オデッサの鬼、オデッサの死神と呼ばれた2人の兵士   作:ナイトメア・ゼロ

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ミッション22 オデッサ防衛戦②

 連邦軍の攻撃は続いていた。中央と右翼は、なんとか連邦の攻撃を防御しているが左翼側は手薄だった。連邦軍の情報では左翼側からレビル将軍率いる本隊が抵抗を受けつつも突破に成功しつつあった。

 これにより連邦軍の士気は向上しジオンに激しい猛攻を始めた。

 そしてその情報を聞いたジオンのスパイ、エルランはニヤリと笑うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 オーバードビームキャノンの操作座席に座った旧ザクのコックピットには、歴史書を読んでいるヘリオスの姿があった。

 

「隊長!まもなく予定時間です!」

 

 グフに乗ってるキム軍曹がヘリオスに伝えるとヘリオスは歴史書を傍に置きコックピットを閉鎖した。

 

「さてと、今から、レビル暗殺作戦を開始します。オーバードビームキャノンの準備は?」

 

「準備完了してます。後は、隊長の腕次第です」

 

 ヤオ軍曹がそう言いヘリオスはオーバードビームキャノンの準備を始めた。

 

「来た」

 

 スコープの先にレビルが乗っているビッグトレーがやって来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一体、どうなってるんだ!?」

 

 ビッグトレーに乗っているエルラン中将は、指揮官が座る椅子から立ち上がった。

 

「わ、分かりません!情報は確かなはずなのですが!」

 

「情報が確かならなぜ、レビルの本隊がどこにもいない!?」

 

 本来の予定ならこのタイミングでエルランはレビルを裏切りマ・クベの部隊と挟み撃ちにする予定だった。だが、情報と違いレビル本隊の姿はどこもなくエルランのモビルスーツ隊も動揺していた。

 

「座標の位置は本当にここなのか!?」

 

「はい!間違いありません!」

 

「っ!!一体、どこに隠れたんだ?」

 

 エルランは親指の爪を噛んでいると。

 

「!?レーザー通信受信!これはレビルのビッグトレーからです!」

 

 通信を繋ぐとレビルが映し出された。

 

「将軍!今、どこにおられるのですか!?援軍に向かっているのですが将軍のビッグトレーが見つからず」

 

「・・・・・エルラン」

 

 レビルは、静かにエルランの名を呼んだ。

 

「君には失望したよ。連邦軍にはスパイがいると前々から分かっていたが・・・・・誰がスパイなのかはまだ特定できていなかった。まさか、エルラン。君がスパイだったとはな」

 

 エルランの心臓は止まりそうになった。なぜ、バレたのか。注意は十分にしていたはずなのにどこでバレたのか。

 

「な、何を言ってるのですか将軍。わ、私がスパイ?変なことを言わないでください!」

 

「君が裏でマ・クベに通じてるのはもう分かってることだ。私をここへ誘導し私を暗殺するのが狙いだったようだな」

 

「?あ、暗殺?な、なんのことですか将軍!?(どういうことだ!?マ・クベからはそんな計画を聞いてないぞ!?)」

 

「まぁ、いい。泳がせてみて正解だった。今、マ・クベが用意した暗殺者が君の命を狙っている。そこに私がいると勘違いしてな。君はスパイだったが最後の最後で役に立ってくれたことに感謝しよう。私の代わりに死んでくれ」

 

「しょ、将軍!」

 

 レビルからの通信は切られた。本格的にまずいことになったエルランは慌てて指示を出した。

 

「急ぎ撤退準備!我々が狙われてるぞ!(クソ!レビルめ!!)」

 

 エルランは歯軋りをしレビルを憎んでる時だった。

 

「エルラン中将!何かが来ま」

 

「えっ?」

 

 この時、エルランは謎の光に呑み込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「レビルのビッグトレーを確認。ビームキャノン発射シーケンスに入る」

 

 オーバードビームキャノンが動き出した。

 

「大型ジェネレータ起動開始。エネルギータービン解放、出力80%」

 

「ミノフスキー粒子戦闘濃度で散布完了!」

 

「了解、ヤオ軍曹。後は僕の腕次第だ。照準補正よし、90、95」

 

 エネルギーが溜まりオーバードビームキャノンの砲口から僅かに黄色の光が漏れた。ヘリオスは砲口を操作し狙いを定めると。

 

「外しはしない」

 

 大型のビームが発射された。

 

「!?すごい火力だ!」

 

 大型のビームはビッグトレーのメインブリッジに命中したかどうかも確認できないほどの高威力だった。発射されてから数秒後光が収まった。ヘリオスはスコープで命中したか確認をすると。

 

「!?マジかよ」

 

 ヘリオスは顔を真っ青にした。

 

「どうかしましたか!?まさか、外したのですか!?」

 

「いや、当たったよ。当たったけどとんでもないことになってる」

 

 スコープの先にはビッグトレーのメインブリッジが溶けていた。まるで最初からそこには何もなかったかのように溶けていたのだった。

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