オデッサの鬼、オデッサの死神と呼ばれた2人の兵士   作:ナイトメア・ゼロ

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ミッション31 モビルスーツ隊を迎撃せよ

 ルナツー宙域にもう3日は、潜んでいるヘリオスの戦果は素晴らしかった。すでにこの宙域でヘリオスはマゼラン級を3隻、サラミス級を8隻も沈めていたのだ。しかし、連邦艦隊は様々なルートを用意していてありとあらゆる方向からルナツーにいる艦隊への合流に成功していた。

 

「そっちはどうだったんだ?ウルフ」

 

 ヘリオスが隠れてるマゼラン級の残骸でヘリオスとウルフは通信していた。

 

「余裕の成功だ。このギャンって機体、かなり馴染むんだよ。ザコ狩りだったとはいえこんなに使いやすいって思ったのは初めてだ!」

 

 ウルフは嬉しそうな声でそう言うと。

 

「しっかし連邦の兵士もかわいそうだ。俺が破壊した連邦のモビルアーマーだけどあれはもう、モビルアーマーというより戦う棺桶だな」

 

と、ウルフがやっていた別任務を話した。

 

「そんなにひどかったの?」

 

「あぁ、ルナツーに配備されてるモビルアーマーへの攻撃任務。連邦側は、最悪だっただろうな。ボールだっけ?武装は、単装砲だけ。あれじゃ、死にに行けって言ってるようなもんだぞ」

 

「元々、作業用のスペースポッドを改造して無理矢理戦闘用にした兵器だっけ?」

 

すると。

 

「!!」

 

 警報アラームがなった。

 

「また、網にかかったみたいだ」

 

 ヘリオスはそう言ってビッグ・ガンを構えると。

 

「!」

 

 ウルフに電流が走った。

 

「ヘリオス、お前のことバレてるみたいだぞ」

 

「そうなの?さすがにやりすぎたかな?」

 

 そう言ってヘリオスはスコープを覗くとその先にはマゼラン級が3隻、コロンブス級が1隻だった。

 

「あー、コロンブス級がある。しかも射程距離に入ってこないから完全に射程距離も見破られてるね」

 

 コロンブス級からジムが20機発信した。そしてさらにマゼラン級が煙幕を張りヘリオスから視界を奪った。

 

「うわー、見えなくなった。完全に対策してきてるな」

 

「どうだ?当てられそうか?」

 

「戦艦とか大きな的なら大体の位置は予想できるけどモビルスーツとなったら流石に無理だよ。まだ、宇宙での狙撃に慣れてないし」

 

 ヘリオスは困った顔をしながら答えた。

 

「なら、俺がスコープになろうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クソ!クソ!!どうなってんだ!?」

 

 連邦のモビルスーツ隊は、焦っていた。煙幕の中を突っ切りルナツー宙域に潜むジオンのスナイパーを殺す。簡単な任務のはずだった。少なくともこの煙幕の中にいる間はスナイパーも自分達の姿が見えているはずがないからだ。そのはずだった。

 

「おい!また殺られたぞ!」

 

「スナイパーは俺達が見えないんじゃないのかよ!!」

 

 だけど、現実は違った。仲間達が次々と死んでいく。まるで死神がこの戦場を支配しているようなそんな感覚を彼らは味わっていた。そしてついに生き残ったジムは煙幕の中を突っ切った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヘリオス、次は左に10度修正、下に5度だ」

 

「OK」

 

 ウルフの指示通りヘリオスは修正するとビッグ・ガンを発射。ビームがまた、煙幕の中にいるジムを貫いた。

 

「よし、これで8機目だ」

 

 そう言って次の目標に照準を合わせようとしたが。

 

「あ、出てきた」

 

 煙幕の中からジムが12機出てきた。

 

「ここからは俺の仕事だな。背中は任せたぜヘリオス」

 

 そう言ってウルフはヒートランサーを構え突撃した。

 

「それにしても10回撃ったら絶対に1発は外すのにウルフがいたら外さなかった。やっぱりウルフってすげーよなー」

 

 そう言いながらビームスナイパーライフルに持ち替えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「気をつけろ!ルナツーのボール大隊を壊滅状態にした新型だ!」

 

 隊長機のジムがビームスプレーガンを構えた。狙いを定めてビームを発射するが攻撃は躱されそのまま左腕のシールドがヒートロッドのように飛んできた。隊長機のジムは攻撃をガードしようとしたが。

 

「なに!?」

 

 シールドからビーム状の刃が出現するとシールドを破壊してコックピットを貫いた。

 

「た、隊長!!」

 

 生き残りのジムはギャンに向かってビームスプレーガンを連射するが全ての攻撃を躱し飛び込むとヒートランサーで1機目のジムをぶった斬った。

 

「まずは一つ!」

 

 続いて2機目のジムには、ヒートランサーでコックピットを突き刺した。3機目のジムはビームサーベルを抜いて切り掛かってくるがビームサーベルを躱されそのままシールドに搭載されてるビームブレイドでジムをぶった斬った。

 

「この野郎!」

 

 4機目のジムはビームスプレーガンを構えたがいきなりビームが飛んできてヘッドショットされた。

 

「スナイパーの攻撃だ!気をつけろ!」

 

 そう言ってる間にジムは次々と撃破されていった。

 

「・・・・・この戦い方、見覚えが・・・・・」

 

 1機のモビルスーツが前衛で暴れてもう1機は、後方で援護する。それを見てジムのパイロットは思い出した。

 

「う、うそだろ?な、なんで?なんでここにオデッサの鬼と死神がここにいるんだよ!?」

 

 ジムのパイロットは、ヒートランサーでぶった斬られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヘリオス、敵は全滅した。後は、艦隊だけだけどどうなってる?」

 

「撤退してるね。ジムが全滅したからビビって逃げたのかも」

 

 ヘリオスはスコープを下ろしアトラス大佐に定時報告をした。




とあるジムのパイロットside

俺はジオンを許さない。あの時、ジオンのコロニー落としで俺の家族は失った。もうすぐ息子の誕生日だった。誕生日ケーキとプレゼントを買って盛大に祝おうと思った。
 だけど、俺の家はどこにもなかった。コロニーの破片が運悪く俺の家に落ちたんだ。家の中には嫁と息子まるで車に潰されたカエルのように潰れていた。あの日の悲しみと怒りそしてジオンへの憎悪は今でも忘れてない。だからこそ俺は、戦争で人手不足になった連邦軍に入隊した。
 全ては家族の仇をとるために。そう思って地獄の訓練にも耐えた。そして俺はやっとモビルスーツのパイロットに選ばれた。
 やっとだ、やっとこれで復讐を果たすことができる。そして俺の初陣は、ルナツー宙域に潜んでいるスナイパーの排除だった。作戦通り行動し胸のロケットに入ってる家族の写真を握りしめた。

「やるぞ、俺はやるぞ。必ず俺はお前達の仇をとる。ジオンは1人残らず駆逐してやる」

 俺はそうやって憎悪を燃やしていると。






























 俺は光に飲み込まれた。
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