エンデュミオンの奇蹟 -the another story-   作:Toa-Kise

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宇宙エレベーター「エンデュミオン」を巡るもうひとつの物語────

とか書くといい感じに見えますかね←
SSは実質一作目となります、文才とか皆無ですがご指導ご鞭撻頂ければ幸いですm(_ _)m
(※アリサの一人称は統一させようかと思いましたがそこは原作というか台本通りで「あたし」と「私」織り交ぜていきます)


再会∴再開
少女の名は


 

 

「ぎゃああああああ!?昼飯用に作り置きしておいた上条さん特製野菜炒め(大盛り)が跡形もなく消え去ってやがる!?つーかすこし目を離した隙にお皿が真っ白って一体全体どうなってんだ!?」

 

ツンツン頭の高校生の悲痛な叫び声がとある学生寮に響く。

 

『え?今のがサラダでしょ?次はスープなんだよ』

 

「なんで朝からフルコースなの!?そもそもさっきトースト3枚食っただろ!あれが前菜とでも言う気かてめぇ!?」

 

がっくりと項垂れる少年の傍にはスプーン片手に口をもぐもぐやっている銀髪のシスター。

 

上条当麻の何てことはない平凡な一日の始まりだった。

 

「生活費がいつになくピンチだっつってんだろ!!あぁもうどうしてインデックスさんはもっと家計に優しい省エネモードを搭載してない訳ですか??ドラム缶型掃除機のほうがまだしもマシ…はうっ!!?」

 

言い終わらぬうちにただならぬ殺気を感じて背筋をビクビクン!とさせる上条。

その背後で、街中を動き回る無機質な筒以下というあまりにも残念な扱いを受けた少女が文字通り牙を剥く!

 

ひにゃーというなんとも情けない絶叫が再び轟く。

 

その時、ピンポーンと学生寮では意外と聞くことのないインターホンの音が鳴った。

 

「誰だ?こんな朝から来客なんて珍しいな」

 

頭上でガジガジ頭皮を食んでいるインデックスを引きずるようにして玄関まで移動する上条。

 

「はいはい、今開けますよっ、と」

 

ガチャリと

 

扉を開けた先に立っていたのは、

 

『久しぶり、当麻くん!!』

 

「あ、アリサ…!?」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「で…どういうことなんだ?確かシャットアウラと一つになって…」

 

『うん、そうなんだけどね。病院で目が覚めたらあたしはあたしで、シャットアウラちゃんはシャットアウラちゃんだったの。」

 

自分の胸に手を当てて言うアリサ。

 

「ということはあいつはまた歌が聴こえなくなっちまったって訳か…」

 

『ううん、違うの。」

 

「え?」

 

『今は二人ばらばらなんだけど、少しの間はやっぱり一つになってたみたいでね、その時に私からちゃんとシャットアウラちゃんに音楽を認識する機能が戻ったんだー』

 

本当に良かった、と小さく漏らすアリサ。

 

「でもそれじゃ今度はアリサが音楽が聴こえなくなっちまうんじゃ…?」

 

『ううん、そんなことはないよ。どういう理屈かはわからないけどね。お医者さんが言うには、

 

「君たちは別々に時間を過ごしすぎた。これだけ長い時間が経てば元が同じ人物とはいえ歪みや凸凹に弾き出されるだろうね?二人が一つになるのはもう無理だろうね?でもひとつ安心していい。彼女が失っていた音楽を認識する機能、これは時間によって変わるものじゃない。一瞬でも一つになったのなら彼女は君から『失った分』は取り戻しているだろうね?」

 

だって、ひとまずは大丈夫かな?』

 

アリサの真似たその口調で、例の医者の顔がすぐに頭に浮かび上条は苦笑する。

 

「あの人がそう言うんならまぁ大丈夫だろうな。で、これからどうするんだ?」

 

『えーっとね、今はシャットアウラちゃんちに一緒に住んでるんだー、で歌手活動の方なんだけど…』

 

「アリサの所為じゃないとはいえ、宇宙空間でのステージであんな事故があったからなぁ…」

観客達の不安も多少なりともあるだろう。

 

アリサは小さく頷いた。

『うん…やっぱり、すぐに上手くはいかないと思う。私達がみんなを巻き込んじゃったから。』

 

でも、と

 

呟いて顔を上げる。

 

煌めく瞳で上条とインデックスを見つめる。

 

『私は歌おうと思う。届けようと思う。私の歌を楽しみにしてくれているみんなに、この想いを────』

 

強い意志が感じ取れるその表情は、同時に彼女がその難しさを十分に理解していることの表れでもあるのだろう。

 

そっか、と上条も小さく笑う。

 

「頑張れよ、アリサ!」

 

『うん!今の私には大切な人がたくさんいる、私の歌でその人たちを少しでも笑顔にすることができるなら、私は歌い続ける。だから…』

 

『当麻くんも、見ててね…?』

 

ビキーン!!と

 

上条は空気が凍りついたような錯覚に陥った。

 

首元に刃物のような視線が突き刺さるのを感じる。

 

(落ち着け上条当麻、まずは状況分析だ、ありうる選択肢を全て並べたそのうえで最善な一手を打つ!!)

 

A,「Yes」と答え、頭皮を失う

 

B,「No」と答え、何か大切なものを失う

 

(詰んだ)

即刻で結論を出す。しかし第三の選択肢「答えない」が一番カオスを招きそうなのは上条も十分承知だ。

そんなテキストをクリックした暁には心身共に血みどろルート確定である。

よって迅速かつ正確(と思いたい)に上条がとった行動は

 

「あぁ!!」

ウルトラスペシャル爽やかな顔で清々しく言い切った。

1年に2度あるかないかぐらい爽やかな顔だった。

 

我が人生に、一片の悔いなし…

天井を仰ぎみる上条。その目は天井のその向こう、遥か高く青い空を遠く眺めているようだった。

直後、判決が下される。

『分かってるよね?とうま』

「ふっ」

 

上条当麻、ここに散る

 

「不幸だぁぁあああああああああああああああ!!!!」

 

 

 




ということで一応大まかな世界観というかアリサをどうやってアリサのまま物語に絡めるかを考えた結果、説明多めな一話になってしまいましたかね…
シリアスなシリーズにしたいのですが次は日常回になりそうです
読んで頂いた方には大きな感謝をm(_ _)m
よければまた近いうちに2話も上げる予定なのでよろしくお願いしますm(_ _)m
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