双子カラスは迷宮時代を駆け抜ける   作:@7281mo-mu

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 毎日投稿やろうと思ってましたが、舐めてました。流石に無理です。
 私の力不足で、不定期投稿になることをお許しください。


闇よ、我が手となりて踊れ・・・

 ジブン達は、スキルオーブ等のアイテムを手に入れるために探索&ガチャを繰り返していた。

 1番の狙いはもちろん、武器スキルのスキルオーブだ。

 

 協会でもスキルオーブが売られており、〈剣術〉スキルなどの武器スキルもあったが、スキルオーブはとてつもなく高く設定されており、安い物で1つ500万円という高値が付けられていた。

 また、ガチャシステムが世間一般に公表されたことで、これまで用途不明だったガチャコインの価値も上がっており、売却価格は8万円、売値は10万円となっていた。

 1回10万円のガチャのために買う人がいるのか?と思われるが、どこからか、ガチャから「進化の宝玉」が出るという噂が流れたため、現在は品薄状態となっている。

 まぁ、運次第では100万円以下で500万円の価値があるアイテムに変わるのだから、一縷の望みに賭けて購入する人もいるのだろうな。

 

 ・・・今のジブン達には、様々な要因で少しでも金が必要なため、手持ちの「銅コイン」を12枚売却することにした。

 これで税金諸々を除いて96万円を手に入れた。

 これ以上は、ジブン達で使いたいので売却しない。

 

 武器スキル目当てのジブン達だが、それに並行してガチャコイン集めも行っている。

 これまで、何度かガチャでスキルオーブを入手しているため、もしかしたら出るのではないか?という思いもあってだ。

 そんな都合のいいことは滅多に起こらないだろうが、念のために集めておいて損はないだろう。

 そんな訳でガチャコインを集めているのだが、ジブン達は一度、20階層ボスと再び戦って報酬のガチャコインを手に入れようとした。

 しかし、再戦自体はできても、倒した後に出てくる宝箱は通常の物になっていた。

 その時の宝箱の中身は、「蒼竹の槍」という氷属性の魔法が込められた槍だ。

 

 ――――――――――

「蒼竹(あおたけの槍) 武器種:片手槍

 とある寒冷地帯に生息する竹で作られた槍。

 僅かに冷気を放つ蒼い竹には、氷の精が住み着いているとかいないとか。

 

 所持スキル

〈氷精の礫〉・・・氷の(つぶて)を生み出して放つ。

 礫の数は消費魔力によって増減する。

 ――――――――――

 

 初回討伐時の特別な豪華宝箱はでないが、宝箱が確実に手に入るのは大きい。

 そのため、しばらくはボス部屋の周回を行おうとした。

 ・・・だが、どうやらボス部屋にいるボスは、復活に6時間のインターバルがあるらしく、周回効率があまりよくない。

 そのくらいの時間があれば、階層を歩き回り数個の宝箱を見つけることができる。

 そのため、16階層辺りを探索しながら、地道にガチャコインを集めることにした。

 

 ちなみに、昨日のガチャの結果はこんな感じだった。

 

 ・蒼規 

「銅コイン」×12枚・・・C(コモン)×9、R(レア)×2、

 

 R:下級ポーション×2本、

 

 ・天規

「銅コイン」×13枚・・・C(コモン)×8、R(レア)×2、

 SR(スーパーレア)×1、SSR(ダブルスーパーレア)×1

 

 R:「鉄の靴」、「下級マナポーション」

 SR:「スキルオーブ〈投槍術〉」、「滅炎の槍」

 SSR:「スキルオーブ〈闇の手〉」

 

 ――――――――――

「下級マナポーション」

 触れた者、飲んだ者の魔力を回復させる不思議な液体。

 触れても効果は無いが、飲むと体内の魔力を少しだけ回復させる。

 魔力の回復量は個人差によって変化する。

 ――――――――――

 ――――――――――

「スキルオーブ(投槍術)」  

 神秘の力が秘められたオーブ。

 その力を取り込めば、新たな力を得ることができる。

 ただし、位階によって使用上限があるため、限界以上の力を取り込むと身体に悪影響を及ぼす可能性があるため注意するように。

 このスキルオーブには、〈投槍術〉スキルが内包されている。

 

 注:スキルオーブは、飲み込むことで使用できる。

 ――――――――――

〈投槍術〉・・・投槍に関する技能が向上する。

 効果の丈はスキル所持者の経験によって変動する。

 

 ――――――――――

「滅炎(めつえん)の槍」 武器種:片手槍

 かつて炎の魔人の心臓部を穿ち、滅却した槍。

 その名残として、この武器には炎を打ち消し、散らす特性を持っているのだという。

 

 所持スキル

〈滅炎〉・・・火属性を持つ存在に対してのダメージが上昇する。

 ――――――――――

 ――――――――――

「スキルオーブ(闇の手)」  属性:闇

 神秘の力が秘められたオーブ。

 その力を取り込めば、新たな力を得ることができる。

 ただし、位階によって使用上限があるため、限界以上の力を取り込むと身体に悪影響を及ぼす可能性があるため注意するように。

 このスキルオーブには、〈闇の手〉スキルが内包されている。

 

 注:スキルオーブは、飲み込むことで使用できる。

 ――――――――――

〈闇の手〉・・・闇で構築された手を作り出す。

 消費魔力は顕現数、時間によって変化する。

 

 ジブン、大勝利!

 SSRが出た途端、ジブンの“ツキ”が終息したような気がするけど、結果だけで見れば大満足だ。

 そしてついに、ジブンは「魔法スキル」を手に入れたのだ!

 これにはテンションが爆上がりして、スキルオーブを2つ共、何の躊躇いもなくすぐに使った。

 そして、久し振りとなるステータスの確認をする。

 

 ――――――――――

 種族:ムニン   個体名:北(ほく)豊(ほう) 天(あま)規(み)  性別:女(男) 

 レベル:10    属性:闇

 筋力:C+ NEW 耐久:D+   敏捷:A    

 器用:B    神秘:B+  

 

 スキル

〈鑑定〉 〈聴覚強化・中〉 〈思考加速〉 

〈飛翔〉 〈疲労軽減・中〉 〈スタミナ上昇・中〉 〈神獣〉

 

 スロットスキル・7

〈闇の手〉NEW 〈投槍術〉NEW

 ――――――――――

 

 ・・・よし、ちゃんと2つ取得できてる。

 試しに、手に入れたばかりの魔法スキル、〈闇の手〉を使ってみよう。

 

「〈闇の手〉」

 

 ジブンがそのスキルを発動させると、体内から何かが抜ける感覚がすると同時に、ジブンの目の前の地面から漆黒の手の形をした物体が飛び出してきた。

 これが〈闇の手〉かぁ・・・。

 

 もっとこの魔法への理解を深めるために、いろいろと試してみる。

 この手の操作は・・・ジブンで意識して行わなければならないみたいだ。

 手を増やすと、魔力?もソコソコ消費される。

 文字通り自分の手が増えたような感覚だが、ジブンの持つ〈思考加速〉を使えばなんとかなりそうだ。

〈投槍術〉のスキルオーブは、本当は〈斧術〉スキルを買うための資金にするべきだったのだろうが、投げやすい槍がガチャで出てきたので、遠距離の攻撃手段として使うことにした。

 これで、ジブンは大きく強化されただろう。

 

 ・・・それにしても、C(コモン)からは色々な物が出るな。

 結構回したが、地上にある店で売っているような食べ物や服、イロモノ系ではペストマスクなんかも出てきた。

 ペストマスクに関しては、外見がカラスっぽいしジブン達のイメージの合いそうだから、もし変装が必要な場面に直面したら使ってもいいかもしれない。

 

 ただ・・・・・・エロ本が出てくるのは、どうかと思う・・・。

 

 ・

 ・

 ・

 

 次の日、ジブンは〈闇の手〉同様、昨日新しく手に入れた〈投槍術〉を使ってみた。

 槍投げに関しては、陸上競技をやっていた頃に何度かやったことがあるので、多少の心得はあったので問題なく使えるだろう。

 そう思って取得したこのスキルだが、あの頃と比べて明らかに槍投げの投擲技術がうまくなり、そして明らかに飛距離や槍に入った力が上昇していた。

 

 ジブンが投げた槍が、硬い甲羅で覆われているカブトムシを正確に貫き、なおも勢いを衰えさせず、背後の木に突き刺さった。

 風穴を開けて灰となるカブトムシを目の当たりにして、ジブンが生み出した光景であるにも拘わらず驚いたものだ。

 ・・・狙いも今のところは百発百中で、斧で斬りかかった時よりも威力が上かもしれない。

 スキルを手に入れる前にも試したが、その時はカブトムシの甲羅にヒビを入れる程度だったと記憶している。

 それが、スキルを手に入れた途端にこの威力なのだとしたら・・・。

 

「・・・もしかして、武器スキルって必須級のスキルだった・・・?」

「ジブン達は舐めプをしてた・・・?」

 

 蒼規の『武器スキルは必須』というセリフに同意する。 

 というか、そうせざる負えない程にジブン達は、武器スキルの有無の差に絶句するしかなかった。

 だが、今までの戦闘はもっと楽に済んだだろう・・・?と悲しい思考が浮かぶと同時に、絶対に武器スキルを取得を手に入れるべき理由が見つかった。

 ジブン達は実践経験もあまり無ければ、武器の達人というわけでもない。

 なので、戦い方が素人だという弱点を持っていたが、武器スキルによって武器の技巧も上がる。

 ならば、何としてでも武器スキルを手に入れたい!

 

「スキルオーブ、出た?」

「出ない。・・・スキルオーブってレア物?」

「・・・まぁ、流通数から考えるにそう考えた方がいいか。・・・さぁて、次の宝箱探しに行こう」

「わかった」

 

 そんな感じで、ジブン達は宝箱を求めて森林層を彷徨っていた。

 そんな時、ふと覗き込んだ川の中に何か・・・光輝く”ナニカ”が見えた。

 

「・・・ちょっと待って。何か見つけた」

「何?バナナワニがバナナで小鬼を釣ってたの?」

「違う、光物があった」

 

 川の方へと向かってみると、鎧魚の群れが泳いでいた。

 ただ、1匹だけ他の個体とは違う、金色に輝く鎧魚がいる。

 その有り様は、「洞窟層」で見つけた金スラに重なり・・・

 

「投槍、そいっ!」

「何っ、いきなり!?」

 

 即仕留めた。

 

「何が落ちたかな~」

「・・・何の躊躇いもなく仕留めたな、こいつ・・・!」

 

〈鑑定〉

 ――――――――――

「金魚の心鱗ネックレス」

 金色に輝く鎧魚の心臓部にあるウロコで作られたネックレス。

 身に付けると幸運が訪れる・・・かも?

 

 所持スキル

〈幸運補正・微〉・・・極極たまに、幸運が訪れるかもしれない

          

 ・・・多分。

 ――――――――――

 

 ・・・何・・・この、今までにない程の曖昧な説明文は・・・。

 

「・・・次、ガチャやる時にコレ装備する」

「それって、幸運系のアイテムなの?ガチャに役立つじゃん!・・・まぁ、フレーバーテキストを見た感じだと、効果はちゃんと出るのか疑問だけど・・・」

 

 これで、良いのが出てくれればいいなぁ・・・。

 

 




  「金色鎧魚」
 金スラの同類。それぞれの階層環境ごとに、1種類ずつ生息しているかも・・・。 

 それと、武器スキルを取得すると、武器の基本的な使い方を体が覚えている状態になります。
 例えば、アスリートが毎日の練習の末に、その動きが習慣となって無意識の内に行える。そんな、長い時間の積み重ね期間を無視できるのが、武器スキルの特徴です。

 ・・・まぁ、そこから応用に発展するには、それ相応の技術と本人のその動作への理解が必要ですけどね・・・。
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