オデッサの鬼、オデッサの死神と呼ばれた2人の兵士   作:ナイトメア・ゼロ

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ミッション3 味方の撤退を支援せよ

 連邦軍のモビルスーツはヘリオスとウルフの活躍で全滅した。しかし、それで終わりではなかった。基地の方では、激しい爆発音が聞こえヘリオスが確認すると。

 

「なるほどこっちは囮で狙いは別動体で基地を強襲することだったか」

 

 すでに基地は連邦軍のザニー6機に襲撃されていた。砲撃されてるところから見ると後方にガンタンクが支援攻撃を行っているのだろう。

 

「ウルフ!基地が強襲を受けた!助けに行こう!」

 

「待てってヘリオス!」

 

 しかし、ウルフがヘリオスの肩を掴み止めてしまった。

 

「もう、行っても間に合わねーよ。ヘリオスにとっては残酷かもしれねーけど今、助けに行ったら危ねーのはお前だぞ」

 

「大丈夫だ!まだ、間に合うはずだ!」

 

「なんで?」

 

「副官に頼んで撤退準備を進めていたんだ!今、撤退支援ができればまだ助かる人達がいるはずなんだ!」

 

 ヘリオスは、ブーストを吹かして撤退支援に向かった。

 

「ったく、スナイパー1人で何ができんだよ!」

 

 ウルフもブーストを吹かして基地に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 基地司令は、ジープに乗り込みたった1人で鉱山基地から脱出した。

 

「おのれ連邦め。よくも私の鉱山基地を」

 

 運転している司令は、よっぽど屈辱だったのかギリギリと歯軋りし額に血管を浮かせていた。

 

「私はこんな場所で終わるような人間ではない。私はいずれ、オデッサ基地の司令にまで上り詰める男だ。こんなところで終わってたまるか!」

 

 そう言ってジープを走らせていると。

 

「!!」

 

 目の前に道路を封鎖してるザニーが2機、ライフルを持った連邦軍の歩兵が待ち構えていた。それを見て司令はジープを止めてしまった。

 

「動くな!抵抗するなよジオン!」

 

「く、クソがぁぁぁぁァァァァァッ!!」

 

 基地司令は、拘束され連邦軍の捕虜となってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方、鉱山基地では副官が撤退の指揮をとっていた。

 

「急げ!トラックに資源を積めれるだけ積めろ!非戦闘員もだ!」

 

「副官、いえ、司令代理!敵のモビルスーツが防衛陣を突破!このままでは全滅してしまいます!」

 

「ヘリオス軍曹への通信はどうなってる!?」

 

「ハッ!ミノフスキー粒子濃度が濃くて通信が繋がらなくなっています!」

 

「くっ、連邦め・・・・・軍曹の狙撃能力を恐れて我々を分断するのが狙いだったか」

 

 副官は苦虫を噛み潰したような表情をしこの先どうするべきか思考しながら親指の爪を噛んだ。すると、基地の扉を破壊しながらザニーが入ってきた。

 

「もう、ここまで来たのか!?」

 

 ザニーは100ミリマシンガンを向け発砲しようとした瞬間。ザニーの右腕が背後からぶった斬られた。ザニーは慌てて振り返るとそこにはウルフのザクがヒートホークを振りかぶりザニーの頭をぶった斬り倒した。

 

「すまない!助かった!」

 

 助けられた副官達はウルフに礼を言うと。

 

「礼なんかいらねーよ。ヘリオスが助けるって言ったから助けただけだ。助かったんならとっとと消えろ。邪魔だ」

 

 そう言ってウルフはヘリオスのもとに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 基地の外ではヘリオスが乗ってる旧ザクとザニー5機とガンタンク4機と戦闘をしていた。

 

「クソ!!なんなんだあの旧ザク!なんであの距離で正確に俺達を狙えるんだよ!」

 

「おい、ガンタンク部隊!ちゃんとあの旧ザクを対処しろよ!!」

 

「やってるよ!だけど、ダミーとかスモークのせいで敵が見えないんだよ!」

 

「クソ!こんなことならミノフスキー粒子をばら撒くように要請するんじゃなかった!」

 

 今、ヘリオスが戦っているのは連邦軍の後方支援部隊。遠距離砲撃が得意なガンタンクとガンタンクを護衛しているザニーで編成されていたこの部隊はヘリオスの狙撃に襲われていた。最初は旧ザク1機で何ができるとバカにしていたがヘリオスはスモークグレネードとダミーバルーンを使って自身の居場所を誤魔化しながら狙撃を開始。最初の犠牲者は、ガンタンクだった。ヘリオスのマゼラトップ砲がコックピットに命中しガンタンクは爆発四散した。連邦側は10Km以上離れてる距離から正確に狙ってきたヘリオスに驚愕し慌てて対処しようとしたがすでにザニーを3機ガンタンクを2機破壊されてしまっていた。

 

「そこだ!」

 

 ガンタンクがヘリオスに向けて砲撃するがそれはまたもダミーバルーンだった。

 

「クソ!また囮(デコイ)か!」

 

「お前ちゃんと狙えよ!!もう全機合わせても4機しかいねーんだぞ!」

 

「だったらお前らもあそこにいる敵をなんとかしてこいよ!!」

 

 そうやって仲間同士で言い争っていると。

 ガンタンクが1機背中から斬られた。ミノフスキー粒子のせいでヒートホークを装備したウルフに気づかなかったのだ。ザニー2機は100ミリマシンガンを構えるがそれよりも早くマシンガンをぶった斬り破壊した。武器を失ったザニーは、そのままウルフに殴りかかるが躱されそのままザニーの頭をぶった斬りコックピットをぶった斬った。

 

「テメーなにしやがる!!」

 

 生き残ってるガンタンクが両手の武器40mm4連装ボップ・ミサイル・ランチャーをウルフに向けた。しかしヘリオスの狙撃が頭部のコックピットに命中しウルフも連携して胴体のコックピットにめがけてヒートホークを横振りでぶった斬った。

 生き残ったザニーはウルフの戦闘を見て恐怖しそのまま逃げ出そうとした。だけどヘリオスのマゼラトップ砲が頭に命中しそのまま動かなくなってしまった。敵部隊がほぼ全滅するとヘリオスはウルフのもとに来た。

 

「ヘリオス。基地内部に侵入していた連邦のモビルスーツは全滅した。外にいた奴らもほぼ壊滅したと思うけどたぶん遠い位置にいると思う。逃げるなら今がチャンスだ」

 

「了解だウルフ」

 

 そう言って2人も撤退しようとすると。

 

「ちょっと待ってくれ!」

 

「どうしたヘリオス?」

 

 ヘリオスは残っていたダミーバルーンを設置した。

 

「もし、追撃してきた時のための時間稼ぎになればいいけど」

 

 そう言って今度こそ2人は撤退するのだった。

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