戦姫絶唱シンフォギア〜歌姫達と究極を越える超戦士〜 作:ルオン
尚、先に投稿していた第1話と第2話を結合して投稿しております。
それでは本編をどうぞ!
とある日の日曜日
空には雲1つない青空が広がり、人々の笑い声や自動車の音、動物の鳴き声が冴え渡る。
そんな日に、アルマさんの計らいで転生した俺、五代 優護はというと
「すみませ〜ん!コーヒーお願いしま〜す!」
「少々お待ちくださ〜い!」
バイト先である喫茶店【ポレポレ】で働いていた。
転生して約19年、俺は大学に通いながらバイトをしている。
この年になるまで、色んな事があった。
まず、俺の両親は遺跡とかを調べる調査員
幼少期、俺は両親に無理を言って遺跡の調査に同行させてもらった。その際、俺が歩いていた足下が崩れてしまい、俺は遺跡の最下部までおちてしまった。
正確に言うと、滑り落ちた。落ちた先が滑り台みたいになっていて、怪我する事はなかった。
最下部へと滑り落ちた俺は、何かに導かれるかのように遺跡の奥へと進んで行き、遺跡の奥で1つの棺があった。
その棺は、夢で見た戦士が自らを封印する際に入った棺だった。
幼少期の俺は導かれるかのように棺を開いた。
中には、1人の遺体と、遺体の腰に巻かれた化石のようなベルトがあった。
ベルトを見た途端、頭の中に過去の歴史みたいなのが映像のように流れてきた。
そこには1人の戦士がおり、あらゆる敵と戦っていた。戦士の記憶なのか、ベルトに記録された物なのかは分からない。
当時の俺は何なのか分からず、首を傾げながら遺体とベルトを眺めていた。
するとそこに、全人類共通の脅威が現れた。
目の前の存在に恐怖していた当時の俺は動けずにいた。
どうしたらいいのか分からなかった俺の頭に声が響き渡った。
『ベルトを纏え····変身するんだ』
そう聞こえた俺は、遺体にあったベルトを掴んだ。
するとアークルは遺体から自動で外れ、当時の俺はベルトを腰に巻き付けた。
すると化石のようなベルトが、頭に流れた鋼のような見た目へと変わり、俺は白い姿の戦士へと変身した。
身長も何故か伸びて困惑していた俺に、脅威が襲い掛かってきた。咄嗟の事に驚きつつ、俺は無意識に拳を振るった。
すると拳はその脅威に命中し、その脅威を灰に変えた。
そこから俺は無我夢中で拳を振るい、その場にいた脅威を全滅させる事に成功した。
倒し終えたと同時に、両親と研究員の方々がやって来て、変身した俺を見て驚いていた。
警戒されていた俺だったが、目の前で元に戻ったのを見て警戒を解いてくれ、優しく抱きしめてくれた。
それから俺は両親や研究員の人達と、遺跡を後にした。
その後だけど、正直記憶が曖昧だ。
両親と研究員の人達と乗っていた車が、何者かに襲われたらしい。
らしいというのは、俺にはその時の記憶がない。
更に言えば、その時から数年間の記憶がない。
行方不明となっていた俺は、行方不明になってから数年後、曾祖父の家の前で発見された。
知らせを聞いた両親や祖父母達が飛んできてくれ、遺跡の時と同じように優しく抱きしめてくれた。
その時、何をしていたのか聞かれたが殆ど覚えていなかった。
覚えていたのは、ピンクっぽい髪の少女とオレンジっぽい髪の少女、赤い髪の少年と褐色肌の金髪の少女の事だけだ。
名前と顔は思い出せない。
それからの俺は、普通とは違う立場になって母方の祖父や叔父に鍛えられる事が多くなったけど、普通に生活を送れている。
今は両親が海外に行っていて、家で妹と2人暮らしをしながら大学に通いつつ、喫茶店【ポレポレ】でバイトをしてる。
俺がバイトしてる【ポレポレ】は結構有名な喫茶店で、遠方から食べに来てくれる方々もいる。
喫茶店のマスター、
今は昼時もあって、お客さんが多くて忙しくしてる。
―数時間後―
「いや〜、今日のお昼も大盛況でしたね!」
「優護の接客や優護が淹れるコーヒー、ファジーメニューのサンドイッチやデザートのおかげだな!」
「いやいや、おやっさんのポレポレカレーには及びませんよ」
おやっさんの言うように、俺もおやっさんの作るポレポレカレーには及ばないが、造作料理のサンドイッチやデザートもお客さんから人気があり、俺を指名してコーヒーを注文してくれる人もいる。
そんな他愛の話をしていると、俺のスマホから着信音がなった。
画面に表示されている人の名前を見て、自分でも分かる程に目が鋭くなるのを感じつつ、通話状態にして耳にあてがう。
「もしもし?」
『優護すまない!奴等が現れた!
「ッ!了解!」
俺は通話を切り、つけていたエプロンを外す。
それを見ていたおやっさんが、ロッカーの近くに置いてあった俺のヘルメットを持ってきてくれた。
「行くんだな?」
「·········はい」
「·······気をつけるんだぞ?ちゃんと、戻ってこいよ?」
「はい!ありがとうございます!」
俺はおやっさんに頭を下げ、外に停めていたバイクに乗り、スマホに表示されている場所へと向かった。
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場所は変わり港
そこには人類共通の脅威がいた。
ノイズ
それは、人類共通の脅威となっている特異災害。
ノイズは、空間から滲み出るかのように出現し、人に向かって襲いかかり、自身ごと人を炭素へと転換する特性を持っていた。
なお、ノイズは一定時間が経過すると、ノイズ自身が炭素化して消滅する。
それまでノイズは、人を狙って襲い続ける。
そのノイズに唯一対抗できるシステムがあった。
その名は【シンフォギア】
シンフォギアは、世界各地の伝説に登場する、超古代の異端技術の結晶と呼ばれる【聖遺物】の欠片から作られたシステムである。
シンフォギアは力を引き出せる者、適合者こと【装者】だけにしか起動させることはできないため、使用できる者は数少ない。
適合者の歌に、アウフヴァッヘン波形にシンフォギアは反応し、適合者の鎧として装備される。
また、素質を持っていても、シンフォギアを起動できない者もいる。そういった者たちには、【LiNKER】と呼ばれる、適合率を強制的に上げる物を使ってシンフォギアを展開する。
その適合者であり、【ツヴァイウィング】と呼ばれる音楽ユニットをしている、シンフォギア【ガングニール】の装者である
そしてその2人は、ノイズが出現した港で戦っていた。
「オラァアアアア‼」
「ハァアアアア‼」
『『『¢∞§〒¥℃β〒$』』』
奏は槍の、翼は刀の【アームドギア】と呼ばれる武装で、廃工場に現れたノイズと戦っていた。
だがノイズは、お構いなしに次々と出てくる。
「チィ‼数が多すぎる‼」
「くっ‼このままだと‼」
必死に戦う奏と翼だったが、ここのところ連戦続きなのと、数が多いため、2人の疲労はハンパではなかった。
その時、彼女らが所属する組織、【特異災害対策機動部二課】の司令官、
『翼‼奏‼まもなく増援が着く!もう少しだけ持ちこたえてくれ!』
「増援·····って!」
「まさかあの人が!?」
本部からの通信で、同じ人物を思い浮かべる奏と翼。
すると、2人の耳にエンジン音が聞こえてきた。
エンジン音の方へ顔を向ける2人。
そこには、バイクに乗って此方に近づいてくる優護がいた。
「優護!」
「来てくれたんですね!」
「遅れてごめん!今からは俺も戦う!」
バイクを停めて降りた優護は、2人にそう言いながら腰部に両手をあてがう。
すると優護の腰部にベルト――【アークル】が出現した。
幼少期に優護の腰へと装着されたアークルは、そのまま優護の神経と同化し、優護の内部に存在する。
優護が必要と感じた際に内部から出てくる。
アークルを出現させた優護は流れるようにポーズを取り叫んだ。
「変身!」
その言葉を合図に、アークルから音がなり始めると同時に、優護の体が段々と変わっていく。
赤い装甲のような物が体の表面に浮かび上がり、人とは違う姿へと変わっていき、優護は古代の超戦士【クウガ】へと姿を変えた
クウガとなった優護は、ノイズに向かって駆け出し、拳を叩き込む。
拳が当たったノイズは塵となって消えた。
その一部始終を見ていた奏と翼は笑みを浮かべた。
「ナイス優護!」
「流石です!」
「2人とも!一気にいくよ!」
「おう!」
「はい!」
優護の言葉を合図に、奏と翼は各々の武器を構え、優護と共にノイズへと向かっていく。
「フッ!ハァッ!タァッ!」
「オラァアアア!」
「セイッ!ヤァアアア!」
優護は拳や足で、奏と翼は各々の武器でノイズを倒していく。
時には互いのフォローをし合い、連携してノイズを倒していく。
段々とノイズ減らしていく3人の前に、大型のノイズが出現し、3人に向かって液体のような物を吐き出す。
その攻撃にいち早く気づいた優護は、直ぐ様その場から跳んで離れ、優護の行動を見た奏と翼も跳んで離れる。
すると、3人がいた場所にノイズから吐き出された液体がかかり、かかった部分が融解していた。
「なんだよあの液体!?」
「触れたら融解する··········どうします?」
「任せて!」
そう言った優護は、右足に意識を集中させる。
それにより、優護の右足にエネルギー――【封印エネルギー】が蓄積していく。
貯めきったところで、優護はその場から駆け出す。
普通であれば、向かっている最中にノイズの攻撃を喰らってしまう。
だが優護は、
そして
「オリャアアアアアア!」
優護はエネルギーが蓄積された右足で、大型ノイズへ跳び蹴りを叩き込んだ。
大型ノイズは、蹴られた箇所に紋章のような物が浮かび上がり、そこから全身にエネルギーが伝達して爆発。
大型ノイズは塵となって崩れた。
「よし!」
「流石!」
「奏!私たちも!」
「おう!」
奏と翼はその場から駆け出し、各々の武器で残っていたノイズに攻撃を再開する。
―数分後―
「周辺にノイズの気配は感じないね。たぶん、もう大丈夫だと思うよ」
「旦那、ノイズの反応は?」
『周辺から反応は見られない。任務終了だ。お疲れ様、3人とも!』
「よし!」
「なんとかなって良かった」
「兄さんがいたからこそです!」
「買い被りすぎだよ、翼」
変身を解除した優護は、同じくシンフォギアを解除した翼にそう言いながら、優しく翼の頭を撫でる。
撫でられている翼は赤面しながら驚いた顔になるも、まんざらでもなく、直ぐに笑顔になる。
優護と翼は親戚関係にある。
優護の母親と翼の父親が姉弟で、小さな頃から遊んでいる。優護にとって翼はもう1人の妹のような感じで、対する翼も優護の事を実の兄のように慕っている為、大変仲が良い。
そんな2人を見て、奏がニヤニヤしながら2人へ近寄る。
「お2人さん、仲が良いですな〜」
「か、奏!?///」
奏の存在に気づいた翼は、赤面しながら慌てて優護から離れる。
それでも奏は、その動作を見て更にニヤニヤし、翼をからかい始めた。
そんな2人のやり取りを暖かく見守る優護。
ふと時間が気になった優護は、スマホで時間を確認する。
―PM15:58―
時間を確認した優護は、停めていたバイクに跨りヘルメットを被る。
それを見た奏と翼が、優護へと近寄る。
「なんだよ優護?もぅ行くのか?」
「うん。今から戻れば、ポレポレ手伝えるからね」
「だったら兄さん、コレを」
翼はポケットから1枚のチケットを取り出し、優護へと手渡す。
「コレは·······ライブチケット?」
「そっ!明日のライブチケット!特等席のとこのだから、楽しみにしてろよ!」
「でも俺、明日は」
「大丈夫です。既に叔父様には許可を頂いてます」
「そうなの?」
「あぁ!!だから優護は明日、1人のファンとして、観客席から見ててくれよ!」
「分かった」
優護はチケットを懐にしまい、エンジンをかける。
「それじゃあ2人とも、気をつけて戻ってね!」
「おう!後でポレポレに寄らせてもらうから!」
「ポレポレカレー、楽しみにしてるとマスターに伝えてください!」
「分かった!じゃあまた後で!」
優護は2人にそう言い、ポレポレへと向かって行った。
数十分後、ポレポレへと戻った優護は店の手伝いを再開。
数時間後にやって来た奏や翼に、ポレポレカレーや彼が淹れたコーヒーを振る舞った。
この時、3人は思ってもみなかった。
後日行われるライブコンサートで、大事件が起こるなどと。
to be next episode
今回はここまでです!
次回はあのライブ事件になります。
次回も是非読んでください!!