凛ちゃん「えっ?貴方が私のサーヴァント!?」カービィ「ぽよぉ!」 作:静かなるモアイ
報道陣からのインタビューを終えたカービィ達は柳洞寺に向かって歩きだしていた。
「ああ……魔術協会や聖堂教会からもクレームの電話が。あの巨大魔神柱なんて私知らないのに…今回の参加者も知らないのに…なんで私の責任になるの?
魔術協会に一頭身軍団の説明を求められてバカ正直に宇宙人なんて言っても鼻で笑われて電話切られるし…聖堂教会なんて宗教の関係上、神様が生命や世界を作ったという思想だから宇宙人の存在を認めないし…馬鹿馬鹿しいなんて言われて一方的に電話切られる始末…もうやだ。麻婆豆腐食べたいよ」
そして言峰綺礼さん、世界中で生中継された最強一頭身トリオVS魔神柱バルバトス、その後の一頭身トリオ+ソティスの生放送インタビューのお陰で魔術協会と聖堂教会から問い合わせのラッシュが続き、責任問題で胃潰瘍を発症しそうになっていた。
カービィは凛ちゃんと契約状態に有るが、サーヴァントであってサーヴァントではない。バンダナワドルディとメタナイトに至ってはカービィの手助けをするため、遠路遙々宇宙船で地球にやって来たのだ。そのこともあって、この魔神柱討伐にはサーヴァントは関わっておらず、善良な一頭身の宇宙人の活躍により事なきを得た。しかし、魔術協会と聖堂教会は宇宙人の存在を認めず「言峰くん。神秘の秘匿はどうしたのかな?」と圧力のかかった電話を言峰綺礼に行ったのだ。バカ正直に魔神柱は私もサーヴァントもマスターも知りません、あの一頭身は宇宙人ですなんて言っても信じてもらえず、一方的に電話を切られて終わったのだった。
「泰山でアルバイトしよう。お金も入るし、賄いで麻婆食べれるかもしれない。もう、神秘の秘匿なんてどうにもなれ」
言峰綺礼はとぼとぼと歩いて、冬木市にある中華料理屋 泰山に向かって歩いていった。本音を言えばギルガメッシュ王に頼んで資金援助をしてもらいたかったが、今の賢王モードのギルガメッシュからは『たわけ。今まで年端もない娘の受け継ぐ筈だった資産を食い潰し、金が無くなればくれと?馬鹿馬鹿しい。探せば職など無限にあろう、介護士や警備員など世の中に必要とされ、誰かの役に立つ仕事をやらんか。それからだ、お前もう中年だろ』と怒られてダメだった。
険しい階段を登り、カービィちゃん達はメタナイトの案内で柳洞寺に向かう。なんでもメタナイトはワドルディ達と冬木にやって来た際、この柳洞寺から冬木を見下ろそうと登ったところ、山門に概念的に縛られたアサシンの侍 佐々木小次郎と友人となり、ここに滞在していたのだ。
「佐々木小次郎がアサシン!?セイバーじゃないの!?」
「佐々木小次郎って巌流島の決闘の人ですよね!?」
佐々木小次郎と言えば日本で超有名なお侍さんだ。物干し竿と呼ばれる刀身の長い刀を使い、1度の斬撃に3回の斬撃が同時に襲うという剣の技量だけで魔法の領域に到達したお侍さんである。
「む?アサシンは基本的にハサンやアサシン教壇*1の方々が呼ばれる筈ですが」
ライダーさんは語る。もちろん、アサシンのクラス適性を持つサーヴァントは多く存在しており、日本では忍者の服部半蔵などだろう。だが、アサシンというクラス自体がハサンやアサシン教壇の有力者の触媒となり、なにも無しでアサシンを召喚すればハサンが呼ばれるのだ。事実、第四次までの聖杯戦争で呼ばれたアサシンは全員がハサンであった。
「らしいな。彼女から聞いたが、まずアサシンを呼んだのはキャスターのサーヴァント 裏切りの魔女と呼ばれ、かつてはアルゴー船にも乗船していたメディアだ。彼女ほどの腕前なら、英霊召喚の仕組みさえも解析し、自分で召喚するのも可能だ。彼女曰く、それが原因で例外のアサシンが召喚されたとのことだ」
メタナイトが教えてくれた。どうやらメタナイトはキャスターとも顔見知りのようで、真名も教えてくれたそうだ。
キャスターの真名はギリシャ神話に出てくる魔女のメディア。書物などではメーディアとも記される場合がある。しかし、メタナイトはどうしてメディアの逸話も知ってるのだろうか?
「図書館で調べた。図書館は良いぞ、情報の宝庫でタダで使えるからな」
冬木図書館、様々な英霊の情報もあり、確かに聖杯戦争での情報収集には便利であろう。
事実、征服王イスカンダルだって10年前に打倒クリントンのために図書館を利用したのだ。
やがて険しい階段を登りきり、山門にたどり着く。そこではどっからどう見ても侍のアサシンがお茶を飲んでいた。
「む?メタナイト卿。その者達が例の者達か?」
「そうだ佐々木殿」
その山門に縛られし侍こそ、アサシンのサーヴァント 佐々木小次郎である。因みに声はカービィの友人達が暮らすポケモンの星で活動するロケット団残党のコジロウと全く同じであった。
「こじろー!」
「む?お主、拙者をしってるのか?」
なんという奇妙な巡り合わせだろうか?さて、奥に進もう。そこではいたって主婦のような服装をした外国人の女性が掃き掃除をしていた。
「あらメタナイト卿。彼が予言にあった伝説の星の戦士ね」
「そうだ、キャスター殿。カービィ、ワドルディ、彼女が今回のキャスター メディア殿だ」
「キャスターよ。あら?貴方は確か…遠坂凛さんよね?」
「えっ?はっはい…そうですが」
キャスターは凛ちゃんをどうやら知っているようだ。しかし、凛ちゃんは心当たりがなくて困惑しているが…その訳は魔術とは全く関係のない事だった。
「やっぱりそうなのね!実は夫が、『私の夫』が貴方のことを話してたのよ!機械音痴で、情報の科目は赤字ギリギリだけど、他の科目は優秀で生徒の面倒見も良い自慢の教え子ですって!
宗一郎様!教え子の遠坂凛さんが来ましたわよ!!」
と、キャスターが大きな声で呼ぶと、奥から凛ちゃんがよく知る人物が現れた。その人物は凛ちゃんの担任だったのだ。
「キャスター。む?遠坂か、ここに来るとは珍しい」
葛木宗一郎。凛ちゃんの担任であり、昔は凄腕の武術の達人だったのか、暗殺者だったのだろう。歩みに隙がなく、重心のブレが全く見当たらない。
「葛木先生!?なんでここに!?」
「ここは私が世話になってる寺だ。そして私は訳あってキャスターのマスターとなった」
葛木先生は語る。と言うのも先生は元々魔術師ではなく、魔術などは知識だけでしか知らなかった。本来はとある組織に所属していた暗殺者であり、任務完了後は証拠隠滅のために自殺するようになどの教育を施されていた。しかし、そんな生き方に嫌気がさして…教師として過ごしていた。そんなある日、全身傷ついたキャスターを拾い、保護して二代目のマスターとなったのだ。まあ、普通の魔力提供が出来ないので魔力供給はR-18のやり方だが。むしろその方法にキャスターがノリノリだったくらいだ。
「という流れだ。だから聖杯戦争というのは知らん」
「なるほどね…先生、キャスター、その聖杯なんだけど」
凛ちゃんは葛木先生とキャスターに聖杯の現状を説明する。第三次聖杯戦争でアインツベルン陣営が召喚したアヴェンジャー ダークマター一族の何かが聖杯に取りつき、聖杯が汚染されてしまったこと。そのダークマターのお陰で第四次聖杯戦争では願いが叶わず、呪いが暴れ出て大災害が発生したこと、そしてそのダークマターを何とかしても、その後に聖杯を悪用して回りくどいやり方で神になり宇宙の支配者になろうとする存在が現れるとのこと。
「なるほどね。それじゃあ、私から1つ。下調べした結果論だけど聖杯は大きく分けて2つ存在するわ。1つは敗退したサーヴァントの魂をエネルギーとして一時貯蔵する小聖杯。もう1つはこのお寺の敷地内に存在する、大規模術式としての大聖杯…大聖杯は小聖杯に貯められたエネルギーを用いて起動するの。それに大聖杯の元は生きた人間かホムンクルスね」
キャスターはどうやら自分でも怪しいと思ったのだろう。事前にお寺の敷地内を調べてくれたようで、そこで大聖杯と思わしき大規模術式を確認したのだ。しかも、大聖杯は元々…生きた人間か生きたホムンクルスがベースとなっており、そのお陰か他者に取りつくダークマターとも相性が良かったのだろう。
「分かりやすく言えば…大聖杯はバッテリーを抜いた家電、小聖杯は空のバッテリー、サーヴァントの魂はバッテリーの電力よ。
サーヴァントが敗退すれば電力として小聖杯というバッテリーに蓄積される。それが満タンになると、大聖杯という家電が起動するわ」
大聖杯はバッテリー式の家電だがバッテリーが空の状態、小聖杯はバッテリー、サーヴァントの魂は電力だ。電力がバッテリーに溜まっていき、やがて大聖杯という家電が起動する。これが聖杯戦争の仕組みである。
「「「わかりやすい!」」」
「切り離すにしても、私以外に凄腕の魔術師がもう1人欲しいわね」
ダークマターを大聖杯から切り離すためにも、メディアに匹敵する魔術師がもう1人必要だ。だが、そんな魔術師がこの世に存在するのだろうか?
「居るわよ、カービィ!キャスターをコピーしなさい!」
「ぽよ!!」
「あっちょっとぼっちゃん!?」
ごっくん!!カービィはキャスターをコピーし、メディアカービィとなったのだ。これでメディアの力を持つ者がもう1人増えた、条件は満たせただろう。
その後、メディアの案内で大聖杯の所に向かうが…まだ冬木のサーヴァントが誰も敗退していないこともあり、生体反応が感じられる魔方陣がそこに有るだけだった。
「ここよ。魔力…さっき例えた電力がないから、魔方陣しかないけど」
「ぽよ」
そしてメディアとメディアカービィの手で、ダークマターと大聖杯を分離する術式が組み込まれたが、作動するのは3日ほどの猶予が有るとのこと。
「私はここに残ろう。ダークマターが動き出した時に備えないといけないしな。大聖杯を狙う悪い魔術師への対策もある」
メタナイトは佐々木と話すことも有るのだろうし、メディアの護衛も兼ねて柳洞寺に残るようだ。
「なかなかの活躍だったな。それで良い」
柳洞寺の参道を降りて住宅街に出ると、HONDAの金色ゴールドウィングに跨がったギルガメッシュが居た。しかも、背中にUber Eatsの鞄を背負っており、趣味での民草のトレンド体験だろう。
「ねえ、駄菓子屋。神になりたいってヤツ、まさかとは思うけどソロモン王に関係してるんじゃないわよね?あの怪獣、バルバトスなんて名乗ってたし」
「良くわかったな。最近の子はガンダムのお陰か、バルバトスをソロモンに連なる者だと知ってたか。そうだ、そのラスボスは裏技を用いてソロモン王をグランド・キャスターとして召喚しておる」
凛ちゃんの疑問に対して、ギルガメッシュはそう答えた。
「でも、ソロモン王でしたらそのラスボスの企みは防ぐんじゃないですか?令呪なんて効かないと思いますが?」
桜がそう言う。確かにソロモン王ほどの魔術師が相手なら令呪は意味が無さそうだし、ソロモン王は過去も未来も全てを見通す。ラスボスの企みに気付いて瞬殺しそうであるが。
「良い線だ、凛の妹よ。だがな…ソロモン王には絶対に逆らえない存在がいる。その存在は別に地球を作った訳ではない、宇宙を作った訳ではない、人類を産み出した訳でもない、だが言い伝えでは7日間で世界を創造したことになっており、人類さえも産み出したことになっておる」
凛ちゃんと桜ちゃんはお互いに顔を見て、ギルガメッシュがヒントで言った特徴を考える。
「姉さん、そんな神様なんて…」
「まさか、聖書の神様ってことはないよね?」
「正解だ」
「「えっぇぇぇぇえーーーー!!」」
ラスボスは聖書の神様、キリスト教やユダヤ教そしてイスラム教などで信仰される唯一神の力を得たいようだ。
「実際にとある並行世界ではそれが為し遂げられておる。それに、サーヴァントは生前と違い、言い伝えなどでスキルや宝具が発現する場合もある。
例えばだ。ルーマニアのヴラド三世は槍の名手で、優れた領主だ。しかし、夜戦がめちゃくちゃ強くて敵を串刺しにした…それらの事実や言い伝えに尾ひれがつき、吸血鬼と後世で伝えられた。その結果、サーヴァントで呼ばれたヴラド三世は吸血鬼の特性や宝具を得たのだ」
「つまり、サーヴァントのように呼ばれた聖書の神様は文字通り全能で、ラスボスはそれが目的ってわけ!?」
「そうだ。ヤツはそれを行うための研究を前から行っており、当然…犠牲者も出ているな。なに、根源を目指す魔術師の間では良くある話よ」
サーヴァントは生きた伝承や言い伝えなどがスキルや宝具となる場合がある。聖書の神様はそれで文字通り全知全能の力を持つのだ。そしてラスボスは何らかの方法でその力を得ようとしており、目的が達成された世界では宇宙唯一の神となり…地球人類は宇宙史上最悪の生命体となるのだ。
「知りたいのなら、ここに向かうが良い。ただし、行くならばこれだけは護れ」
ギルガメッシュは目的地の座標をメモ用紙に書いて凛ちゃんに渡し、指を立てる。
「1つ。冬木で唯一気配遮断を持つグランドをコピーして向かえ」
その該当するサーヴァントはヘラクレスのみ。つまり、ヘラクレスをコピーして向かえと言うのだ。
「2つ。滅び行く並行世界から、ベレトおよびベレスがスマブラで用いた武具 魔槍アラドヴァル、魔弓フェイルノート、魔斧アイムールを呼び出し、衛宮家のリビングに置け。宝石剣をもう1つ作り、それを凛…お前が持て。アレは座標にもなるからな。旅立つ前にメタナイトにスマブラ式で構わん、スターロッドをもたせるのだ」
「3つ。目的地の調査に向かう場合、小さき勇者単独だ。
そこに行けば、敵がどうやって神の力を得るのかが分かる。しかし…並行世界の神となったラスボスがこの時代のラスボスを支援してる場合もある。用心せよ」
ギルガメッシュは助言を残し、配達を再開して何処かに向かった。
翌日。ギルガメッシュに指定された座標。そこはマリスビリーという魔術師の工房だ。
「ぽよ!」
そこを獅子の被り物を被ったカービィ…アチャクレスカービィが進む。だが、前から人がやって来たこともあり、アチャクレスカービィは段ボールを被って難を逃れた。
『カービィ…段ボールは良いぞ?』
伝説の工作員ソリッド・スネークのお言葉である。
次回、カービィちゃん…ラスボスの工房を探索。
そこでカービィちゃんはデミ・サーヴァント計画の人体実験を知る。
Fate/stay night編のあと、凛ちゃん3年生編やる?全部ギャグの冬木、プププランド、ニューヨーク(マリオ)、キノコ王国をまたにかけるカニファン
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やるべきだ!
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キャストリアまだ?
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ドラッグマシーンって曲がれないのよ
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マリカーVSハイドラ