オデッサの鬼、オデッサの死神と呼ばれた2人の兵士   作:ナイトメア・ゼロ

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ミッション11 試作モビルスーツを救援せよ。

 無事、補給部隊を殲滅しオデッサ基地に帰ってきたが帰った瞬間、緊急ミッションがきた。

 

「マ・クベ司令から緊急ミッションだ。砂漠地帯で行っていたテスト中の試作モビルスーツが敵の攻撃を受けている。任務の内容はテスト中の試作モビルスーツを守り、敵部隊の撃退をすることだ」

 

「しかし、今から向かうにしても間に合うのでしょうか?」

 

 ヘリオスがそう言うと。

 

「そこは安心しろ。マ・クベ司令が特別にファットアンクルを貸し出してくれた。今回はこれに搭乗し友軍救援に向かう」

 

と、答えた。

 

「ファットアンクルの搭載数は、確かモビルスーツ3機だったな。俺のザクとヘリオスの旧ザクを乗せて後1機分のスペースは試作モビルスーツの回収か?」

 

「そうだ。作戦としてはウルフ大尉がいつものように敵に突っ込みそれをヘリオス軍曹がカバーする。それで問題ないな?」

 

 ウルフは鼻で笑うと。

 

「出撃の時はいつでも呼べ。どんな敵でも狩ってやるよ」

 

 そう言ってウルフは出ていくとヘリオスも敬礼して出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで作戦はどうするんだ?」

 

 ファットアンクルの格納庫。そこにある旧ザク(狙撃仕様)のコックピットにはヘリオスが歴史書を読んでいた。

 

「今回は、試作モビルスーツを護衛するためのザクが数機あるはずだ。データを持って帰る為に試作モビルスーツを全力で護衛すると思うがアトラスの奴はどう動くと思う?」

 

「どうって?」

 

 コックピットハッチの上でヘリオスを見下ろしながらコーラを飲んでるウルフは心配そうな顔をしていた。

 

「俺は別に問題ねぇ。置いてかれたとしても1人でなんとかできる自信はあるし元々、グール隊にいたから嫌われてる自覚もある。けど、もし、アトラスが権力に目が眩んでお前を置いていくようなことがあったら」

 

「そうなったとしても僕達なら大丈夫だよ。僕達2人ならなんとかなるから」

 

「なんとかって、そんな適当な」

 

 ヘリオスからの強い信頼を感じウルフは何か言いたそうな顔をしたがため息を吐いた。

 

「なんとかなるかもって思っちまった」

 

 ボソッと呟くと。

 

「もうすぐ作戦エリアに入る!ウルフ大尉、ヘリオス軍曹、出撃準備に入れ!」

 

 ヘリオスは、歴史書を隅に置きウルフを見ると。

 

「今日も頼んだぞ相棒」

 

 そう言って親指を立てながらコックピットハッチを閉めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 砂漠地帯でテストをしていた試作モビルスーツ【プロトタイプ・ドム】は、連邦軍のモビルスーツ部隊に襲われていた。護衛に配備されていたザクはすでに全滅、試作ジャイアントバズーカも弾切れ武器として残っているのはヒートサーベル一本のみ。

 

「クソ!弾があれば!」

 

 そう言ってる間にプロトタイプ・ドムの右腕がビームサーベルで斬り落とされた。

 

「せ、せめてデータだけでも」

 

 そう言って目の前の陸戦型ジムにトドメをさされそうになったその時。

 陸戦型ジムの頭が突然、爆発した。狙撃されたのだ。

 

「ま、まさか、救援なのか!?」

 

 そう言ってる間にウルフ専用陸戦高機動ザクのヒートランサーで陸戦型ジムはぶった斬られ爆発した。

 

「き、来てくれたのか!?きゅ、救援に感謝する!」

 

 礼を言うがウルフは無視して敵に突っ込んだ。

 

「数は残り5機。前と同じヒトガタか」

 

 陸戦型ジム4機が100ミリマシンガンを撃ち弾幕を張った。ウルフは高速滑走で弾幕を躱しているとロケットランチャーを持った陸戦型ジムが構えた。

 だが、陸戦型ジムのロケットランチャーが狙撃され破壊された。

 

「ハァ!?ろ、ロケットランチャーが狙撃された!?」

 

 陸戦型ジムのパイロットが驚愕している隙にヒートランサーで陸戦型ジムの頭部をぶった斬り爆発した。

 

「次」

 

 ヒートランサーを構え高速滑走し陸戦型ジムは迎撃しようとするがヘリオスの狙撃をくらい1機がバランスを崩すとそのままぶった斬った。

 

「な、なんだよこいつ!」

 

「お、鬼だ!こいつは鬼だ!」

 

 怯えてる陸戦型ジム2機をまとめてぶった斬り最後の1機に狙いを定めると。

 陸戦型ジムはビームサーベルを抜いた。

 

「!?な、なんだあの武器!?」

 

 ビームサーベルを見たヘリオスは驚愕した。

 

「・・・・・ビーム兵器なのか?」

 

 ウルフはヒートランサーを持ち直すと高速滑走し突撃した。陸戦型ジムまでビームサーベルを振り上げるがヘリオスの狙撃が足に命中しバランスを崩すとそのまま陸戦型ジムをぶった斬った。

 

「ウルフ!壊すなよ!今回は生け捕りの方がいいかもしれない!」

 

「そう言うと思ってすでにやってるよ」

 

 ウルフはそう言ってヒートランサーを担いだ。陸戦型ジムは四肢をぶった斬られ動けなくなっていた。

 

「さすがウルフ!僕も今からそっちに」

 

 そう言った瞬間、陸戦型ジムが爆発した。

 

「なに?」

 

 突然の爆発にウルフも目を丸くした。

 

「じ、自爆?」

 

「情報を奪わせないためか。・・・・連邦はモビルスーツ用のビーム兵器を完成させてたのか。(もし、俺がまだグール隊にいたら正面からはビーム兵器を搭載したモビルスーツ、背後からはグール隊で詰んでたかもしれないな)」

 

「?どうしたウルフ?」

 

 様子のおかしいウルフにヘリオスは首を傾げた。

 

「なんでもない。さっさと回収してずらかるぞ」

 

 そう言ってヘリオス達はプロトタイプ・ドムを回収して撤退するのだった。

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