そして成った。
現存する海賊達のなかで、若くして、望まずして、懸賞金額が最高額に至ってしまったカリュウ・D・トルコ。
そんなトルコも、最近になりようやく、己が海賊であることを受け入れ始めている。
トルコが賞金首となり、かれこれ5年は経つだろうか…。月日が経つのは早いもので、復讐者でしかなかった少年が今では立派な男だ。世間では40億ベリーを超える賞金首で
「ん?
トルコが朝食の準備よりも先に鍛錬を始めるなど、珍しいこともあるものだな。
この珍しい機会に、ぜひ私と剣をッ〜〜〜なッ!?」
そのトルコが、今朝……たった今、一つの極地に至った。
早朝の日課の稽古の為、甲板に降りてきたキャベンディッシュは今、伝説の瞬間を目の当たりにすることとなる。
その境地に至り、成した者はごく稀。
これもまた、師である〝鷹の目〟ジュラキュール・ミホークとの繋がりあってこそなのか…。
この師にしてこの弟子ありとはよく言ったもの。
「そ、それはまさか……
(武装色の硬化による黒刀化ではない!
あれは間違いなく、トルコの斧の刃が完全に
これまでの激戦に次ぐ激戦の数々。
トルコはこの数年、この世の誰よりも斧を奮い、矢を放ってきた。それもこれも全て、弱き者を守る為に…。
守る為に、奪った命も一つや二つではない。
それでも、トルコは守る為に進み続けてきた。
決して立ち止まることなく。
そんな努力の結晶が今ここにある。
これまでの日々とトルコの信念と想いが具現化し、決して折れることのない力として二本の斧に宿った。
「先祖代々、カリュウ・D家に受け継がれてきた二本の斧──〝
これからも俺と共に歩み続けてくれ」
二本の斧をそれぞれの手に持ち、素人目に見たら隙だらけに見えつつも、実際には一切の隙のない自然体で立つトルコ。悪しき者を屈伏させ、滅する二本の斧から迸るのは、天地を揺らすほどの強大な覇王色の覇気。
「この強大な覇王色は何事ッ〜〜〜トルコ!?
キャベンディッシュ!いったい何が起こっておる!?」
この事態に、異変を感じ取ったハンコック達も次々と甲板に出てきてしまう。
「何が起きてッ〜〜〜ええ!?
あ、あれってまさか黒刀!?
トルコの斧が黒刀になったの!?そ、それってとてつもなく凄いことだよ!?だって、あの〝おでん〟ですら黒刀に至れなかったんだから!」
そして、出てきた一同は事の重大さに即座に気付く。気付き、トルコの持つ二本の斧が、如何に恐ろしい代物なのかを感じ取る。恐ろしく、それでいて神々しくもある二本の斧は、トルコの
「詳しくは知らないけど、でも黒刀ってかなり凄いんでしょ?シャンクスも昔、自分の剣を黒刀にしてみたいって言ってた気がする」
全てを塗り尽くさんばかりの漆黒。
一切の光を通さぬ深い闇。
決して抗うことのできない絶大な力。
だが、一同が感じるのは、暖かさと優しさ。
「ハーハハハハハ!
アンタはおれをまったく飽きさせないねェ!この歳になってこんな瞬間に立ち会えるなんて思ってもなかったよ!
(アンタを見てると〝海賊王〟すらも小さい存在に見えちまう。不思議だねェ。けど、だからこそ面白い!
マママママ!しっかり見せてもらうよ……カリュウ・D・トルコの行く末をね!!)」
この力は、トルコが狩人海賊団の仲間達を何よりも大切にしているというその証拠だ。
これから先、トルコ達狩人海賊団には多くの困難が待ち受けているだろう。それでも、決して折れることはない。
「ん?
お前達どうしたんだ?」
「トルコ!
おぬしはまったくッ〜〜〜妾、骨抜きにされすぎて骨がなくなってしまいそうじゃ!!」
決して斬れることのない硬い絆で結ばれている。
それを断ち斬ろうとする愚か者は、トルコの黒斧にて完膚なきまでに叩き斬られ、矢で射られるだろう。
「ふえェェェ!
やっぱりトルコ様は凄いべェ!
けど、黒刀ってのはいったいなんだべ?」
ここに、別の意味で心臓を射抜かれ、益々トルコを崇拝する者はいるが…。
✬✬✬✬✬
カイドウとの痛み分け事件。
ビッグ・マムの仲間入り。
もし、これ以上の衝撃があるとしたら、いったい何だろうか…。誰にも想像がつかない。だが、必ず起きる。いつそれが起きるのかと世界が恐怖している。
「黒刀ならぬ黒斧か…。
お前には驚かされてばかりだ……トルコ」
「できれば、アンタよりも先に師匠に知らせたかったんだけどな。けど、急を要する話のようだな──〝
狩人と赤髪の接触。
幸いにも、狩人と赤髪という四皇同士の接触は人知れずに起きていた。その上、接触したのは狩人と赤髪だ。穏健派の狩人と赤髪が接触しても、戦いへと発展することはない。双方の関係上、当然ではあるが…。
「今や、海賊王に最も近いのはお前だ……トルコ」
「勘弁してくれ。
〝
赤髪は一度暴れ出すと手に負えないが、自ら世界を破滅に導こうとするような男ではないことは勇名である。逆に、トルコに対する世間の認識は暴れ馬の一言に尽きるだろう。完全に勘違いされてしまっている。それもこれも、トルコがこれまで戦ってきたのが凶悪な海賊や、伝説の海兵や最高戦力、過剰な正義を掲げた海兵であるのが原因だ。
海軍大将〝赤犬〟。同じく大将〝青キジ〟。二度のバスターコール。海軍の〝英雄〟ガープ。頂上戦争への乱入。海軍側だけでも錚々たる顔触れだ。二度のバスターコールをたった数名で乗り切っているというのも前代未聞で、常軌を逸している。
そこに加え、リンリンとカイドウとの戦いは記憶に新しく、頂上戦争に乱入しようと二十数年ぶりに姿を現した〝金獅子のシキ〟の討伐に、世界政府が開発した
一つだけ確かなのは、これだけ強敵との戦いを繰り広げてきたトルコではあるが、決して戦闘狂ではないということだ。血を欲しているわけではない。トルコが戦う理由は常に、如何なる時も守る為に戦う。
第一に、力なき一般人に被害が出ぬよう。
頂上戦争に乱入したのも、心優しき海兵と世界の均衡を保つ抑止力であった白ひげ側の犠牲を最小限に抑え込む為だった。トルコの故郷を滅ぼし、家族を喪った元凶である赤犬を恨んでこそいるが、海兵全員が赤犬と同じ過激思想だとは思っておらず、復讐心などとうの昔に消え去ってしまっている。
今や、トルコは海兵が行き過ぎた正義を奮っていないか、それを見極め、止める役目も自ら進んで担っていた。
同じ穏健派でも、赤髪が均衡を保つ
恐らく、トルコと赤髪の接触が知られてしまった場合、リンリンとカイドウの時同様に、四皇同士の戦いが勃発したと思う者が多くを占めるはずだ。
そして、その多くがこうも思うはずだ。
カイドウと痛み分け。
リンリンを打倒し、仲間に引き入れる。
ここまで来たら、次の標的はまず間違いなく四皇の最後の一人──〝赤髪〟であり、赤髪の打倒。誰もがそのように想像するのは容易であり、当然のこと。
その結果、行き着く答えは一つしかない。
「それで?」
ただ、誰もが騙され、手のひらの上で転がされている。いや、トルコは騙してもなければ、手のひらの上で転がしてもいない。誰もが勝手に勘違いし、そのように思い込んでいるだけだ。
これほど、迷惑甚だしいことはないだろう。
もっとも、その原因はトルコ本人にもあるのだから仕方がない。海賊は自己責任なのだ。
トルコが〝海賊王〟の座に一切興味がなかろうと、親しき者達以外はそう思ってはくれない。
無論、それは世界政府側も同様だ。寧ろ、ここ最近のトルコの行動から見て、狩人が本性を出し獲物を狙って動き出したとすら思っているだろう。
今や、世界政府側にとってカリュウ・D・トルコは、最も警戒し、最も排除すべき忌まわしき存在へとなってしまった。
だからこそ、世界政府はトルコが〝D〟であることを、海賊王ロジャーと同じように隠そうとしているのだ。
差し向けられる刺客もより強力になるだろう。
「〝
トルコもそれを理解している。
しかし、赤髪の口から出た〝神の騎士団〟という名称に険しい……いや、これ以上ない嫌悪感を抱いているのが丸分かりの表情を浮かべたのは何故なのか…。
「武闘派の天竜人で構成された
詳しくは知らなくとも、トルコが嫌悪感を抱く理由は、神の騎士団が天竜人によって構成されているからなのだろう。トルコが天竜人を毛嫌いしているのは周知の事実。
数年前のシャボンディ諸島での一件……ヤマトとキャベンディッシュを奴隷にしようとした愚かな天竜人がトルコに罰せられたのは勇名な話である。それを抜きにしても、大切なハンコックの
トルコにとって、神の騎士団とは神とは名ばかりにろくでもないゴミクズが集まった組織という認識だ。
「まァ、神の騎士団については、出てきたとしてもお前達なら楽に対応できるだろうから、その程度の認識でいい。
だが、問題は
赤髪はトルコの認識の度合いに苦笑いしつつ、神の騎士団については、それ程脅威にはならないだろうと判断した。見たほうが早く、それで対応出来るということだ。トルコからしたら、見たくも、遭遇したくもないだろうが…。
だが、今はもうそうもいかない。
カリュウ・D・トルコという存在はあまりにも大きくなりすぎてしまった。否が応でも、本人がどれだけ拒もうとも、必ずトルコの目の前に現れるはずだ。
赤髪がわざわざ現れたのもそれが理由なのである。
「世界貴族の最高位にして、世界政府最高権力──〝五老星〟。だがそれは表向きで実際は違う。世界政府には……五老星すら従える
その反面、その理由を口にした赤髪の表情はいつになく神妙で、どこか申し訳なさすら感じてしまう。それを知ってしまったら、もう引き返すことなどできないからだ。
「待て……待て待て!
これ以上の面倒事は勘弁してくれ!今のうちの状況を考えろ!リンリンが仲間になったり、カイドウから喧嘩売られてんだぞ!そこに加えて世界の王なんて厄介事を持ち込んでくんな!!」
いや、もとよりトルコは引き返すことのできない立ち位置に立っていたのだ。
そして、今この瞬間に悲劇は起こらずとも、逃れることのできない大きな渦に巻き込まれるであろうことをトルコは赤髪が訪ねてきた時点で、薄々と感じ取っていたのではないだろうか…。
トルコ本人がそれを受け入れるか受け入れないか……それだけが問題なだけ。トルコ本人は受け入れたくないという思いだろうが、これまでの経験上からそれが不可能であることを痛いほどに理解している。それでも、関わりたくないという思いは強いだろう。
「そういうのは俺じゃなくて革命軍に言ってくれ。
なんだったら、ここに革命軍呼ぶか?」
そもそもトルコの言う通り、世界の王などという存在はトルコではなく、反政府組織である革命軍が関わるべき内容であり、畑違いだ。いや、畑違いでもないかもしれない。トルコは革命軍のように、打倒世界政府を掲げ、信条としているわけではないが、世界政府を毛嫌いしている。これまでの行動から見てもそれは明白で、公にこそしてないが革命軍と協力関係にもあるのだ。
「いや、この件についてはお前に真っ先に話しておくべきだと思った。世間では、〝反逆竜〟ドラゴンが世界最悪の犯罪者と認識されてるが、世界の王と五老星達にとって、今最も排除すべきはお前だろう」
赤髪もトルコと革命軍の関係をトルコ本人から聞かされているが、赤髪にとってトルコと革命軍の関係は些細な問題でしかなく……問題とすら思ってないかもしれないが、とにかく、己が気に入ったトルコが危機が迫っているのだから、会って直接伝えておくべきだと赤髪は判断したのだろう。
「なァ、やっぱり革命軍呼んでもいいか?」
赤髪のその気持ちには感謝しつつ、後々のことを考えたら聞いておくべきことだとも理解しつつも、トルコはここ最近の激動の日々の疲れもあり、それと同時に己の運命を思い返し悲哀に満ちた表情を浮かべるのであった。
それと同時に、この
ただ、狩人と赤髪が揃ったこの場に革命軍まで揃ったらいったいどうなるか…。
想像するだけ恐ろしい。
もちろん、今この場に革命軍を呼ぶわけにはいかず、この秘密の会談後にトルコの口から革命軍に伝えられることになるのだが…。世界政府の打倒を目的とする革命軍にとっても、赤髪の口から語られた事実はあまりにも大きく、衝撃的なものだろう。
かと言って、トルコを中心に世界は大きく動き始めてこそいるが、世界の王という存在を今すぐに公にするわけにはいかない。寧ろ、信じる者の方が圧倒的に少ないはずだ。
革命軍も今まで以上に慎重に行動せざるを得ないだろう。
一つだけ確かなのは、赤髪が予想する通り、その世界の王がトルコに対して何かしらの強硬手段に出てくるであろうということだけだ。
二度も……
しかし、世界の王ですらもう止めることはできない。
この翌日、マリンフォード頂上戦争後、忽然と姿を消していたお騒がせ海賊──〝麦わらのルフィ〟ことモンキー・D・ルフィと、その彼が率いる麦ららの一味が再び姿を現し、
時代が〝D〟を中心に再び動き出す。
✬✬✬✬✬
旧海軍本部マリンフォードにて勃発した頂上戦争より2年…。この2年で世界は大きく様変わりした。
大海賊〝白ひげ〟エドワード・ニューゲートが死に際に放った一言によって、大海賊時代開幕時以上の熱気が渦巻く海へと変貌を遂げてしまったのだ。
白ひげの死、新たな皇帝の誕生、悪の遺物達の台頭、
いや、正確には大海賊時代開幕よりも前の時代に戻ったと言ったほうが正しいのかもしれない。
この世の全てを手に入れた〝海賊王〟ゴール・
それから二十数年……
「狩人ォ!
いい加減にリンリンを解放しやがれェ!
━━〝
頻発する四皇同士の戦い──〝狩人〟カリュウ・D・トルコ VS 百獣のカイドウ。
本来なら、頻発に勃発してはいけない四皇同士の戦いなのだが、トルコとカイドウの戦いもこの1年の間、数ヶ月に一度の割合で起きてしまっている。
かれこれ本日の戦いで通算6戦目。
「リンリンは自ら望んで仲間になったと何度言わせるつもりだッ〜〜〜このバカイドウ!
━━〝
━━〝神箭・覇魔〟!!! 」
どちらも一歩も引かぬ戦いは、今日まで痛み分け続き。果たして、今日の戦いにて決着は着くのだろうか…。
全てを灰にする火炎に雷を纏わせて放ったカイドウに対し、トルコは黒斧の片方に覇王色の覇気を纏わせて軽やかに奮い両断すると、間髪入れずに覇王色の覇気を纏った矢を放つ。まさに流麗。一見、トルコは至極簡単そうにカイドウの放った雷を纏った火炎を一切の無駄なく両断し、反撃までして見せているが、それはトルコが戦闘の達人だからそう見えるだけだ。
本来なら至難の業。常人には決して真似など出来ぬ、至ることのない境地だ。
これだけの戦いが数ヶ月に一度のペースで勃発してしまうだけでも、一般市民達は終末の日が近いのではないかと恐怖し、夜も眠れぬ日が続いていることだろう。
だが、大海賊時代開幕以前の時代には、トルコとカイドウ以外にもこれに匹敵、または上回る戦いを繰り広げていた海賊王ロジャーや白ひげ達が確かに存在していた。
大海賊時代しか知らぬ者達からしたら、恐怖以外の何者でもないだろうが、その当時を知る者達からしたら、恐怖以外に懐かしさもあるのではないだろうか…。
「ウォロロロロ!
何度でも言わせてやる!
━━〝金剛・
現に、当時を知るカイドウも、トルコとの戦いをこの上なく楽しんでいる。怒っているのか楽しんでいるのか……
嬉々として青い龍の姿から人獣型に姿を変えたカイドウは、トルコが放った矢に向けて、貫通力を向上させた弩砲のような攻撃を覇王色の覇気を纏わせた上で
「ウォロロ!
お前は憎たらしい奴だが、感謝している。
この時代を最高の時代に戻してくれてありがとよォ!
━━〝壊風・纏雷〟!!! 」
そのまま、トルコに思いの丈を伝えたカイドウは、金棒を振るって雷を纏わせた鎌鼬を複数放つ。
無論、覇王色の覇気を纏わせて…。
「ハーハハハハハ!
トルコも大変だねェ。カイドウの奴、完全に昔に戻ってやがる。ロックスが死に、ロジャーが死に、ニューゲートも死に、退屈になるばかりの世界に我慢ならず破壊の限りを尽くすかと思っていたが、トルコのおかげで完全に
そんなトルコとカイドウの戦いを、数十年前を懐かしむように、微笑ましい表情で眺める〝ビッグ・マム〟ことシャーロット・リンリン。
これは、リンリンが唯一認めた男と、弟のように思っている男の戦いでもある。
その戦いで、カイドウは成長した。いや、原点回帰した。忘れつつあった挑むことに対する興奮を、トルコとの戦いで取り戻したのだ。
カイドウの覇王色の覇気は、言うなれば単純に圧倒的な力による恐怖。恐怖という己。
トルコとは真逆の力である。
「リンリン、おぬしは呑気じゃな。
見るからにカイドウは前回よりも強くなっている。最強生物が更に強くなっているのじゃぞ。
まァ、トルコは決して負けぬがな!!」
「マママママ!
安心しな。そこはおれも疑っちゃいないよ」
ただ、カイドウが圧倒的な恐怖そのものだとしても、ハンコック達は決して折れることはない。恐怖を感じることもない。
トルコの強大な力は、何よりもの安心感を与えるだけではなく、決して挫けず、屈せぬ力を他者にまで沸き起こさせるのだ。カリュウ・D・トルコにとっての己とは、常に弱者を守り、助け、大切な者達と共に支え合い、共に進み、如何なる場合も先頭に立つ者。
トルコは一国の王とは違う。
「ちっとも嬉しくない感謝だ!
━━〝斬伐輪廻〟!!! 」
まさに、覇王そのものだ。
60歳手前の筋骨隆々の巨漢と20代の男が、互いに足を向けて仰向けの状態で倒れている。
全身至る所、傷だらけだ。
「今日こそこの戦いに終止符を打つつもりでいたんだがな」
「ウォロロ、そう簡単にいくか……クソガキ」
一見、壮絶な親子喧嘩の後のようだ。決して、口にはできないが…。そのような勇気ある者は存在しない。
勝者はおらず。敗者もおらず。通算6度目の痛み分け。
トルコとカイドウの戦いはまだまだ続き、まだまだ世界を悩ませ続けるのだろう。
ただ、荒れ狂うこの時代を象徴するかのような戦いもまだまだ序盤に過ぎない。
ここから先、まだまだ荒れる。
「トルコ……また殺り合おうじゃねェか」
「次こそは勝つ。
覚悟しておけ……カイドウ」
いずれは出したいと思っていたトルコの斧の名称。
▪️斧滅と斧屈。
不滅と不屈より。
けど、意味は真逆。
斧で滅す。斧で屈伏させる。
そして成った。
まさしく、この師匠にしてこの弟子あり。
師匠に続いての、斧滅と斧屈の黒刀化。いえ、黒刀ならぬ黒斧ですね。
黒刀って浪漫がありますよね。初代天鎖斬月然り。矮小なのに不思議だよなぁ…。