オデッサの鬼、オデッサの死神と呼ばれた2人の兵士 作:ナイトメア・ゼロ
「我が忠勇なる兵士達よ!今や地球連邦艦隊の半数が我がソーラーレイによって宇宙に消えた!この輝きこそ、我らジオンの正義の証である!」
ア・バオア・クーでギレン総帥の演説が始まった。
「決定的打撃を受けた地球連邦軍にいかほどの戦力が残っていようと、それはすでに形骸である!あえて言おう、カスであると!!それら軟弱の集団がこのア・バオア・クーを抜くことはできないと私は断言する!人類は、我ら選ばれた優良種たるジオン国民に管理、運営されて、はじめて永久に生き延びることができる!これ以上、戦い続けては人類そのものの存亡にかかわるのだ!地球連邦の無能なる者どもに思い知らせ、明日の未来のために、我がジオン国国民は立たねばならんのである!」
「「「うおおおおおおおっ!!」」」
「ジークジオン!!」
「「「ジークジオン!!ジークジオン!!ジークジオン!!」」」
兵士達は、ギレンの演説を聞いて士気が上がった。
「・・・・・ギレン総帥の演説はともかく、実際、ア・バオア・クーを防衛できると思う?」
アトラスの格納庫でレーションを食べながらヘリオスは、隣にいるウルフに尋ねた。
「さぁな。俺はジオンの勝利とかそんなもんどうでもいい。俺の優先目的はお前を守ることだからなヘリオス」
ウルフはそう言ってレーションを一気に頬張った。
「それにNフィールドには、現場指揮官としてドズルがいるしSフィールドの指揮はキシリアがやるみたいだ。ア・バオア・クー全体の指揮はギレンがやるみたいだし大丈夫だろ」
「・・・・・」
ヘリオスは、レーションを咀嚼していると。
「何が気に入らないんだヘリオス曹長」
アトラスの艦長、アトラス大佐が来た。
「アトラス大佐。・・・・・ドズル閣下とキシリア閣下は、仲が良いみたいだけど、ギレン総帥とキシリア閣下ってめちゃくちゃ仲が悪いんでしょ?それこそ、軍の派閥でもギレン派とキシリア派みたいなのがあるし正直、ちゃんと連携できるかどうか不安なんですよ」
「そこはちゃんと割り切ってるだろ。今は、国家最大の危機なんだから」
「だと良いんですけど」
ヘリオスは不安を感じていると。アラームが鳴り響いた。
「!!」
「連邦艦隊が来たぞ!」
ウルフは、アシュラに乗り込みヘリオスもヘリオス専用ゲルググJに乗り込んだ。
ヘリオスはゲルググJを起動しアトラスから出撃するとアトラスの上甲板にあるビッグ・ガンを構えた。
「ザク改やリックドムⅡ、ゲルググ。戦力的にはこちらが有利だと思うけど、どうなるか」
「ヘリオス、俺の背中は任せたぞ」
ウルフにそう言われるとヘリオスは、親指を立てて。
「任せろ」
と、言った。
「って、すっげー数のミサイルが来た!?」
正面からは連邦艦隊からのミサイル攻撃が始まった。ヘリオスは、スコープを覗きまずは、サラミスに狙いを合わせ狙撃した。
ビームはサラミスのメインブリッジを貫き破壊するとサラミスは、操縦不能になった。このままトドメを刺そうとすると。
「!?おい、なんだよあのゲルググ部隊は!?」
まるでハイエナのようにゲルググ3機がサラミスに突っ込みビームライフルで撃破した。
「なんだよアイツら!?前に出過ぎだ!」
ヘリオスは、ゲルググ部隊を援護しようとしたが後から来たジム3機とボール5機の集中砲火を受け撃破された。
「誰だよ素人にゲルググを渡したやつは!?」
ヘリオスは、ゲルググ部隊を倒した部隊を狙撃しようとしたが突如どこからともなく飛んできたビームで敵の部隊は一瞬で全滅した。
「ウルフか!?」
そう言ってウルフを見るとウルフの背中からは、有線式5連装メガ粒子砲が伸びていた。
「ニュータイプって奴は本当にすごいな」
ヘリオスは、そう言って今度は、マゼランを狙撃し撃破した。
「ヘリオス曹長!前線は、ウルフ少佐とリックドムⅡの部隊でなんとかする!お前は、狙撃に集中してくれ!」
「了解!」
ヘリオスは、そう言って戦闘機を出撃させようとしているコロンブスを発見すると戦闘機を出撃させる前に狙撃して撃破した。
「次!」
そう言って、ヘリオスはマゼランに狙いを合わせ狙撃した。マゼランは爆発して船体が真っ二つになると連邦艦隊は、怒ったのかマゼラン2隻サラミス3隻で攻撃して来た。
アトラス大佐は、回避運動を命令してくれたおかげでなんとか艦隊のメガ粒子砲を躱したが。
「し、死ぬ!死ぬ!!」
ヘリオスは、冷や汗を流しながら狙撃を続けた。
「アトラス大佐!こっちにムサイは来ないんですか!?」
ヘリオスがそう言うと。
「もう来てるぞ」
連邦艦隊は、下からメガ粒子砲を撃たれた。下を見るとムサイが3隻とザク改が1機、リックドムが2機が来た。
援軍に助けられたヘリオスは、少しホッとしていたが連邦軍のモビルスーツ隊がたくさんやって来たのを見てしまった。
「・・・・・連邦軍も完全にここで決着をつけるつもりみたいだな」
連邦軍の戦力を見てヘリオスはそう呟くと、連邦艦隊に向けて狙撃を続けるのだった。