの決まってる。あの女にやればいい」
「なぁ!そんなことできる訳」と隼人が言い掛けたその時。
「いきなり諦めるのか?俺たちには、あいつがいる」
「あいつ?」
「ああ」
もう一人の自分が言っているアイツの事が何故か分からないがあのドラゴンの事を思ってしまった隼人。
そして、分かった。今の自分がどんな存在なのか。
この自分の目の前に立っているもう一人の自分の事も。
何もかも分かってしまった隼人。
「アンタだったのか。あのドラゴンが言っていた。アーデルって」
「!」
突然、自分の名を呼ばれ驚愕するアーデルに隼人は付け足したように言う。
「それに俺のこの記憶も偽物って事か」
「それは違・・!」
何かを言おうとするアーデル。
だが、何も言えなかった。隼人の目から涙が流れていたからだ。
「じゃあ。アンタは?それにあの女は?何なんだよ。俺の夢の中に出てきたドラゴンは?」
「・・・」
「黙りか?もういいよ。それよりも悔しいよ」
「え?」
「あのドラゴンの名前を聞きたかったな」
隼人がそう言った次の瞬間。
足から徐々に消えていく隼人。
「おい」
アーデルが隼人に触れようとすると・・パンッと払い除けられる。
「触るな!」
「・・・」
「触るな。アンタの体を返すよ。俺は消えるよ。じゃあな」
隼人はアーデルに背を向けるとガシッと捕まれる隼人。
「だから、俺はアンタの偽・・!」
偽物と言い掛けた隼人はそれ以上、言葉が出なかった。
何故なら、アーデルに抱き付かれていたからだ。
「お前は俺だ!お前は俺。だったら、消えるなよ!根性見せろ」
「うるせぇーッ、アンタにわかるのか!?全てを理解した俺の気持ちがぁ!!」
抱き付いていたアーデルを突き放し言いながら涙を流す隼人。
「分かるわけ・・」
「分かるよ」
「・・・え?」
アーデルの答えに顔を上げる隼人。
「だって、俺たちは二人で一つだ。それにあの女に殺られて悔しくないのか?」
「・・悔しい」
と言う隼人にニヤリと笑うアーデル。
「だったら」と言いながら手を隼人に差し出す。
その差し出された手を見て隼人もニヤリと笑いながら掴む。
「じゃあ。行くか!」
「ああ」
アーデル、隼人はそのまま進むと光に包まれる。
そして、場所は公園。
「こんな所に居たら見つかるわ」
黒い翼を生やした女が二つの死体に背を向け飛び出そうとすると同時に。
「おい。待てよ」
後ろから聞こえるはずのない声が聞こえ振り替えるとその女は驚愕した。
声をかけてきたのは、刺し殺した筈の男が立っていた。
「何故?立ってるの何故!」
「そんなこと決まってんだろ・・テメェが弱いだけだ!」
その場で数メートルに居る女を殴り飛ばそうとするが。
「!」
ギリギリで交わされる。
「何なのよ。貴様は!?」
「俺か?俺はただの通りすがりの高校生跡部隼人さまだ!よく記憶しとけよクソ女」
今まさに、隼人?と女の戦いが始まったのだ。
えっと。
誤字、抜け字がありましたらお願いします。
次はバトル。
上手く書けるかわかりませんが頑張ります。
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