オデッサの鬼、オデッサの死神と呼ばれた2人の兵士   作:ナイトメア・ゼロ

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ミッション17 移動中の部隊を撃破せよ

 ジオン公国総帥、ギレン・ザビは、キシリアから連邦の大規模反抗作戦の情報を聞いていた。

 

「狙いはオデッサか?」

 

「そのようです」

 

「なるほど。だが、今や前線は地球全域に広がっている。オデッサひとつに一体どれほどの価値がある?」

 

「価値は作るものです。使い道ならいくらでもあります総帥」

 

「策はあるのか?」

 

「おまかせを」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 オデッサの死神、ヘリオス・ユナイト曹長はオデッサ基地の司令官マ・クベ中将の精鋭部隊に所属する1小隊の隊長を任された。

 今回の任務はベルファウストへ向かっている連邦軍を撃破することだった。

 

「・・・・・・前までは小さな鉱山基地の警備兵だったのに今じゃ、小隊の隊長でオデッサの死神って呼ばれるエースになってるなんて人生何が起きるか分からないな〜」

 

 ヘリオスがなぜ、曹長になっているのか。なぜマ・クベの精鋭部隊の1小隊を部下にしているのか。

 それは3日前に遡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 オデッサ基地にキシリアが視察に来た。基地にいた兵士達は、整列しキシリアを出迎えた。出迎えの中にはもちろん、ヘリオスもおりキシリアに敬礼をしていると。突然、キシリアがヘリオスに近寄った。

 

「お前が噂に聞くオデッサの死神か?」

 

「え、えっと」

 

 まさか話しかけるとは思っていなかった為、ヘリオスは言葉を詰まらせていると。

 

「えぇ、彼がオデッサの鬼と死神コンビの片割れヘリオス・ユナイト軍曹です」

 

 隣にいたマ・クベ司令がキシリアに伝えると。

 

「ヘリオス・ユナイト。なるほど、お前がマ・クベの最近のお気に入りか。報告はマ・クベから聞いている。なかなかの働きのようだな。覚えておこう」

 

と、言った。

 

「あ、ありがとうございます。キシリア様」

 

 キシリアは立ち去った。

 それからだった。今までの働きが認められヘリオスは軍曹から曹長に昇格し1小隊の隊長に任命された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ヘリオスはため息を吐いていると。

 

「隊長、まもなく連邦のモビルスーツ隊が来ます」

 

 ヘリオスの部下になったグフのパイロット、ソジュン・キム軍曹は、ヘリオスの前に立ち敬礼した。

 

「了解。ダミーの配置は?」

 

「隊長の指示通りに」

 

「他の2人は?」

 

「ヤオ軍曹もゾルダ伍長も準備完了です」

 

 女軍曹、イェンラン・ヤオと老兵のケニス・ゾルダ伍長。2人が搭乗しているグフも配置完了していたようだ。

 

「キム軍曹も配置について。連邦軍が来ると同時に作戦を開始します」

 

 ヘリオスがそう言うとキム軍曹は敬礼して配置に戻った。ヘリオスも狙撃ポイントで姿勢を低くしスコープを覗きながら待った。

 しばらくすると。

 

「来た」

 

 敵はジムが9機、戦車が18台と大部隊だった。

 

「キム軍曹、ヤオ軍曹、ゾルダ伍長、僕が先頭のジムを狙撃する。それと同時に作戦を開始します」

 

 そう言って、先頭のジムに狙いを定めると狙撃した。マゼラトップ砲の砲弾はジムの頭に命中し頭を破壊した。先頭にいたジムはそのまま後ろに倒れ61式戦車を押し潰してしまった。

 そらと同時にヒートソードを装備したグフ3機がフィンガーバルカンを撃ちながら突撃した。

 

「次はこいつだ」

 

 そう言って2機目のジムを狙撃。今度は足に命中し足が壊れるとヤオ軍曹のヒートソードがジムのコックピットを貫いた。3機目のジムに合わせ狙撃。3機目のジムは運良くシールドでガードしたが盾の上半分が壊れてしまった。それを見たゾルダ伍長のグフがヒートソードでジムの頭を斬り落とした。

 

「!危ない!」

 

 ゾルダ伍長を狙う61式戦車を見つけるとヘリオスは戦車を狙撃し撃破した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スッゲェ・・・・」

 

 キム軍曹は、目を疑っていた。ヒートロッドで61式戦車を破壊しジムにフィンガーバルカンを撃とうとしたがジムのバックパックにヘリオスのマゼラトップ砲の砲弾が命中し爆発した。

 

「・・・・・最初は、虎の威を借る狐ならぬ鬼の威を借る狐だと思ってたけどオデッサの死神、コイツの実力は本物だ!」

 

 61式戦車を踏み潰しそのままジムに襲い掛かろうとしたゾルダ伍長もヘリオスの援護で簡単にジムを撃破した。

 

「た、隊長の狙撃がおもしろいくらいに命中して・・・・こんなに楽な戦争は初めてだ」

 

 ヘリオスの狙撃でビームスプレーガンを持った右腕を破壊されて頭部バルカンでなんとか迎撃をしようとしたがヤオ軍曹は、止まらずヒートソードで横斬りをした。上半身と下半身を真っ二つにされジムは、爆発した。

 

「こ、これがオデッサの死神」

 

 3人はオデッサの死神、ヘリオス・ユナイト曹長の実力を認めた瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「敵モビルスーツを撃破、戦車も全て撃破、我々の勝利です!隊長!」

 

 キム軍曹がヘリオスに報告した。

 

「なんとか勝てた。全員、ケガはありませんか?」

 

 ヘリオスがケガをしてないか訊ねると。

 

「大丈夫です、隊長!グフは小破しましたがケガはありません!」

 

「さすがだな隊長!アンタのおかげでこんな楽な戦いは生まれて初めてだ!」

 

 ヤオ軍曹は、敬礼をしながらダメージ報告をしゾルダ伍長はガッハッハッハッ!!と、大笑いしながら何度かヘリオスの旧ザクを小突いた。

 

「ちょっと、ゾルダ伍長!僕の機体は旧型なんですよ!?グフでそんなことされたら僕の旧ザクが壊れちゃいますよ!」

 

 とりあえず、ヘリオスの待ち伏せ作戦は無事成功に終わったのだった。

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