オデッサの鬼、オデッサの死神と呼ばれた2人の兵士   作:ナイトメア・ゼロ

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ミッション29 新たな力

 ソロモン宙域には、一隻のパプア補給艦が滞在していた。

 

「・・・・最初はあのクズの副官をやっていて次は隊を率いてギャロップの艦長になりそして次は、中古品とはいえ・・・・補給艦とはいえ、軍艦を一隻任されるなんてな。本当、人生何が起きるのか分からないな」

 

 アトラス大佐は、困った顔で頭をかいていると。近くにあった小惑星が爆発した。

 

「あの2人も新しい機体を受領したし、もしかしたら連邦に勝てるかもな」

 

 アトラス大佐は、ククッと笑いながら珍しく冗談を言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ウルフは小惑星のかげに隠れていた。

 

「相棒だと心強いけど敵にまわったらこんなに面倒くさいのか。ヘリオス」

 

 ウルフはそう言って顔を出してヘリオスの位置を確認しようとすると。

 

「!!」

 

 頭上からビームが飛んできた。ウルフは紙一重で回避しヒートランサーを構えビームが発射された位置に向かって突撃した。

 

「見つけた!」

 

 ウルフは回転し遠心力を利用してヒートランサーを振った。しかし、それはただのバルーンだった。

 

「また、ダミーか!」

 

 ウルフは慌てて隕石の後ろに隠れた。

 

「これで3度目だ。レーダーに反応がない。ステルスの機能が搭載されてるって言ってたけどここまで厄介なんだな」

 

 そう言ってる間にまた、ビームがとんできた。ウルフはビームを躱しそこへ向けて突撃すると。

 

「!そこだ!」

 

 ウルフは、左手のシールドをヒートロッドのように発射した。

 

「!?」

 

 シールドがヘリオスの機体に命中しよろけるとそのままヒートランサーを振りかぶった。

 

「させない!」

 

 ヘリオスは、試作型ビームスナイパーライフルを構えると。何かを投げた。

 

「!しまった!ライフルは囮、本当の狙いは閃光弾か!?」

 

 予想通り激しい閃光が宇宙空間を支配した。ウルフは引き戻したシールドを構え攻撃を防ごうとしたが。

 

「!!」

 

 後ろからの至近距離のビームをウルフは無理をして躱した。

 

「!マジか、この至近距離でも躱すんだ」

 

 ウルフはヘリオスの顔面に横蹴りをしてよろけさせるとそのまま回転してヒートランサーを命中させた。

 

「実践訓練終了!勝者、ウルフ少佐!」

 

と、通信が流れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「また、負けたー!もう、ウルフ強すぎない!?」

 

 ヘリオスはブーブーと不貞腐れていた。

 

「ぷはぁー!!艦内の空気がこんなにうまく感じたのは初めてだ」

 

 ウルフはヘルメットを脱ぐと顔は汗だくだった。

 

「ヘリオス、俺のこと強すぎないって言うけど俺戦場だったら絶対にお前とは戦いたくないからな!もう、お前の姿を見た瞬間、速攻で逃げるわ!」

 

 ウルフはコーラを受け取り飲み始めた。

 

「休憩したらもう一回!」

 

「やだよ!もう、今日は絶対にこれ以上訓練しねーからな!!」

 

「というか俺達がさせねーよ!」

 

 2人の話に割り込んできたのは整備兵達だった。

 

「お前らもう少し丁寧に機体を扱えないか!?整備する俺達の身にもなってくれよ!」

 

 そう言って傷だらけの【ヘリオス専用ゲルググ】と【ウルフ専用ギャン】を指さした。

 

「ただでさえ新型機のプロトタイプなんですからもっと丁寧に扱ってください!ゲルググは次期主力機の最有力候補なんでまだ、予備パーツとかがありますがギャンはすでに候補から外れかけてるんですよ!ギャンの予備パーツもいつまで提供されるのか」

 

 整備長がグチグチ言ってると。

 

「お疲れ様。だいぶ機体に慣れたんじゃないか?」

 

 話しかけてきたのはアトラス大佐だった。

 

「あ、アトラス大佐」

 

 ヘリオスと整備長が敬礼しウルフは相変わらずどこ吹く風でコーラを飲んでいた。

 

「お前達。ヘリオス曹長のゲルググには大型のバックパックがあるんだ。そこは念入りに整備してくれよ」

 

 アトラス大佐がそう言うと整備兵達は、敬礼し機体の整備に戻った。

 

「ウルフ少佐。ご苦労様、今日はもう休んでくれ。ヘリオス曹長、君は私と来てくれないか?見せたいものがあるんだ」

 

 そう言ってアトラス大佐は、ヘリオスを連れて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「でっか!なんですかこれ?」

 

 格納庫には大型のビーム砲があった。

 

「ビッグ・ガンっていう長距離ビーム砲だ。ヘリオス曹長がオデッサで使ったオーバードビームキャノンのデータを参考にビーム砲の小型化に成功したようだ」

 

「小型化って・・・・・あれでですか?僕のゲルググが持ってるビームスナイパーライフルの方が小さいですよ?」

 

「ゲルググの方は出力的には中距離用だ。まぁ、ビームスナイパーライフルは後々に調整していくが今、君が求めてるのは遠距離系の支援武器だろ?」

 

 そう言われるとヘリオスはなんとも言えなかった。

 

「まったく、モビルスーツとかもムサイよりも搭載できるから補給艦じゃなくて軽空母のように使おうと思ったのにビッグガン専用の大型ジェネレーターと予備バレルを搭載することになったからモビルスーツの搭載数が一気に減ったよ」

 

「も、申し訳ありません」

 

「謝るならちゃんと結果を見せてくれよ」

 

 アトラス大佐はそう言ってメインブリッジへ帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へー、新兵器を貰ったのか」

 

「まぁ、そのせいでより忙しくなりそうだけどね」

 

 ヘリオスはウルフと話していた。2人はのんびりと談笑していると。

 

「ウルフ少佐!ヘリオス曹長!至急、メインブリッジへ!至急、メインブリッジへ!」

 

と、呼び出された。

 2人はすぐにメインブリッジへ向かうとそこにはアトラス大佐と尉官達が揃っていた。そしてヘリオス達は耳を疑った。

 

「ジオン地上軍が【ジャブロー攻略作戦】を開始した」

 

 2人の前に新たな戦いの気配が近づいていた。

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