オデッサの鬼、オデッサの死神と呼ばれた2人の兵士   作:ナイトメア・ゼロ

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ミッション23 オデッサ防衛戦③

「とにかく、作戦通りレビルが乗ってるビッグトレーは破壊した。逃げるぞ!」

 

 そう言ってキム軍曹達と逃げようとした時だった。

 

「えっ?ちょっ、マジかよ!?」

 

「どうしたのですか隊長!?」

 

 突然のヘリオスが焦りだしキム軍曹が訊ねると。

 

「増援だ!ビッグトレーが2機も来た!」

 

 更に。

 

「!!」

 

 ゾルダ伍長は、持ってきていたザクマシンガンを上空に構え撃ち始めた。

 

「どうしたのゾルダ!?」

 

 突然のことにヤオ軍曹は驚いて敵襲と思いヒートソードを構えた。

 

「偵察機がいた。これだけバカでかい兵器だからすぐにバレると思ってたが、もう、見つかったみたいだな」

 

 偵察機を撃破したゾルダ伍長はそう言うと。

 

「隊長!早く退きましょう!」

 

 キム軍曹がヘリオスに言った。

 

「まだだ!ヤオ軍曹!ジェネレーターの起動はお願い!」

 

 ヘリオスの発言にキム軍曹は、驚愕した。

 

「な、何を言ってるんですか!?早くしないと砲撃されてしまいますよ!」

 

「しんがりは必要だ!僕がビッグトレー2機をなんとかするから3人は急いで退いてくれ!」

 

「しんがりがなら俺に任せてくれ隊長!」

 

 ゾルダ伍長がしんがりを引き受けようとしたが。

 

「3人じゃこれを使いこなすことはできないでしょ!?ヤオ軍曹もジェネレーターを起動させたら早く退いて!」

 

 そうしてる間にビッグトレーの砲撃が始まった。大地が吹き飛び地響きを鳴らしいつ、こちらに命中してもおかしくなかった。

 

「クッ!オーバードビームキャノン、発射準備に入る!」

 

「隊長!そいつはまだ冷却できていません!下手をすれば暴発するかもしれませんよ!」

 

 キム軍曹が進言するがヘリオスは無視して発射シーケンスに入った。

 

「エネルギータービン出力80%」

 

「隊長!」

 

「キム軍曹!早くずらかるぞ!」

 

「隊長命令よ!急いで!」

 

 ヤオ軍曹とゾルダ伍長がキム軍曹を引っ張って連れて行った。

 

「出力95、100」

 

 ヘリオスは砲口を合わせ狙いを定めると。

 

「狙い撃つ!」

 

 2発目の大型メガ粒子砲が2機目のビッグトレーに命中した。

 

「どうだ!?」

 

 先ほどと同じようにビームが大きすぎるためビームが消えた後に確認すると二機目のビッグトレーはど真ん中に命中し風穴が開いていた。周りにいたモビルスーツ隊もオーバードビームキャノンの大型メガ粒子砲の衝撃なのか動かなくなっていた。

 

「よし、2機目も撃破!3機目への攻撃に入る!」

 

 そう言って、3発目の最後の攻撃を始めようとすると。

 

「チッ!やっぱりエラーが起きた。砲身が熱くなりすぎてチャージできてないんだ!」

 

 その時だった。

 耳が潰れそうなほどの爆発がヘリオスを襲った。

 

「な、なんだ!?砲撃か!?」

 

 ヘリオスは空を見るとそこには大部隊のフライマンタがいた。

 

「爆撃!これは・・・悠長にやってる余裕はなさそうだ」

 

 そう言ってオーバードビームキャノンの設定をいじり始めた。

 

「オーバードビームキャノンの出力を引き上げる。ムサイ3隻分の金を使い捨てにすることになるけど恨まないでくださいよマ・クベさん!」

 

 設定をし直すとヘリオスは再び発車シーケンスに入る。

 

「エネルギータービン全開!出力・・・・ダメだ!これでも60%しかたまらない!なら、緊急弁全閉鎖!リミッター解除!」

 

 止まっていたエネルギーが再び動き出しチャージし始めた。

 

「出力100、だけど、まだだ。110・・・115・・・オーバードビームキャノン最大出力!」

 

 コックピット内では緊急アラートが鳴り響いていた。オーバードビームキャノンの砲身も真っ赤になりいつ溶け出してもおかしくない。エネルギーのチャージが完了し周囲は黄色い光に包まれた。

 

「!?うぐっ!」

 

 しかし、そこを中心にされビッグトレの砲撃とフライマンタの爆撃がヘリオスを襲った。その衝撃でオーバードビームキャノンの砲口が少しズレてしまった。

 

「!!まだまだぁぁぁぁっ!!」

 

 ヘリオスは操作して咄嗟に砲口を合わせると。

 

「これで決める!!」

 

 さっきよりも更にでかい超大型メガ粒子砲が発射された。しばらく黄色の光が戦場を支配した。

 

「や、やったか?」

 

 光がおさまりヘリオスは外を見てみると、ビッグトレーはホバークラフトが破壊されたのかモビルスーツを巻き込んで横転しており周りにいたモビルスーツ隊も戦車隊も超大型メガ粒子砲の衝撃で全滅していた。

 

「結果的によかったけどはずしたのか?」

 

 とにかく、ビッグトレー3機は無力化した。レビルの暗殺もおそらく成功している。ヘリオスはそう判断しオーバードビームキャノンを捨てて撤退するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「将軍!ご無事ですか!?」

 

「うぅっ」

 

 ホバークラフトを破壊されたビッグトレーに乗っていたレビルはオーバードビームキャノンの衝撃で頭を打ち気を失っていた。

 

「何が・・・・・そうだ、ジオンの新兵器か。まさか、ジオンがあんなビーム兵器を開発していたとは・・・・・・我が軍の戦力は?」

 

「ハッ!モビルスーツ隊も戦車隊も全滅しました。ビッグトレーは直撃はなんとか避けましたがそれでもホバークラフトが壊れてしまい」

 

「・・・・・私のミスだな。エルランを殺ったあの大型ビームを見て最優先の破壊目標にしたのが間違いだった。フライマンタによる爆撃だけで十分だったのにわざわざ本隊を動かしてしまった」

 

 そう言ってレビルが反省をした。

 

「将軍、救援要請を出しました。衛生兵も来ましたしばらく安静を」

 

「その前に各部隊に連絡をしてくれ。ジオンはまだあの大型ビームを配備してる可能性がある。オデッサに忍ばせているスパイと連携して動くようにと」

 

「スパイがバレる可能性がありますがよろしいのですか?」

 

「やむを得んだろう」

 

 そう言ってビッグトレーが来るのを待つのだった。

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