オデッサの鬼、オデッサの死神と呼ばれた2人の兵士 作:ナイトメア・ゼロ
ソロモンに帰還するとヘリオスはドズル中将の命令でビッグ・ガンをソロモンに取り付けていた。連邦軍の艦隊とモビルスーツ・モビルアーマーの大部隊が遂にルナツーに集結、近い内にソロモン攻略作戦が開始されると発表された。ソロモンの総司令官であるドズル中将は、ア・バオア・クーとグラナダから援軍を要請、連邦艦隊の迎撃の準備に入っていた。
「どうですか曹長?」
整備員に訊ねられヘリオスはビッグ・ガンを手にすると。
「・・・・うん、この場所なら狙いやすいな。OKだ」
ヘリオスがそう言うとアトラスに通信を繋げた。
「アトラス大佐、バルーンをいくつか出してください」
「了解だ。これより、ヘリオス曹長の狙撃訓練を始める」
そう言ってザクのバルーンが出現した。ヘリオスは狙いを定めビッグ・ガンを撃った。ビームは、バルーンに命中し次々と撃破していくとすぐに訓練は終了した。
「よし、続いてウルフ少佐とヘリオス曹長の連携訓練及び模擬戦を開始する!ザクを回せ!」
アトラス大佐が命令を出すとウルフが出撃し数機のザクも出撃するとウルフとヘリオスに襲いかかった。ウルフは、高速移動してヘリオスの壁になるとヘリオスは、試作型ビームスナイパーライフルを構えビームを撃った。
ビームは、ウルフの機体スレスレを通り過ぎザクに命中するとザクのモノアイが消えて撃墜判定をくだされた。ウルフもヒートランサーを構え突撃した。ザクマシンガンの弾幕を躱しヒートランサーをぶつけると2機目のザクも撃破判定をくだされた。そのままウルフは3機目のザク、4機目のザクを一気に撃破。背後に回りヒートホークで斬りつけようとしたザクもヘリオスの狙撃で撃破判定をくらった。
最後に残ったザクもザクマシンガンを撃ちながらヘリオスに突撃した。ヘリオスは後退しザクの接近を許すとザクの背後からウルフがヒートランサーで攻撃して撃破判定をくらった。
「訓練終了!」
訓練が終わりウルフがヘリオスに近づくと。
「どうだった?ここでの戦闘は?」
と、訊ねた。
「ちゃんと連携はできてたと思う。だけど、実戦はそうもいかないだろうね」
「まーな。ソロモンは間違いなく混戦になる。キシリアからの援軍で何人かエースパイロットが来てたけど」
「連邦軍は数の暴力で攻めてくるからどうなるか分からないよね〜」
「でも、少なくともドズル中将も専用機を持ってるし今のソロモンには『白狼』シン・マツナガ大尉や『真紅の稲妻』ジョニー・ライデン少佐、他にも2つ名持ちじゃないけどエースパイロットがいるしそれに彼らを優先的に先行量産型のゲルググが渡されてるからもしかしたら勝てるかもしれないよ」
ヘリオスがそう言うと。
「・・・・・なんで『オデッサの鬼』が入ってないんだよ?」
と、ウルフが言った。
「えっ?だって、ウルフは僕の相棒でしょ?僕の隣には常にウルフがいるから別に入れなくてもいいかなって」
ヘリオスは、ヘラヘラと笑いながら答えた。
「・・・・・前から思ってたけどヘリオスって俺に対してのみなんか人たらしみたいなことしてないか?」
「そうか?」
「そうだよ。孤児院でお前が俺に興味を持ってからずっとそうだったじゃねーか。グール隊にいた時もお前がいたからグール隊を離れたんだぞヘリオス」
その時だった。
ソロモンが突然警報を鳴らした。どうやら近くに連邦軍のモビルスーツ隊と戦闘機部隊が出現したようだ。
「連邦軍の偵察隊かな?」
「かもな。さすがにまだ、ソロモンへの本格的な攻撃じゃないだろ」
偵察部隊を迎撃する為に数機のザクとガトルが出撃した。ヘリオスとウルフは彼らの出撃を黙って見送るのだった。
ギレンside
「連邦艦隊は、ソロモンへ攻撃してくる可能性が高い。しかし、案ずるなドズル」
「キシリア、増援は出せるな?」
「無論です総帥。できる限りの戦力をソロモンに出しましょう」
「キシリアの戦力だけじゃ足りない!ア・バオア・クーの戦力もソロモンに回してくれ、兄貴!」
「その必要はないドズル。重モビルアーマー『ビグ・ザム』をソロモンに送った。あれがあれば一個師団相当の戦力になるはずだ」
「戦いは数だよ兄貴!ア・バオア・クーの戦力をこちらに振り向けてくれればソロモンの防衛はより盤石になる!偉そうに踏ん反り返る前に勝つ為の手立てを!」
「振り向けるよう出撃の準備は整えてある。後は作戦の命令書の通りに事を進めればいいのだよドズル。キシリアもな」
「はい、総帥」
「ドズル、支えてくれればジオンは勝つよ」
「・・・・フン!!」