オデッサの鬼、オデッサの死神と呼ばれた2人の兵士   作:ナイトメア・ゼロ

43 / 54
ミッション40 ソロモン防衛戦⑥

 ヘリオスは隕石のバルーンをばら撒いて狙撃ポイントに身を隠した。ビグ・ザムの頭上には連邦軍の艦隊がビグ・ザムに砲口を向けておりメガ粒子砲を発射。しかし。艦隊から発射されたビームは全てビグ・ザムに命中する前にビームが離散した。

 

「!?ビームが無効化された!?」

 

 ヘリオスはビグ・ザムのIフィールドを見て目を丸くした。そしてビグ・ザムの口から大型のメガ粒子砲が照射されそのまま薙ぎ払うように連邦軍の艦隊を撃破した。

 

「!!連邦軍のビーム技術を取り入れられてるのか!?」

 

 ビグ・ザムのビームを見て唖然としていると。

 

「!!」

 

 下から数機のジムがビームスプレーガンを構えてビグ・ザムに向かって行った。

 

「させるかよ!」

 

 ヘリオスは、試作型ビームスナイパーライフルを構え銃口を合わせるとジムの頭を狙撃した。しかし、残りのジムはビグ・ザムに向かい包囲してビームを発射。もちろん、ジムの攻撃は効いていない。ビグ・ザムは、全周メガ粒子砲を照射するとビグ・ザムを包囲していたジムはあっという間に全滅した。

 

「す、すごい・・・・・・ビグ・ザムが出てきた瞬間、戦場がひっくり返った。圧倒的すぎるだろ」

 

 ビグ・ザムの無双を見て自分の必要性に疑問を感じていると。

 

「ん?」

 

 下からGファイターがビグ・ザムに向かっていた。ヘリオスは静かに狙いを定め狙撃しようとした。すると。

 

「!?」

 

 ヘリオスの周りを浮かんでいたダミーバルーンが破壊された。その方向を見るとそこにはガンキャノンとボールがいた。

 

「クッ!ウルフがいない時に!」

 

 ヘリオスはガンキャノンとボールに試作型ビームスナイパーライフルを向け狙撃した。ビームはボールのコックピットを貫き爆発した。ガンキャノンは、爆発に巻き込まれないようにボールから離れ別の位置からヘリオスに向けてキャノン砲を撃った。

 

「このっ!」

 

 ヘリオスはキャノン砲をギリギリで躱しそのまま試作型ビームスナイパーライフルを向けると狙撃した。今度はビームがガンキャノンの足に命中し足を破壊するとその衝撃でガンキャノンはバランスを失った。

 

「そこだ!」

 

 そして、ガンキャノンのコックピットを狙撃。ビームがガンキャノンを貫くとガンキャノンは爆発した。

 

「ビグ・ザムは!?」

 

 そう言って上を見るとそこにはビームサーベルを抜いてビグ・ザムを斬ろうとしている白いモビルスーツが見えた。

 

「白いモビルスーツ・・・・・もしかして、あれがウルフが言ってた?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういえばウルフ。ウルフが持って来たあのビームライフルだけどあれってどこから持ってきたの?」

 

 ソロモンの休憩室でヘリオスはコーヒーを飲みながら尋ねた。

 

「ん?あぁ、あれね。あれは白いヤツから奪ってきたんだ」

 

 ウルフはコーラを飲みながら答えた。

 

「白いヤツって、もしかしてガルマ大佐やランバ・ラル大尉、黒い三連星を倒したガンダムって奴じゃないの!?」

 

「そういや、そんな名前だったっけ。ヘリオスは白いヤツの事知ってたんだ」

 

「オデッサでマ・クベさんとお茶会してた時に教えてもらったんだ」

 

「・・・・・・・あの野郎」

 

「それにしてもよく生き残れたな。最近じゃ、白い悪魔って呼ばれてる奴だったのに。戦ってみてどんな感じだった?」

 

「そうだな・・・・・・格闘戦に持ち込めば俺の圧勝だ。だけど、ヘリオス。お前は絶対に挑むなよ。白いヤツは、射撃戦も中々のもんだった。狙撃ならヘリオスは絶対に負けないと思うけど機体性能では、間違いなく白いヤツのほうが上だ。せめて格闘戦で俺から一撃奪えたらワンチャンあるかもな」

 

「絶対に無理じゃん!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ヘリオスはソロモンでのやり取りを思い出した。

 

「そうか、アレがガンダム!」

 

 ガンダムはビームサーベルで何度も何度もビグ・ザムの装甲を斬った。

 

「!!ビグ・ザムが!!」

 

 ガンダムの猛攻にビグ・ザムは、耐えられず遂にビグ・ザムは、爆発した。

 

「ここらが限界か」

 

 ヘリオスはそう言ってウルフと合流しようとしたが。

 

「ッ!!」

 

 既に、ソロモンは連邦軍の手に落ちていた。

 連邦軍の艦隊とモビルスーツ隊が深いところまで進軍しており撤退ルートも塞がれていた。

 

「他のルートを見つけるしかないか」

 

 そう言ってヘリオスは試作型ビームスナイパーライフルを腰に直し浮遊していたザクマシンガンを拾うと慎重に動きながら別ルートでソロモンからの撤退を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドズル中将達は、なんとか追撃してくる連邦軍をさばいていた。ドズル中将は、ゲルググ用ビームライフルで次々と撃ち抜き時にはヒートパイルでジムを殴ったりした。

 ガトーもビームバズーカで次々と連邦軍の艦隊を撃破していた。そしてウルフも2人に負けないくらい大きく活躍していた。しかし。

 

「まだかよ。早く戻って来いよヘリオス!」

 

 ウルフはビームサーベルでジムキャノンを斬りながらヘリオスを心配していた。その時だった。

 

「ドズル閣下!我々が最後です!早くソロモンから撤退を!」

 

 アトラス隊のアトラスが来た。上甲板には乗れるだけのモビルスーツが乗っていた。更にビッグ・ガンが2つ乗っておりそれを2機のザクが追撃してくる連邦軍を迎撃していた。

 

「潮時か」

 

 そう言ってドズル閣下は、アトラスに帰艦しようとすると。

 

「ま、待ってくれ!まだ、ヘリオスが戻ってきてねぇんだ!」

 

と、ウルフが言った。

 

「何を言っている!ビグ・ザムは撃破されている!あのスナイパーを待つのはもう不可能だ!」

 

「なら、俺は残る!アイツを置いて撤退なんかできねぇ!!」

 

 そう言ってウルフはヘリオスを救出しに向かおうとしたが。

 

「馬鹿か貴様!!」

 

 ガトーに止められてしまった。

 

「今、行けば無駄死になることが分からんのか!?おい、コイツを無理矢理にでもあのパプアに乗せるんだ!」

 

 ガトーの命令にリックドム隊が従いウルフを捕まえた。

 

「なにしやがる!!離せ!!ヘリオス!!ヘリオスゥゥゥゥゥッ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 難攻不落と呼ばれていた宇宙要塞ソロモンは遂に陥落した。この戦いで連邦ジオン双方に大量の戦死者を出したがそれでもまだ、戦争を継続することができる戦力を残していた。そしてソロモン防衛作戦に参加していたオデッサの鬼の相棒、オデッサの死神、ヘリオス・ユナイト曹長は、ソロモンの戦いでMIAとなってしまった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。