オデッサの鬼、オデッサの死神と呼ばれた2人の兵士   作:ナイトメア・ゼロ

36 / 54
ミッション33 資源惑星宙域に潜んでいる連邦軍を撃破せよ

 ソロモンに帰還したアトラス隊に休息はない。ソロモンで補給を終えたアトラス隊に新しい任務が入ったのだ。任務の内容は、ソロモン近くの資源惑星宙域に潜んでいる連邦軍の部隊を撃破することだった。

 

「死ぬ、これ以上働いたら死ぬ!」

 

「バカなこと言ってないでちゃんと見張りをやってくれヘリオス曹長」

 

 アトラスの上甲板でヘリオスはビッグ・ガンを構えながら死にかけていた。

 

「いや、もうマジで無理ですって。ただでさえまともな休暇がない状態な上、ソロモンは常に緊張状態、この前なんかガトー大尉とすれ違ったんだけど『なんだその服装は!?服の乱れは心の乱れ、誇り高きジオン軍人としての風紀を乱すことになるんだぞ!』って怒鳴られたんですよ!」

 

「仕方ないだろ。いつ、連邦軍が攻めてきてもおかしくないんだから」

 

 そう言ってる間に資源惑星宙域に到着した。さっそくミノフスキー粒子を戦闘濃度で散布しグズグズ言っていたヘリオスも真剣な顔で見張りを始めた。

 

「・・・・・敵、どこにもいませんね」

 

「油断するな。少し前にこの宙域で仕事をしていた宇宙資源回収部隊からの連絡が途絶えたんだ。艦隊はともかくとしてモビルスーツ隊がいたとしても不思議じゃない」

 

 アトラス大佐にそう言うと。

 

「とりあえずウルフを出撃させよう。どうせ艦は入れないしな」

 

 そう言うとアトラスからウルフとリックドムが2機出撃した。

 

「1番機と2番機は、二機一組で調査をしろ。俺は1人で十分だ」

 

「「了解」」

 

 ウルフとリックドムは、別れて調査を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 小惑星帯の中に入りウルフはモノアイを動かしながら索敵をしていた。すると。

 

「!!」

 

 頭の中で電流が走った。

 

「頭上からの攻撃!」

 

 ウルフは小惑星の後ろに隠れると同時にウルフがいた場所をビームが通り過ぎた。

 

「どこにいる」

 

 ウルフは顔を出して敵を探すが見つからなかった。

 

 

「!!」

 

 ヤバいと直感したウルフはすぐさま頭を引っ込めると小惑星にビームが命中し爆散した。

 

「グッ!!」

 

 ウルフはブーストを吹かし別の小惑星に隠れた。この戦い方にウルフは見覚えがあった。

 

「マジかよ。敵はスナイパーか!?」

 

 そう、戦い方の基本がヘリオスと似ていたのだ。

 

「まいったな。スナイパーは苦手なんだよな」

 

 ウルフはそう言ってヒートランサーを直すとギャン専用のビームサーベルを抜いた。

 

「今回、ミノフスキー粒子を散布したのは間違いだったな。どうやって戦うべきか」

 

 そう言ってウルフは目を瞑り意識を集中した。

 

「・・・・・!!そこか!」

 

 ウルフ直感でスナイパーの位置を把握すると小惑星の陰に隠れながら突撃した。スナイパーは、自分の位置を把握されたことに気がついたのか何度も何度も狙撃をした。しかし、ウルフには当たらずスナイパーは、焦ったのか隠れていた小惑星から飛び出すと100ミリマシンガンを連射してきた。ウルフはマシンガンを躱しまずは懐に入るとビームサーベルでスナイパー・・・・・・・ジム・スナイパーカスタムの両足を斬り落とした。両足を斬られたジム・スナイパーは、AMBAC能力を失いバランスを崩しているとそのままウルフはジム・スナイパーカスタムの顔面を掴みコックピットにビームサーベルを突き刺した。

 

「スナイパー撃破!」

 

 ジム・スナイパーカスタムが爆発すると。

 

「!!」

 

 ウルフはギリギリでビームを躱した。

 

「他にもいたのか!」

 

 ウルフはビームが発射された方向を睨みそこ確認するとそこにはジム・スナイパーカスタムが隠れていた。ジム・スナイパーカスタムは、ウルフに向けてビームを連射しウルフは高速移動で小惑星の陰に隠れながら近づいた。

 ジム・スナイパーは、ウルフを見失ったのかビームスナイパーライフルを捨てて100ミリマシンガンを構えた。しかし、もう、遅い。背後に回り込んだウルフがシールドを投げビーム状の刃が出現すると背中から貫かれ爆発した。

 ウルフはすぐに別の小惑星の陰に隠れた。他にもスナイパーがいないか確認をしていると。

 

「!!」

 

 背後から気配を感じ急降下した。それと同時にビームが小惑星に命中し爆発した。爆風に耐えつつ振り返るとそこにはシールドとロングレンジ・ビーム・ライフルを装備したジム・スナイパーⅡが突っ込んできた。ジム・スナイパーⅡは、ロングレンジ・ビーム・ライフルを捨ててビームサーベルを抜いた。ウルフもビームサーベルを構えた瞬間。

 

「!」

 

 ビームがジム・スナイパーⅡの頭を貫いた。

 

「大丈夫ウルフ?」

 

 ジム・スナイパーⅡを倒したのはもちろんヘリオスだった。小惑星に隠れているヘリオスに顔を向けるとヘリオスが姿を見せてゆっくりとウルフに近づいた。

 

「サンキューヘリオス」

 

 ウルフ礼を言うとヘリオスは無力化されたジム・スナイパーⅡに試作型ビームスナイパーライフルを向けた。

 

「モビルスーツのパイロット!あなたのモビルスーツは無力化しました。降伏してコックピットから出てきてください!出てこなければまだ、戦闘の意思があるとみなして攻撃します!」

 

 ヘリオスがそう言うとジム・スナイパーⅡのパイロットが出てきて両手を上げた。さらに中破したリックドムの1番機と2番機がやって来た。

 

「1番機、中破してますけど大丈夫ですか?」

 

「はい、戦闘は難しいですが航行事態は、問題ありません」

 

 こうして、資源惑星宙域に潜んでいる連邦軍のスナイパー部隊は無事全滅し武装解除された連邦軍の捕虜を1人と無力化されたジム・スナイパーⅡの鹵獲に成功したのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。