オデッサの鬼、オデッサの死神と呼ばれた2人の兵士 作:ナイトメア・ゼロ
マ・クベが乗っているジオンの大型陸戦艇【ダブデ】の前には2機のドムとウルフ専用陸戦高機動ザクがいた。
「マッシュの魂よ。宇宙に飛んで永遠の喜びの中を漂いたまえ」
ガイアがそう言うとガイアとオルテガは、空砲が入ったジャイアントバズーカを空に向け何度も発砲した。なぜ、このようなことをしているのか。それは、黒い三連星の1人、マッシュが戦死したからだ。
黒い三連星は、ガルマ・ザビと青い巨星ランバ・ラルを倒したホワイトベース部隊に襲いかかったのだ。最初は三連星が翻弄してホワイトベース部隊とガンダムを追い詰めていたのだがミデアが邪魔に入りそのせいでマッシュか討たれてしまったのだ。
オルテガが邪魔をしてきたミデアを破壊したものの結局、三連星は何もできず撤退するしかなかったのだ。
そしてその光景を見ているマ・クベ司令はイラ立っており強く机を叩いた。
「キシリア様からの推薦があった兵士とはいえいつまで無駄な時間を潰しておるのか」
マ・クベ司令は通信機のスイッチを押すと。
「ガイア、オルテガ!作戦は開始されているのだぞ!」
マ・クベ司令苛立った声で言った。
「分かっておるわい!言われずとも敵討ちは、させてもらう」
「敵討ちではない!我が軍の後ろを乱そうとする木馬を叩く、これは作戦だ!」
マ・クベ指令は机を叩いて立ち上がり怒鳴った。
「分かっておるわい!オルテガ!ウルフ少佐!出撃だ!」
「やっとか。ったく、ヘリオスと一緒ならこんな無駄な時間過ごさなかったのに」
「ガイア大尉とオルテガ中尉にとってマッシュ中尉は大切な相棒だったのよ。あなたの大切な親友、ヘリオス曹長がもし死んだらウルフさんも悲しいでしょ?」
通信でルミア技術少尉がウルフにそう言った。
「悲しいどころか俺もヘリオスの隣で後を追うわ」
「うん、ウルフさんは相変わらずヘリオス曹長への愛が重いわね。(少しだけでもその愛を私に向けてくれてもいいのに)」
「何をしてるんだウルフ少佐!さっさと行くぞ!」
「るっせーな、命令すんじゃねーよ。そんじゃ行ってくるよルミア」
そう言うとウルフもようやく出撃するのだった。
「まったく、こんなことならヘリオス曹長とウルフ少佐を引き離すんじゃなかった。三連星を前線に出しアトラス隊を木馬に向かわせればよかった」
マ・クベ司令は、イラつきながら乱暴に座ると。
「マ・クベ司令。ヘリオス曹長が暗殺作戦を実行しました」
副官のウラガンがマ・クベ司令に報告した。
「なに?で、成功したのか?」
「・・・・・結果的に言えば失敗です。レビルは、別のビッグトレーに拾われ再び指揮に戻りました」
「なんだと!?ヘリオス曹長が狙撃をはずしたのか!?」
「いえ、ビッグトレーは3機破壊することに成功したようです。おまけにレビル本隊の戦力は全滅し連邦軍全体の戦力を見れば約3割ほど削ったようです。ですが、レビルはエルランが我々のスパイだと見抜いたようで」
「身代わりにされたというわけか。レビルめ小賢しい手を」
そう言ってマ・クベ司令は、次の作戦を考えるのだった。
三連星が到着するとホワイトベース部隊との戦闘が始まった。ドップ隊は、木馬の方を集中的に攻撃し三連星は、ガンキャノンとガンタンクを攻撃していた。
そんな激しい戦闘の最中ウルフは隠れて戦場を見物していた。見物してる理由は三連星に手を出すなと言われたからだ。ウルフは、別に三連星が死んだところでどうでもいいし敵討ちをしたいなら勝手にすればいいといった感じだった。ガンタンクのキャタピラを破壊しガンキャノンの足を破壊したがトドメを刺さずマッシュの敵であるガンダムを探していた。
そんな時だった。
「!やっと、出てくるか」
ウルフの頭の中で電流が走った。ホワイトベースのカタパルトデッキを見るとそこからビームライフルを持ったガンダムが出てきた。
ウルフは手を出さず彼らの戦いを見ていた。たが、オルテガはガンダムのビームライフルで撃ち抜かれガイアは、ガンダムのビームサーベルで真っ二つにされ三連星は全滅した。
「あれが連邦の白いヤツか。おもしろい」
そう言ってウルフはヒートランサーを手に取るとそのまま高速滑走した。
三連星を倒したガンダムのパイロット、アムロ・レイはヘルメットのシールドを上げ深呼吸をした。ドップの部隊も全滅しドムも倒した。この時、アムロは少しだけ気を抜いてしまったのだ。
その時だった。
「アムロ!あなたの後ろからすごいスピードで何かが来てるわ!」
「えっ!?」
アムロはビームライフルを抜き振り返って構えようとしたがもう遅い。アムロの目の前にはヒートランサーを持った赤いザクが振りかぶっていた。
「こ、この!」
ビームを撃とうとしたがそれよりも早くヒートランサーを振り下ろされガンダムの右腕を切り落とされた。
「うわぁぁぁぁっ!!」
ガンダムは地面に倒れ目の前の赤いザクはもう一度ヒートランサーを振りかぶりトドメを刺そうとしたがガンダムの頭部バルカンで反撃された為、赤いザクは、一旦下がった。
「な、なんなんだ?赤いザク?まさか、シャアなのか?」
赤いザクはドムと同じように高速滑走しヒートランサーを振りかぶった。
「こいつ、ドアンの島で見たザクと同じタイプか!?」
アムロは盾を捨てて左手でビームサーベルを抜いた。赤いザクのヒートランサーとガンダムのビームサーベルが何度もぶつかり合いその度にガンダムは体勢を崩されていた。
「違う!こいつ、シャアじゃないぞ!」
そう言ってる間に赤いザクは、ガンダムの腹に膝蹴りをくらわせた。
「うわぁぁぁぁっ!!」
ガンダムは後ろに倒れた。
「こいつ、強い」
赤いザクがとどめを刺そうとすると。赤いザクは、まるで来るのが分かってたかのように後ろに下がりGファイターのビームを躱した。
「大丈夫、アムロ?」
「セイラさん!」
赤いザクは、ヒートランサーを構えるがなぜかいきなりヒートランサーをしまいザクマシンガンを手に取るとそのままザクマシンガンを連射しガンダムを牽制した。
そしてアムロ達は目を疑った。あの時、ヒートランサーで右腕を斬られた時に一緒に落としたビームライフルを盗んだのだ。
「び、ビームライフルを!ま、待て!返せ!」
そう言ってビームサーベルをビームジャベリンに変えるとそれを赤いザクに目掛けて投げた。しかし、赤いザクは、それも分かってたかのように躱しそしてビームライフルを持ったまま赤いザクは撤退したのだった。