オデッサの鬼、オデッサの死神と呼ばれた2人の兵士   作:ナイトメア・ゼロ

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ミッション32 救助作業を護衛せよ

 ルナツー宙域で作戦行動をしていたアトラス隊に新たな任務が来た。衛星機動に上がってきた木馬部隊がパトロール艦隊と交戦、パトロール艦隊は、全滅した。そしてルナツー宙域で仕事をしていたアトラス隊に与えられた任務は可能な限りパトロール艦隊の生き残りを救助することだった。

 

「・・・・・しんどい」

 

 そしてヘリオスは補給艦『アトラス』の上甲板でビッグ・ガンを置いて見張りをしていた。

 

「こっちは、ほぼ休まず仕事してるのに新しい任務が来るとか・・・・もう、ブラックすぎるって」

 

 そう愚痴ってると。

 

「そう言いながらかなりの頻度でサボってるのを知ってるからな。ヘリオス曹長」

 

 アトラス大佐から連絡が入った。

 

「定時報告はどうした?」

 

 ヘリオスはヤベッと思いながら異常なしの報告をあげた。

 

「まったく、今回は連邦軍への攻撃じゃなくて同胞達の救出なんだからサボりすぎるなよ」

 

 ヘリオスはなんとも言えなかった。事実彼の傍には歴史書が何冊かあり見張りをしながらそれを読んでいたのだ。すると。

 

「ん?」

 

 何かが見えた。ヘリオスは、ズームをして見てみると。

 

「!?アトラス大佐!救助者を発見しました!」

 

「どっち方向だ!?」

 

「正面です!正面に1人漂ってます!」

 

 ヘリオスの報告を聞くとすぐさまリックドムが2機出撃した。リックドムが救助者を回収に成功した。どうやら運良く生き残ったようで艦隊が全滅した座標を示してもらうとすぐさまそこに向かった。

 

「ムサイの残骸とリックドムの残骸があちこちに」

 

「相当やられたみたいだな」

 

 現場に到着するとすぐさま救助活動が始まった。ヘリオスは、ビッグ・ガンを持ったまま見張りを続けウルフもいつでも迎撃できる体勢でいた。すると。

 

「!ヘリオス、客が来たみたいだぞ」

 

 ウルフが反応した。ヘリオスはその方向にビッグ・ガンを向けるとまず見えたのはボールが3機だった。

 

「ヘリオス、ウルフ!こちらは救助活動中でリックドムも援護に向かわせられない!そっちでなんとかできるか!?」

 

 アトラス大佐がそう訊くと。

 

「俺達を誰だと思ってるんだ?」

 

 と、ウルフが嗤いながら答えた。

 

「それにしてもあんなのに乗せられてる連邦兵も可哀想だな」

 

 そう言ってヘリオスは構えるとビームを撃った。3回狙撃し全てボールに命中するとあっという間にボール小隊は、全滅した。

 

「宇宙での狙撃も慣れたんじゃないか?」

 

「どうだろう。所詮、連邦のモビルアーマーだしね」

 

 ヘリオスがそう言うと別の方向からジムの部隊が来た。

 ヘリオスは狙いを定めてビームを撃つとビームはコックピットを貫きジムは爆発した。

 

「よし、まずは一機」

 

 次に二機目のジムに狙いを定めビームを発射した。

 

「ん?」

 

 しかし、手応えがなかった。ヘリオスははずしたと思ったが。

 

「ヘリオス、援護を頼む」

 

 ウルフがそう言った。そして理解した。

 

「敵はエースか?」

 

「かもしれねぇ」

 

 ウルフはヒートランサーを構えそのまま突撃した。エース機のジムはウルフにビームライフルを向けるとビームを撃った。ウルフは一撃目を躱し二撃目も躱すとシールドの射程圏内に入りシールドを投げた。シールドからビーム状の刃が出現しジムに襲いかかるがジムはシールドでしたから叩き上げ軌道をずらしたのだ。

 

「!?」

 

 これにはウルフも驚き動作が遅れてしまった。ジムはビームライフルを構えビームを撃った。ウルフは、ブーストを吹かし無理な体勢ではあったがなんとかビームを躱した。

 

「この野郎!」

 

 シールドを引き戻しながらヒートランサーを振りかぶり頭部に目掛けて振り下ろすがジムはシールドでガードした。

 

「オラァ!!」

 

 ウルフは、ヒートランサーをわざとシールドに食い込ませそのまま無理矢理ジムの左腕を引きちぎる予定だったがジムはウルフの狙いが分かっていたのかシールドをパージした。

 

「こいつ!わざとパージを!」

 

 ジムがウルフにビームライフルを向けるといきなり上昇し飛んできたビームを躱した。

 

「!?ヘリオスの狙撃をまた躱した!?今までなら俺が敵を引きつけてヘリオスが狙撃するで通じてたのにこいつにはそれが通じないのか!?」

 

 ウルフはもう一度シールドを投げるとヘリオスもそれに合わせて狙撃をしたクロス攻撃ならこいつも躱せないと思ったがジムは急降下してクロス攻撃を躱した。

 

「な、なんなんだコイツ!?俺とヘリオスの連携を簡単に躱すなんて!」

 

 そう言ってるとジムは、ビームライフルをウルフに向けて投げた。シールドを引き戻しビームライフルを弾くとジムはビームサーベルを抜いて突撃してきた。ウルフもヒートランサーを構え斬り合いが始まった。

 

「ここまでやり合える奴が連邦にいたとはな」

 

 ウルフは、後退するとジムはチャンスと言いたげに食いつきビームサーベルを振りかぶった。

 

「だけど、勝ちを急ぎすぎたな」

 

 そう言った瞬間、ジムの両腕が破壊された。

 

「やっと、宇宙空間での狙撃の感覚が分かってきた」

 

 ヘリオスがそう呟くとウルフはヒートランサーを捨てギャン用ビームサーベルを抜いた。ジムは、頭部バルカンでウルフを攻撃しているがウルフは無視してそのままビームサーベルでコックピットを貫いた。

 ビームサーベルを解除しそのまま下がるとジムは爆発した。

 

「危なかった」

 

 ウルフはヘルメットのシールドを上げて息を吐いた。敵の全滅を確認するとヘリオスのもとに戻り。

 

「もう少し早く、慣れなかったのか?」

 

と、言った。

 

「嫌味か!?」

 

「冗談だ。それにしてもなんでこんなところにあんなエースがいたんだ?」

 

「なんかの任務中で偶然、僕達と遭遇しちゃったんじゃないの?」

 

 そう話していると。

 

「ヘリオス、ウルフ。救助者の収容が終わった。ウルフは帰艦してヘリオスはそのまま見張りをしてくれ」

 

 と、アトラス大佐に指示を出された。

 

「ちょっ、大佐!?僕もさすがに疲れたんですけど!?交代要員はいないんですか!?」

 

「残念だけど現在でそのビッグ・ガンを使いこなせるのはお前だけだヘリオス。悪いけどもう少し頑張ってくれ!」

 

「そんなー!!」

 

 ヘリオスは悲鳴をあげたのだった。

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