オデッサの鬼、オデッサの死神と呼ばれた2人の兵士 作:ナイトメア・ゼロ
補給部隊予測ルートである山に旧ザクが寝転んで待ち伏せしていた。
「ヘリオス軍曹、もうすぐ輸送部隊が君の頭上を通過する。準備はいいか?」
「はーい、いつでもいいですよ」
そう言ってヘリオスは空に向けてマゼラトップ砲を構えた。すると、レーダーがバグり始めた。
「ミノフスキー粒子をばら撒きながら進んでるな。こんなの見つけてくれって言ってるようなもんだぞ」
言ってる間に輸送機ミデアが5機やって来た。ヘリオスはゆっくり息を吸い止めると。
「・・・・・っ!!」
先頭の輸送機を狙撃した。当たりどころがよかったのか1機目のミデアは誘爆し爆発四散した。続いて2機目のミデアも狙撃すると今度は翼の部分が吹っ飛びそのままバランスを崩すとそのまま墜落した。2機のミデアがやられたからかミデアは高度を上げようとしているが。
「悪いけどこれも仕事だから」
そう言って3機目は翼を4機目は、コックピットを破壊され墜落した。5機目のミデアも狙撃し爆発を起こしていると。
「ん?」
何かがミデアから飛び出した。その何かはヘリオスの近くに着地した。
「モビルスーツか」
ヘリオスの前に着地したのは陸戦型ジムだった。
すぐさまブーストを吹かして立ち上がりマゼラトップ砲を陸戦型ジムに向け撃った。陸戦型ジムは、ヘリオスの狙撃を躱しロケットランチャーをヘリオスに向けると。ヘリオスの周りにザクが複数突然出現した。驚いたのか陸戦型ジムは一瞬、ヘリオスから目を離しロケットランチャーを撃った。それと同時に突如出現したザクはダミーであることに気づいた。慌ててヘリオスの方を向くが遅かった。
陸戦型ジムがコックピットごと真っ二つになったのだ。陸戦型ジムは、突然襲ってきた謎の敵を知ることもなくそのまま爆発した。
「助かった。ありがとう、ウルフ」
「やっぱりモビルスーツを運んでたみたいだな。タイプも鉱山基地じゃなくてイギリスで見たタイプだ。これからの戦闘はモビルスーツ同士の戦闘が主流になるな」
そう言ってウルフは、ヘリオスに近づくと右拳を出した。
「前衛は俺に任せろ。どんな敵が現れてもお前に近づけさせねぇ。その代わり俺の背中は任せるぜ。兄弟(あいぼう)」
「もちろんだ。僕に任せてよ兄弟(あいぼう)」
ヘリオスも右拳を出して軽くぶつけ合った。
「とりあえず、作戦は成功したな」
アトラス大佐は、そう言ってコーヒーを飲んだ。
「それにしても、ヘリオス軍曹の狙撃は相変わらずすごい。敵輸送部隊を地上から1発も外さないとは。・・・・・・ルミア技術少尉はどう思う?」
「どうって・・・・・私は一介の技術者です。どうと言われても分かりかねます」
「そうか。私はね、ヘリオス軍曹が鉱山基地で警備兵として働いている時からずっと考えていたんですよ。彼は本日まで狙撃を外したことがない。特に、鉱山基地では、狙撃仕様にカスタムしたわけでもなくただマゼラトップ法を装備しただけの旧ザクで戦ってきた。ウルフ大尉とコンビを組んでからはウルフ大尉の戦果に隠れていますが彼の戦果もかなりのものだ」
「大佐、何が言いたいのですか?」
「私は、ダイクンの言葉を借りるならヘリオス軍曹こそがニュータイプだと思っている。私は卑怯者だ。このジオン独立戦争で生き残るにはヘリオス軍曹の力が必要なんだ」
そう言ってアトラス大佐は、撤退の指示を出した。