戦姫絶唱シンフォギア〜歌姫達と究極を越える超戦士〜 作:ルオン
今回もバトル回となります。
それでは本編をどうぞ!!
ツヴァイウイングのライブ会場
舞台裏では今、ある計画と同時進行でツヴァイウィングのライブ準備が行われていた。
「スゥ………ハァ…………」
「緊張してるのか翼?」
「奏…………」
ライブステージの裏で、緊張を解す為に深呼吸する翼。
そしてそんな翼に声をかける奏。
今回のライブは2人のライブは建前で、観客に歌を聞かせるのと同時に装者の2人が歌うことで発生する【フォニックゲイン】で、新たに発見された完全聖遺物【ネフシュタンの鎧】を覚醒させる為でもある。
「奏は、緊張しないの?」
「するさ。でも、それ以上に、こんなおっきなステージで歌える嬉しさが大きくて、緊張なんて吹っ飛んだよ‼」
「そっか♪」
「それに今日は、優護がライブ会場で見てるんだ、みっともないショーはできないぜ!!」
「そうね。兄さんに歌を届ける為にも頑張らないと・・・・・!!」
奏の言葉を聞いた事で緊張が解れ、やる気を出す翼。
同時に翼はライブ後に優護に褒められ、頭を撫でられる妄想をして顔を赤らめながらニヤニヤしてしまう。
その翼を見た奏は、苦笑いしながら翼を現実に戻す為に肩を揺する。
「お~い、翼~?戻ってこ~い」
「はっ!!奏?・・・・・あれ?兄さんは?」
「翼は想像力が凄いな~」
「元気があって結構だな、2人とも‼」
「叔父様」
「ダンナ」
奏と翼が話している所へ、優護と翼の叔父である弦十郎がやって来た。
「2人とも、今日は頼んだぞ‼」
「任せときなダンナ‼あたしらの歌で、会場を盛り上げてやるよ‼」
「そして、私達のフォニックゲインでネフシュタンの鎧を覚醒させてみせます」
「期待してるぞ2人とも‼」
そう言った弦十郎はその場を後にする――事はなく、何かを思い出したかのように奏と翼へ尋ねた。
「そう言えば2人とも、親父を知らないか?」
「爺ちゃんを?」
「お爺様ですか?いえ、知りませんが?」
「まったく、何処に行ったんだ」
弦十郎はそう言いながらその場を後にした。
場所は変わりライブ会場入口。
そこにはツヴァイウイングのファン達が、2人の歌を生で聞こうと長蛇の列を作って並んでいた。
そしてその列の中に1人、不安そうな顔をした少女がいた。
「はぁ~……私、あまりこのユニット、あまり知らないだよな~」
彼女の名は
どこにでもいる中学生である。本来彼女は誘ってきた友人と一緒にツヴァイウイングのライブに見る筈だったのだが、誘ってきた友人に急用ができてしまったため来られなくなってしまった。
その友人に誘われ来たものの、ツヴァイウィングについて詳しく知らない為、彼女は不安を感じているのだ。
するとその時
「どうかした?」
「えっ?」
1人の男性が響に声をかける。
声に反応した響が後ろを振り返るとそこには、ツヴァイウィングである奏と翼の2人からチケットを貰った優護がいた。
優護を見た響は、目を見開きながら驚いた。
「ゆ、優護さん!?」
「こんにちは、響ちゃん」
「こ、こんにちは·······じゃなくて!!なんで優護さんがここに?」
「実は昨日、知り合いからチケットを貰ってね?急遽来る事になったんだ」
「そ、そうだったんですね」
「うん。ところで響ちゃん、さっきから不安そうな顔でキョロキョロしてたけど、どうかしたの?」
「実は・・・・・」
響は知り合いである優護に事情を説明する。
「なるほど、あの子が急用で」
「はい。名前は知ってますけど、あまり聞いたことないし、こういった場所も初めてなので」
「そっかぁ」
「でも優護さんと会えたんで、不安もなくなりました!」
「それなら良かった♪」
笑顔になった響を見て、安心する優護。
2人は優護が働くポレポレで知り合った。
響が友人と訪れた際、優護が作ったカレーライスに惚れ込んだ彼女はポレポレ常連となり親しくなったのだ。
それから暫く経ち、ライブ会場入り口でチケットをスタッフに見せる優護と響。
すると優護のチケットを確認した女性スタッフが、目を見開きながら驚きだした。
「このチケットは!?」
「あの~、もしかしてこのチケット使えませんか?知人からもらったんですが・・・・」
「ち、ちょっとお待ちください!!」
女性スタッフはそう言うと、その場から離れていった。
何が起きてるのか分からず、優護と隣りにいた響は首を傾げる。
すると離れていった女性スタッフが男性スタッフを連れて戻ってきた。
「お客様、お待たせして申し訳ございません。ご確認させていただきたいのですが、五代様でお間違いないでしょうか?」
「そうですが・・・・」
「ご不安にさせてしまい申し訳ございません。五代様がお持ちのチケットはVIP席となりますので、ご案内いたします」
「えっ!?VIP席!?」
「じゃあ優護さんと一緒にライブ見れないんですか!?」
「はい。申し訳ございませんが」
「そんな~・・・・・」
男性スタッフの言葉を聞き、肩を落とす響。
「元気出して響ちゃん。ライブが終わったらここで合流しよう」
「はい・・・・・」
「それから1つアドバイス」
「へ・・・・・?」
「ライブは心が思うままに楽しめばいいんだよ」
「心の思うままに?」
「うん。そうすれば、不安な気持ちもなくなるから。じゃあ、また後で」
優護は響にそう言うと、男性スタッフと共にその場を後にした。
そこから数分後、優護は1つの扉の前まで連れてこられた。
「こちらがVIP席になります」
「案内していただいて、ありがとうございます」
「いえいえ。では失礼します」
男性スタッフはそう言って、その場から離れていく。
優護はVIP席の扉を開け、中に入る。
「へ~・・・・・ここがVIP席か~「ゆ~~う~~ご~~‼」ごはぁ!?」
VIP席の部屋へ入った途端、優護は部屋の中にいた何者かに突撃される。
ぶつかられた優護は支えきる事ができず、床に倒れてしまう。
倒れた優護は体を起こし、突撃し抱き着いている人物を確認する。
「優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優護優〜!!」
「じ、爺ちゃん!?」
優護へと抱きつき頬ずりしているのは、優護と翼の祖父で弦十郎の父親である
彼は昔、厳格な人物として周りや親族から恐れられていたのだが、子供ができてからはその厳格さも和らぎ、少しは接しやすくなった。
そして孫ができてからは、完全に丸くなり、孫バカと言われるくらいまでに性格が変わったのだ。
昔の彼を知る者達は、『誰かが整形してなりすましているんじゃないか?』と疑い、訃堂を疑って問い詰めた途端、厳格な頃の彼に一瞬で戻り、説教されたとのこと。
何がどうなってるのか理解できてない優護は、とりあえず祖父である訃堂を引き剥がそうとするが、訃堂の抱きつく力が強く引き剥がせない。
どうしたものかと悩む優護。
すると1人の人物が2人へ近寄る。
「訃堂殿、優護殿が困っておりますので、一度お離しになられた方がよろしいかと。いつまでも床に座らせておくには失礼かと」
「む!!確かにそうだな、すまん優護」
「いや、大丈夫だよ。それと爺ちゃんを止めてくれてありがとうございます、総司さん」
「いえいえ、礼には及びません」
訃堂へ優護から離れるように言った者の名は
風鳴家と日本政府に仕える忍の末裔で、緒川家の家督である。
幼い頃の優護が風鳴家に訪れる度に、優護の遊び相手をしてくれていた為、優護の兄貴分的存在となっている。
そして本来であれば訃堂と共に聖遺物の起動実験の為、作戦司令室で待機してなくてはならないのだが、訃堂の命令でVIP席の部屋で訃堂の護衛させられている。
「ところで爺ちゃん、作戦司令室にいなくて良いの?一応爺ちゃんは相談役なんだよ?」
「大切な孫娘とその友人がライブするのだぞ!!ここで見なければ男もとい、祖父が廃る!!仕事などしてられるか!!それに仕事なんかより孫との時間が大事じゃわい!!」
「と言って、弦十郎殿には内緒で来ているのです」
「後で怒られるよ爺ちゃん?」
「連れ戻しに来たら、拳で黙らせるまでよ!!」
「はぁ・・・・・どうなっても知らないよ?」
ため息をつきながら優護は席に座り、中にいた複数のSP達と談笑しながらライブが始まるのを待つ。
暫くすると会場内の照明が落ち、ステージ中央にステージ衣装に着替えた奏と翼が現れ、2人にライトアップされた。
ライトアップと同時に2人は元気良く、そして楽しそうに歌い始め、2人の歌声と姿に観客席は観客達の歓声で賑わい始める。
「うぉおおおおおお!!翼ぁああああああああああ!!奏ちゃあああああん!!」
「やれやれ、お孫さんの事になると人が変わるな」
「あははは·······(爺ちゃんの事は置いとくとして、2人とも相変わらずいい歌だな〜)」
翼と奏の姿を見てペンライトを振ってはしゃぐ訃堂と、そんな訃堂を見て呆れる総司に苦笑いしながら翼と奏の歌を聞き歌を聞く優護。
やがて歌が終わり、観客たちからアンコールの声があがる。
「もっと盛り上がっていくぞぉおおお‼」
『『『『『オォオオオオオオ‼』』』』』
奏は観客たちのアンコールに答え、翼と共に再び歌い始める。
だがその時
―ドゴォオオオオン!!―
「ッ⁉なんだ⁉」
突如、ステージの一部が爆発した。
そしてそれと同時に、開閉された天井から、大量のノイズが出現した。
『の、ノイズだぁあああああ⁉』
大量のノイズを視界に捉えた観客たちは慌て逃げ惑う。
「ノイズの大量発生に爆発!?作戦司令室に何が!!」
ノイズの大量発生と爆発に驚いた優護は、司令室にいる筈の弦十郎へ電話をかける。
しかし電話は不通となっており、繋がる事はなかった。
「駄目だ!!叔父さんに繋がらない!!」
「此方も弟と繋がらない!!」
「とりあえず爺ちゃん達はここからひな「ふんっ!!」っ!?じ、爺ちゃん!?」
「訃堂殿!?」
訃堂の声が聞こえてきた方へ優護達が顔を向けると、訃堂がVIP席に備え付けられているガラス窓を蹴り割っていた。
「爺ちゃん!!何やってるの!?」
「
「爺ちゃん!?」
「訃堂殿!?」
訃堂は優護の問いに答えると、蹴り割ったガラス窓から跳び下りた。
優護達慌てて窓へと近寄り、下を覗き見る。
そこには無事に着地をした訃堂の姿があり、優護達を胸を撫で下ろした。
しかし
ゴギッ!!
「ぐぉおおおおおおおおお!?」
「じ、爺ちゃん!?」
「訃堂殿、腰をやってしまったか!?」
無事に着地した訃堂だったが、着地時の衝撃によりその場に響き渡る程の音を立てながら腰が折れてしまった。
マズいと感じた優護と総司はVIP席から跳び下り、訃堂の脇に難なく着地する。
「爺ちゃん大丈夫!?」
「民間人の避難は緒川家でやりますから!!訃堂殿は避難を!!」
「こ、この程度の事、な、なんとかしてやるわい·······!!ふんぬ!!」
ゴキッ!!
「よぉーし!!治ったぁ!!」
「えぇええええええ!?」
「もぅ人というレベルではないぞ!?」
折れてしまった腰を自身で治してしまった訃堂と、そんな訃堂に驚く優護と総司。
「ほれ2人とも!!呆けてないで、民間人の避難誘導するぞ!!」
「う、うん!!総司さん!!お願いします!!」
「承知した!!」
訃堂に言われ我に返った優護は総司に頼み、ライブ会場にいた民間人の避難誘導を始める。
避難誘導をしている優護達に気づいたノイズの1体が襲い掛かろうとした。
それに気づいた優護は腰にアークルを出現させ、クウガへ変身しようとしたその時、優護達とは違う方向からの攻撃によりノイズが倒された。
攻撃が飛んできた方へ優護が視線を向けると、ガングニールを纏った奏と天羽々斬を纏った翼がアームドギアを構えノイズを撃退していた。
「奏に翼!!」
奏と翼がシンフォギアを纏い、ノイズ撃退しているのを見て一安心した優護だったが、奏の動きに違和感を感じた。
「動きが鈍い?·········まさか!?」
「くっ‼時限式じゃここまでか‼」
奏は【LiNKER】と呼ばれる、シンフォギアの適合率が基準値に満たない人に投与される適合率を上げる薬の効果が切れてしまい、ガングニールの力が下がってしまっていた。
マズいと思った優護が変身しようとしたそんな時
「うわぁあああああ!?」
「ッ!?響ちゃん!?」
客席の一部が崩れ、入場するまで話していた響が落ちてしまう。
その響を狙ってノイズが襲いかかるが、奏が何とか撃退して守る。
だが
『¥∞¢℃&#@$§』
「くっ⁉」
大型のノイズが、奏に向かって液体を放つ。
それに気づいた奏は、槍を前方で回転させて攻撃を防ぐが、槍に亀裂が入る。
そして
「……えっ?」
「しまった⁉」
槍が砕けてしまい、その破片が奏の後ろにいた響に突き刺さり、大量に出血してしまった。
ノイズの攻撃が止んだのを確認した奏は、響の元へ駆け寄る。
「おい‼しっかりしろ‼目を開けてくれ‼生きることを、諦めるな‼」
響に必死に呼び掛ける奏。
すると、奏の呼び掛けに答えたのか、響の瞳がうっすらと開く。
それを見て安心する奏。
そしてその場に、翼が駆けつける。
「奏‼大丈夫⁉」
「大丈夫だよ、翼」
奏が無事だと分かり安心する翼。
すると奏は、ノイズがいる方へ顔を向ける。
「いつか……体の中空っぽにして、おもいっきり歌ってみたかったんだよな」
「奏?」
「今日はこんなにも聞いてくれる奴等がいるんだ…………あたしも全力で歌うよ」
「奏…………まさか絶唱を⁉」
【絶唱】……それは装者への負荷を省みず、シンフォギアの力を限界以上に解放する歌。
だが強力な分、装者への負荷が大きく、最悪の場合体ごと消滅してしまう。
奏が絶唱を歌おうとしていることに気づいた翼は、奏に駆け寄って必死に止める。
「やめて奏‼今のあなたが絶唱を歌ったら死んでしまう‼」
「ノイズを倒せるなら、それでもやるさ……」
そう言い、立ち上がる奏。
そんな2人を狙って1体のノイズが奏と翼へと近づいていく。
それを見ていた優護は
「やらせない!!変身!!」
クウガへと変身してその場から駆け出し、奏と翼へと近づいていたノイズを殴って撃退した。
「兄さん!!」
「優護!!」
「························」
優護がノイズを撃退した事により一安心した奏と翼。
対して優護は無言で2人へと近づいていく。
「兄さん?」
「優護?どうし「ごめん」がっ!?」
「奏!?」
優護の様子が可笑しいと思い近づいた奏は、優護の手刀を首に叩き込まれて意識を失ってしまう。
翼は驚きながらも、意識を失い倒れる奏を支えた。。
「奏!!·········兄さん!!何をしてるんですか!?」
「あのままだったら、奏は絶唱を使ってた。絶唱を使わせて奏を死なせるよりはいいよ」
「兄さん·······」
「お〜い!!優護〜!!翼〜!!」
「っ!?お爺様!!」
優護へ抗議した翼は優護の想いを知り、何も言えなくなってしまう。
そんな2人の元へ、民間人の避難誘導をしていた訃堂と総司が駆け寄ってきた。
「お爺様、今までどちらに!?」
「VIP席で翼と奏ちゃんのライブを観ておった。ノイズが出現してからは民間人の避難誘導を総司としておった」
行方が不明だった訃堂が何をしていたか確認する翼。
優護は血を出し気を失っている響を抱き上げ、訃堂の元へ近寄る。
「爺ちゃん頼む。彼女を病院へ連れてってくれ」
「む?コレは酷い!?凄い出血量じゃ!?任せろ!!」
優護から響を受け取った訃堂は、常人離れした脚力でその場から走り去った。
それを確認した優護は翼が支えていた奏を抱き上げ、総司の元へ近寄る。
「総司さん、奏を連れてここから離れてください。翼は2人の護衛を」
「·······承知した」
「ま、待って兄さん!!私も一緒に!!」
「ノイズが総司さんと奏を狙わないとは限らない。それに翼には、万が一にノイズが追加で出現した場合の対処もしてほしい。総司さんは奏を抱きかかえる以上、ノイズに対処できない。幸いな事にライブ会場外からはノイズの気配は感じない。頼む翼」
「兄さん········しかし······」
「大丈夫。俺、クウガだから」
「··············分かりました·········兄さん」
「ん?」
「どうか········ご無事で············!!」
翼はそう言い、アームドギアを構えて総司達の先導する。
総司は優護に会釈をしてから、翼の後を追う。
見送った優護は体をノイズ達の方へ体を向け、アークルの前に手を翳す。
するとアークルの中心が光、アークルからある物が出現する。
「ディメンションライザー········力を貸してくれ」
優護はアークルが出現した物――【ディメンションライザー】を見つめながら言う。
ディメンションライザーとは、優護がアークルを見つけた棺の中に入っていた物である。
最初は石化していて、誰が触れても使えなかったのだが、優護がクウガに変身して触れた途端に石化が解かれた。
それと同時にディメンションライザーから無数のメダル――【ディメンションメダル】が出現。
暫く優護の周りをメダルが浮遊した後、ディメンションライザーとメダルは優護がつけるアークルへと入っていた。
以降はクウガに変身していてもいなくても、自由自在にディメンションライザーとメダルを出し入れできるようになった。
そしてディメンションライザーは、優護に力を与える。
優護の言葉に応えるかのように一瞬光り、アークルから2枚のメダルが出現する。
そのメダルには、どこかクウガに似た戦士の顔が描かれていた。
〘ギャレン!ガタック!デュアルディメンション!!〙
「異なる力を1つに!!クロス・フュージョン!!」
〘仮面ライダークウガ・マイティスタッガー〙
優護がディメンションライザーに2枚のメダルを装填し、ディメンションライザーのトリガーを押す。
それによりディメンションライザーから2つの光が飛び出し、上空で形を変える。
2つの光はそれぞれメダルに画かれた戦士へと変わり、粒子
となって優護の体へ重なる。
すると、クウガとなった優護の姿に変化起きた。
角部分が上へ少し伸び、赤い複眼は緑色、両肩とボディ部分には、ガタックと呼ばれていた戦士の物と武器らしき物が装着、それ以外の部分にはギャレンと呼ばれていた戦士の物が装着される。
武器らしき物以外のアーマーパーツが灰色へと変化し、黒いライダースーツのような物には赤と青のラインが浮かび上がる事で変化を終えた。
変化し終えた優護を見たノイズ達は、危機感を感じたのか一斉に優護に向かって動き出す。
優護は両肩についた武器らしき物――【ガタックカリバー】を両手に持ち駆け出す。
「クロックアップ!」
〘Clock Up〙
優護と同じ言葉がアークルから流れると、優護は周りがゆっくり動いているように見える超高速空間に入り、小型のノイズをガタックカリバーで次々と斬っていく。
〘Clock Over〙
『『『¢β∮?⊄№%‰¢¡℃∮σ!?』』』
アークルから先程とは少し違う言葉が流れると超高速空間が終わり、ガタックカリバーで斬られたノイズ達が次々と炭素化して崩れていく。
周りのノイズは自分達以外のノイズが炭素化した事に驚いた様子を見せるが、すぐに優護へ向かって動き出す。
優護は肩に戻し、赤い銃器――【醒銃ギャレンラウザー】を手に出現させながら振り返り、引き金を引いてノイズ達を撃つ。
『『『¢ⅤⅡ$∈β@⊄#£№?∮!?』』』
光弾が当たったノイズ達は、ガタックカリバーで斬られたノイズ達と同様に炭素化していく。
それにより、先程奏に液体を吐き出していた大型ノイズと、同型のノイズの2体だけが残った。
2体の大型ノイズは、優護に向かって液体を吐き出す。
いち早く気づいた優護はその場から後方へ跳び退き、攻撃を回避する。
優護はギャレンラウザーのグリップ上部にあるオープントレイを展開する。
そこに収納されているカード――【ラウズカード】を2枚引き抜き、バレル天面部にあるカードリーダー――【スラッシュ・リーダー】に読み込ませる。
〘バレット ファイア〙
〘ファイアバレット〙
2枚のラウズカード――【バレットアルマジロ】と【ファイアフライ】を読み込ませると、ギャレンラウザーから音声が鳴る。
そのままギャレンラウザーを片方の大型ノイズに向け引き金を引く。
するとギャレンラウザーから放たれた光弾は先程放たれた物とは違い、炎を纏った光弾が放たれる。
『£⊄℃№$Ⅴβ%@№#!?』
炎の光弾が当たった片方の大型ノイズは全身が炎に焼かれ、炭素化して崩れた。
残っていた大型ノイズは優護に向け液体を吐き出す。
優護は今度は後方へ跳び退かず、ギャレンラウザーから先程よりも多い炎の光弾を放つ。
優護に向け大型ノイズの放った液体は炎の光弾によって阻まれ、当たらず終わってしまった。
液体が止まったのを確認した優護はギャレンラウザーを消し、右脚に封印エネルギーを蓄積する。
同時に角と角の間でスパークが発生し、そのスパークのエネルギーが体を伝って右脚に蓄積される。
2つのエネルギーが蓄積された優護は駆け出し、跳び上がる。
そして右脚を突き出すように大型ノイズへ叩きつける。
叩きつけられた箇所から、大型ノイズの全身にエネルギーが行き渡り、爆発して炭素化した。
「はぁ········はぁ··········終わった······か?」
肩を上下に動かしながら息継ぎをし、辺りを警戒しながら見渡す優護。
残ってるノイズもおらず、新たなノイズの出現も感じられない優護は、一安心して胸を撫で下ろす。
するとそこへ、避難していた翼と奏を抱きかかえた総司がやって来た。
「兄さ〜ん!!」
「優護殿!!」
やって来た翼と総司に気づいた優護は、振り向きながら2人に向けてサムズアップをする。
そんな優護に翼は同じようにサムズアップを返し、総司は頷き返す。
2人を見て安心する優護。
その時
「う·············」
―ドサッ―
「っ!?兄さん!?」
「っ!!優護!!」
優護は意識を失って倒れてしまい、変身が解除される。
驚いた翼達は優護へと駆け寄り、揺さぶりながら声をかけ続けるのであった。
to be next episode
今回はここまでになります!!
ディメンションライザーについては、何れ設定集で詳しく書いて投稿しますので、暫くお待ちください!
次回はライブ後の話になります。
次回も是非読んでください!