オデッサの鬼、オデッサの死神と呼ばれた2人の兵士 作:ナイトメア・ゼロ
ジャブロー攻略作戦は失敗に終わった。北米、アフリカ、宇宙、ジオンの地上軍は正史以上の戦力を残し北米とアフリカを制圧していた。ジオン地上軍もいつでもオデッサを奪還できる状態だった。
しかし、何をとち狂ったのかジオン地上軍は、ジャブロー攻略作戦を提案した。一見、北米のジオン地上軍の暴走のように見えるがギレン総帥は、ジャブロー攻略作戦を了承してしまい暴走ではなく正式なジオン軍の攻略作戦に変わってしまったのだ。正史よりも数を揃えジャブローへ特攻したジオン軍は見事に返り討ちにあいジャブローはほぼ無傷。北米のジオン地上軍は大幅に戦力を減らしてしまったのだ。
「ドズル閣下は、ジャブロー攻略作戦を強く反対していたがキシリア様の部隊に異動したシャア大佐がジャブローの入り口を見つけてしまったのが全ての始まりだ」
アトラス大佐は、ため息を吐いた。
「キシリア少将もシャア大佐が見つけてしまったから強く反対できなかったんでしょうね。ジオンも喉から手が出るほど欲しがっていたジャブローの侵入口ですから」
ヘリオスはそう言ってコーヒーを飲んだ。
「で、俺達を呼び出して何をさせたいんだアトラス?」
コーラを飲みながらウルフが訊ねた。
「ドズル閣下からの任務だ。我々は、単独でルナツー宙域に潜みそこで連邦艦隊を足止めする」
「単独ってマジで言ってんのか?こっちは改造されてるとはいえただの補給艦なんだぞ?」
ウルフがそう言うと。
「もちろん、私も言ったさ。だけど、ジオンも余裕がないみたいだ。今は、無闇に戦艦を出すわけにはいかないと」
「分かりきった賭けをするからこうなるんだ。ジャブローの対空防衛をなんとかしない限り降下上陸なんて不可能に決まってるのに」
重い空気が場を支配した。
「それでどうするんだ?断んのか?」
「ドズル閣下の命令だぞ?やるしかないでしょ」
アトラス大佐は、心底イヤそうな顔をし出港準備を終えるとルナツー宙域に向かった。
ルナツー宙域に浮かんでるマゼラン級戦艦の残骸、そこにヘリオスは隠れていた。ビッグ・ガンを配置し狙撃準備を整えると早速、狙撃の体勢に入った。
「ミノフスキー粒子は高濃度で散布している。バレルの交換もいつでも準備ができている。後は、頼んだぞ。ヘリオス曹長」
「了解、アトラス大佐」
そう言いながらもヘリオスはコックピットの中でだらだらと歴史書を読み始めた。コーヒー飲みながらのんびりし待機すること約2時間半。
「!来たか」
警報アラームがなった。ヘリオスは、ゲルググを起動しビッグ・ガンを構えた。
「敵は・・・・・サラミス級が3隻か。さてと、やってみますか」
そう言ってヘリオスは、狙いを定めた。
「・・・・・・っ!!」
ヘリオスが引き金を引くとビームが発射されサラミス級のメインブリッジに命中した。
「一発目命中」
次のサラミスに狙いを定めビームを発射。二隻目のサラミスもメインブリッジに命中した。
「二発目も命中」
そしてラストのサラミスに狙いを定めビームを発射。今度はエンジン部に命中し機関部が誘爆したの大きな爆発を起こした。
「三発目も命中」
メインブリッジを破壊された2隻のサラミスは、操縦不能になり衝突すると大爆発を起こした。
遠くから見ていたヘリオスは息を吐くと。
「すごいな。オデッサで使ったオーバードビームキャノンよりも使いやすい」
ビッグ・ガンの性能に満足していた。とりあえず、ルナツーに向かっていたサラミスは、全滅したことを報告すると再び歴史書を読み始めるのだった。
連邦side
「これまでの諸君の努力のおかげで我が軍は戦いの主導権を取り戻すことができた。この場を借りて感謝の意を申したい。今後は、戦場は宇宙に移ることになるがこれからもよろしく頼む」
ジオンがジャブロー攻略作戦を失敗に終わった後、レビル将軍は、会議を開いていた。
「ようやく反撃の時が来たのですね」
ティアンム中将がそう言うとレビル将軍が頷いた。
「うむ、まずはソロモンからだな」
レビル将軍がソロモンを攻略することを提案した。
「はい!あの要塞を落とさねばジオン本土への攻略は不可能です」
「ジオンには国力がない。ソロモンが落ちれば和平交渉を求めてくるのではないか?」
ティアンム中将とゴップ大将はそう答えた。
「可能性はありますがそれで事がすむとは思えませんな」
コリニー大将が発言すると
「なぜだね?戦争の終結が目的じゃないのかね?」
ゴップがコリニー大将の発言に疑問を持った。
「ジオンに生き残られると後の世に禍根を残すことになります」
ジャミトフ准将がそう言うとコリニー大将も頷きジオンは潰しておくべきだと発言した。しかし、それに反対したのはレビル将軍だった。
「それではザビ家がやってることと変わらんだろうが!我々の目的はこの戦争を一刻でも早く終わらせることにあるのだから」
レビル将軍の発言が気に入らなかったのかジャミトフ准将は、レビル将軍を睨みつけた。
「将軍」
「うむ、今は言い争いをしてる時ではないな。ソロモン攻略作戦の準備を始めよう」