多分遊戯王世界に転生したんだけど事件にも巻き込まれずアラサーになってしまった 作:道長(最近灯に目覚めた)
と言いたいところですが、結局まとめきれず分けました。申し訳ありません。
「失礼いたします。副社長」
「おっ、来たな。まぁ、入って座れよ」
「はっ。失礼します」
昼下がり、モクバ副社長に呼び出され、副社長室を訪ねると、モクバ副社長が決裁印を押していた。社長がアグレッシブなKCでは日常の光景である。大抵は電子決裁で済ませているのだが、一部データベースに残さない方が良いものは、紙で起案される。例えば現在進行中の新エネルギー開発構想や、都市単位で建築予定の新テーマパークの計画、あと千年アイテムと新カード情報は全て紙資料だ。
何なら自分の通常業務には大抵、パックで当てたカードの報告書があったりする。だってデータベースに無いカードが出てくるんだもん。そもそもメインの『シャドール』からそうで、自分がこの会社に入社するずいぶん前からマークされていたらしい。マジかよ。
「ちょっと待ってろ。今、コーヒーを淹れるからな」
「まさか。モクバ様にそのようなことをさせるわけには……」
「単純に気分転換したいだけだ。気にすんな」
「はぁ。ではお言葉に甘えさせていただきます」
専用の給湯室に入ると、ガリガリというミルが豆を砕く音が聞こえた。そこからか。スゴイな。
「ニーサマが出張先から送ってきてさ。珍しく気に入ったみたいで、オレにも勧めてきたんだ」
「なるほど。そんなに気に入ったのでしたら、社長愛飲の品としてカイバーランドで提供しても良いかもしれませんね。ブルーアイズマウンテンみたいな名前で」
「オイオイ、名前が直球過ぎるぜ? でも悪くないアイデアだ」
しばらくすると豆を挽き終わったようで、「しばらくしたら出来るから待ってろ」と言いながら、給湯室から出てきた。
「よいしょっと」呟きながら対面のソファに座ると、指を膝の前で組みながら口を開く。
「入社して半年が過ぎたわけだけど慣れたか?」
「慣れたも何も、足手まといから脱するために必死ですよ。自分は磯野さんじゃないんですから、適当にと言われても困ります」
「それが出来るようになったら、半人前として認めてやるから頑張れ」
喉の奥で愉快そうに笑っている。そもそも本来KCに入社してくる人間より、スペックが低いんだからその辺りを加味して仕事を回して欲しい。この兄弟の要求値が高すぎる。何度磯野さんに相談したことか。何なら自分の起案を見て、色々調整してくれているだろうし。今度お歳暮持ってかないと。自分が唯一飲める酒である甘口の白ワインで良いだろうか。カビネットならそんな失礼じゃないと思うんだ。
「あと報告書読んだけど、また変なカードが出てきたんだな。『エルフェンノーツ』だったか?」
「精霊界のいざこざで協力しましたからね。それもあって来てくれたんだと思います」
『ラメイソン』*1、『エンディミオン』*2、『ウィッチクラフト』*3の三つ巴の争いに遊守くんたちが首を突っ込んだから、それのフォローに行って、その余波に晒されていた彼女達と協力しただけだ。大分不甲斐ない所を見せてしまったが、義理堅いのは共に行動していて良く伝わってきた。これも協力した礼なのだろう。
幸い『エルフェンノーツ』*4の他に『白き森』が『ウィッチクラフト』側に立ったことで、大国二つの顔色を伺う折衝役ではなく明確な抑止力となったことが作用して、全面戦争は回避された。あとは『ヴェール』*5が『サンドリヨン』*6の姿に安定したのもデカかった。今も仕事が行き詰まると遊守君の所に顔を出すらしいが。本人は「充電」と言っている。
まーた女の子引っかけてるよ。あの子。
「精霊界周りはオレの管轄外だからな。その内KCの支社を作る気だから覚悟しておけよ」
「本気ですか?」
「本気に決まってるだろ。未知の資源が眠っているなら手は早い方が良い。今の所安定した移動手段があるのはお前位だから、その時は支社長代理をやってもらうかんな」
「えぇ……。これ以上責任が増えるのは勘弁してほしいのですが……」
「すぐには作らないし、作ったとしても最初は現地調査が主だろうから責任は大してないぜ? 重労働なのは間違いないけどな」
「……そっちの方が気楽にやれますかね……」
「お前には失敗前提の仕事を回しているから安心しろ」
「それ、割りとストレートに無能って仰られてますよね?」
「逆だ。ホメてんだ」
今度は声をあげて笑った。何が面白いんですかね。原作の描写からしてサディストの気はあるのだろうけど。
別に100点の仕事が出来るとは思ってないが、毎回赤点ギリギリの納期スレスレの仕事になるのは何とかしたいんだよなー。現場への負担が大きいし、納品や工務を行なう中小企業の担当者さんは「しょうがないですよ」と笑って受けてくれるけど。あっちも仕事とはいえ限度がある。一応根回しと手土産位は渡しているが。前の会社の個人的なツテも絡んでるから、経費で落とすのが難しいのもある。グレーゾーンの業務をふくめて特別手当は貰えてるから文句は無いが。
「そろそろ出来るな」
再び流し台に向かうと、静かな室内にコーヒーを注ぐ音が聞こえてきた。挽いていた時もそうだったが、室内には香ばしい匂いが漂っている。インスタントコーヒーを眠気覚ましにガバガバ飲んでいる自分でも、良さそうな豆だなと思った。
「ほら。飲んでみろ」
「では、いただきます。……美味しいですね」
「だろ?」
苦味の塊みたいな粉末コーヒーとは別物だった。ミルクも砂糖もあるが、入れたらもったいないな。
急に惜しくなってカップをソーサーに置くと、見計らったように副社長が口を開いた。
「お前も業務が大変だと思ってよ。そろそろ部下を付けるべきだって話になったんだ」
「……正直、自分のことで手一杯なのですが」
部下が増えるってことは仕事と責任が増えるってことだよね? 嫌だよ。あと万が一管理職系の手当付けられると、残業し放題になるじゃん。
「お前が見習いならアイツ等は見習いの見習いみたいなもんだからさ。あんまり気負うなって。正式な部署が決まるまで業務に慣れさせればいい。ちゃんとした研修は決まってから担当者に任せるからよ」
「見習いの見習い? つまり新卒採用みたいなものでしょうか?」
この時期にそれは珍しい。新入りだとしても、私のように別な会社からの出向組だと思ったのだが。
「まぁ似たようなもんさ。ニーサマが面白そうだからって理由で採用した」
「社長は相変わらずですね。給料もらっている身なのでご命令とあらば従いますが、些か気ままが過ぎるのでは? 不安になる社員もいると思いますよ」
「なんだ。お前もその不安になる社員か?」
「そうですが咎める理由も、対案を出せるような頭も実績も無いので普通に従います。バカとハサミは使い様でしょう?」
「分かってるじゃないか」
満足げに頷くモクバ副社長。社長や副社長が人工衛星なら自分は現地ガイドだからね。目に見えるリスクは発言しますよ。その上で最終判断するのが上なだけで。
モクバ副社長がブランド物のスーツには、ちょっと合わない腕時計を確認した。多分昔、社長から贈られたものなんだろうな。ワンチャン奥さんのプレゼントか?
「そろそろ磯野が連れてくるはずなんだが……」
「失礼します。モクバ様。件の2人を連れて参りました。入ってもよろしいでしょうか」
「OK。揃ってるから問題ないぜ。磯野」
ノック音の後に磯野さんの声が聞こえた。どうやらその部下とやらは2人いるらしい。
「はっ。では入れ、2人とも」
「「失礼します」」
「まずは自己紹介をしてもらおうか」
「はい!」
「はっ」
「……ん?」
真新しいスーツを着た新人二人を見て妙な既視感を覚えた。直接面識があるわけではない。あるわけでは無いが……。
「真月零です! よろしくお願いします!」
「ハロルド・イクスです。よろしくお願いいたします」
……
ベクターとパラドックスじゃねえか!?
「真月くん、イクスくん。今日はまず、次のイベントの打ち合わせがあるからそれに出席するよ。聞いても分からないことだらけだと思うけど、寝るのだけ我慢して」
「はい!」
「分かりました」
テンションの差こそあれど揃って頷く2人。
真月零にパラドックス、パラドックスの方は偽名でハロルドを名乗っているが、どちらもアニメ遊戯王ZEXAL、劇場版遊戯王5Dsの敵役だったはず。前世の記憶は大分怪しくなっているが、確かこの二つって繋がって無いよな。
誰だよこの脚本考えたヤツ。サービスだからってラーメンの上に杏仁豆腐のせるな。なに? 「良かれと思って」? うるせぇ!
社長も社長だ。確かに面白いとは思いますけど、想定してたのとベクトルが違うんですよ。ブラジル行けって言ったら、普通飛行機か船で行こうとするじゃないですか。誰も地面に穴を掘る指示が来るとは思ってないんですよ。だから失敗前提の仕事だって? そもそも誰もやらねえよこんな仕事。
黙っていると不満が沸々と湧いてくるが、今は会議だ。殆ど決まっているが、確認はキッチリしなくてはいけない。それにただの他人の空似という可能性も無きにしも非ずだから……。
「続いては中学生以下を対象にしたメインイベント、『カイバーランドに潜むネオグールズをやっつけよう!』についてです。人員の配備、デッキの準備、衣装の準備、全て出来ています。またマリク様、リシド様両名の当日参加が決定しております。1位と2位の参加者とのエキシビジョンマッチについても了承を得ています」
「マリク・イシュタール……か」
隣に座っているパラドックスが呟いた。……まだだ。まだ確定演出じゃない。単純に第1回バトルシティ決勝トーナメント参加者だから、何か知っているだけかもしれない。
そういえば5Dsの時代で、千年アイテムや決闘王のライバルたちはどういう形で広まっているのだろうか。
「すいませーん。質問なんですけどー」
会議には場違いな位明るい声。真月が手を挙げていた。会議に参加している社員全員の視線が集まるが気にせず、仮にベクターだとしたら意に介さず言葉を続ける。
「結構な数のデッキが必要みたいですが、そのカードはどうやって用意するのでしょうか?」
「……」
会議場の至る所からため息が漏れた。まぁ分かっている側からすれば、そういう反応になるわな。ここは自分が答えるか。
「一定期間のみ有効なコピーカードを作成するんだ。 期間が過ぎると、表面が真っ白になって再利用可能にできる専用のものがある。ソリッドヴィジョン開発元のKCと本家本元のI2社が提携すればどうとでもなる」
もちろん前もっての申請は必要で、コピーできるカードも限度があるが。目安としては印刷されて5年以上かつ、発行元から許可が出ているものに限る。ちなみに自然発生したカードはその限りではないし、仮にコピーしてもエラーが発生する。何を言ってるか分からないが。言葉のとおりの意味である。
分かるのは、科学とオカルトの両刀となった社長に敵はいないということだ。
「へー流石KC!」
「ここまで出来る民間企業は他にないだろうな。新入りなら分からなくて当然だ。……そういえばグールズ役のデッキの案は前の会議では出てなかったな」
資料を確認してもデッキリストは見当たらない。他の社員も見つけられていないようだから、私の見落としでは無いはずだ。
イベントの肝だから時間がかかって当然ということで、一旦はスルーしていたが、全員で確認と調整が出来るのは今回ぐらいしかないぞ。あとは各々準備のために動くだけになるから。
すると担当の若い社員が立ち上がり、申し訳なさそうに頭を下げた。
「申し訳ありません。8割出来てますし、そこまでは起案の準備も済ませているのですが、資料としてはまだ……」
「大丈夫。一応出してみて。体裁は整ってなくていいから」
「分かりました」
そう言って編集ソフトウェアのスクリーンショットがいくつかあげられた。
「……待った。これもしかして……」
一番初めに目に付いたのは『エクゾディア』*7のコピーカードだった。
「これもしかして当時のグールズと一部の参加者デッキを再現してる?」
「はい。資料が全て揃っている訳では無いので細部は違いますが……」
「却下。全部とは言わないが作り直しだよ。これ」
「えっ」
何で? という顔をしているが、当然でしょうに。
「相手は小中学生、チャレンジステージやサービスということで一部が使用するのは喜ばれるだろうが、全員がこのレベルだと勝てる子が何人いる?」
「想定は3分の1程度でしょうか。モデルはあの時の『グールズ』ですから、それなりのレベルを設定しています。現在は全体のカードパワーも上昇傾向にあり、現実的な数字かと」
「んー。多分このままだと、勝てるのは5分の1くらいじゃないかな? ちなみに何を基準にした?」
「昨年のユース大会の記録映像です。地方レベルでも突破できるプレイヤーはいると思いますし、童実野町とその近辺なら問題ないかと。それに来賓を呼ぶ以上、それなりのレベルが必要では」
「間違ってはいないけど、それはこっちの都合であって、実際に参加する子供たちへの配慮が足りてないかもしれないね」
その童実野町の公園で、デュエルをやってる小学生を見たかという話になるんだけどね。グールズに関しては、マリクがそれを含めてOK出してるだろうし、むしろ要望があったのだろうけど。
ソシャゲの全員参加可能なイベントの配付キャラのボーダーが、廃課金前提で設定されてたら誰もやらないだろ? そんなクソゲー。順位報酬なら分かる。
「ユースの地方と言っても、そういう子達は本気でデッキを組むから、競技性が薄い今回のイベントなら、もう1つパワーレベルを落とすべきじゃないかな? それに対象は小中学生。君は公園の子供たちのデュエルをちゃんと見たかい?」
「……いいえ。見ておりません」
変に言い訳しない子で助かった。これならフォローした後は続きを任せた方が良いかもしれない。
「難易度設定も参加者の8割~9割は1勝出来るレベルに設定しよう。ただし同じ人から貰えるスターチップは1回まで。難易度とスターチップを比例させるやり方はそのまま採用して、ぱっと見てレベルが分かるよう服装も変えよう。君は高難易度向けデッキの選定と、難易度分けを進めてくれるかい? 骨格としては素晴らしかったから、拘るところだからこそ、周りに相談した方が良い。真月、イクス」
「はいっ」
「はっ」
「私達の出番だ。今日明日中にレベル1のデッキ素案を組むよ。他は進んでいるみたいだから。申し訳ありませんが一度退席します。失礼いたします」
「真月、『強制脱出装置』*83積みはなしだ」
「え~、だって手札に戻すだけですよ? 『落とし穴』*9より弱いじゃないですか」
「フリーチェーンの除去ってだけで強い。体験してもらう意味でも1枚は入れて良いと思うが、って『縮退回路』*10まで入ってるじゃないか」
「良かれと思って~」
「それで良からぬコンボを組み込むな。まぁ『縮退回路』1枚ならエンタメに出来そうだから許す。イクス、確かに攻撃反応系とコンバットトリックは許したが、『炸裂装甲』*11と『突進』*12をガン積みするな」
「モンスターが貧弱過ぎるのです。レベル5、攻撃力1550のモンスターをエースに据えるなど、子供でもいないと思います」
「大人にはいるんだよ。『突進』の枠もそうだが速攻魔法と罠は2枚くらいずつにしなさい。おい。『強者の苦痛』*13はもっとひどいし、コピー許可は下りてないぞ」
「なんだと……!?」
「出来ましたー」
驚愕するイクスを尻目に真月が画面を見せてきた。善良そうな満面の笑みである。ある意味素だから当然なのだが。この笑みから伝説の顔芸をするのだからリアルタイムで見た子どもはショックだっただろう。その上でアンケートを取った挙句、遊馬先生との友情の証をプレゼントする徹底ぶりだからな。企業が人の心というものを知りすぎている(人の心があるとは言っていない)。あれに比べりゃネットで流れてくる曇らせ漫画なんて生温いわ。
本当にベクターかは確定してないけど。
「分かった。見せてくれ……確かに攻守ともに2500以下*14だが、なんでわざわざ『守護者スフィンクス』*15を選んだ。しかもメインモンスターもバウンス効果ばかりじゃないか。クリアさせる気ないだろ。そもそも大体がコピー不可だ。設定でコピー可のみの検索が出来るからやってみなさい」
「そんなー」
完全にガチ構築やんけ。その上でこの回りくどい動き、実にベクター味がある。
ベクターとは確定してないけどな! 実は前世の記憶は大分怪しくなっているから、使用カードの効果は憶えてなくて、とても不安なんだけどね。それでも覚えていられる遊馬先生のぐう聖ぶりと、ベクターこと真ゲスの真ゲスっぷりよ。
カードに関しても9期以前なら、『征竜*16』『神判』*17以外なら何とでもなるはず。バランス無視のアニメオリジナルカード*18がきたらドンマイとしか言いようがない。その時は、社長や遊守くん達に任せるしかないかな。
「『リバース』効果が子ども達にとってウケが悪いからな。除去ギミックは程々にしなさい。再現率の低い変なのはOKだ」
これはちょっと、例を出した方が良いかもしれない
「私のだとローレベル主体の『弱肉一色』*19をベースに作ってみた。あんまりガチガチに組むと面白みにかけるが、素の打点の低さとキーカードの派手さもあって調整しがいがある。普通は絶対使わないカードを使って、デッキ構築すればいいとおもうぞ」
「絶対使わないカード……ならハロルドくんのそれ、使わせてもらってもいい?」
「構わん。なら私は別なデッキを……『活路への希望』*20……か」
イクスの方は若干怪しいが、やる気になってくれて何より。私も次のを作らないと。キーカードは……『戦士ダイ・グレファー』*21縛りは意外と強いんだよな。ただの殴り合いなら除去が機能するし。……超時空戦闘機*22ベースで考えれば、打点調整で何とかなるか?
そんなこんなで順調とは言わないが、何とか業務は遂行出来ていた。ちなみにあの後イクスは、『ムカムカ』*23を使った、手札を減らさない別ゲームの『ゼロックス』*24のようなデッキに仕上げていた。若干修正したが、割りといい塩梅になっていて驚いた。真月も同様に意地でも『モリンフェン』*25を使いまわすデッキを作ってきた。こっちは修正なしで行けそうだった。なんというか彼がベクターだとしたら、『
2人とも最初こそデスクワークに慣れていなかったようだが、元々がハイスペックである。あっという間に順応して、チェックする側だった自分がいつの間にかチェックされる側になっていた。ちょいショックだが、オツムの出来が違うのは重々承知しているため、「当然だわな」と、納得の方が大きい。いずれ適性に合った部署に異動することだろう。こうなると優秀な2人がいなくなるのは惜しくなる。何なら3人で飲んだ後、自宅のアパートに泊めるくらいの仲にはなったし。素性がどうあれ至らない自分を色々とフォローしてくれた2人には、餞別の品くらいは送らなくては。
「何を送るかなー」と、ボーっと帰宅の途についていると、不意に何か大きなものに道を遮られた。夜の8時ということで、商業施設の明かりこそあるが、よけきれずに尻餅を着いてしまった。
「うおっと」
「あぁ! すいません。怪我はありませんか?」
紳士的に差し出されたゴツイ手を握り返しながら、「さてどんな方かな?」と確認しようと顔を上げる。
「お気になさらず。ありがとうごいま……えっ?」
『RUM‐バリアンズ・フォース』
「バリアン世界のために」
目の前が赤い光に包まれた。
初めてマトモに原作キャラを出しました。解釈違いでしたら低評価なり感想なりで言ってもらえれば。
面白かったら何かしら反応いただけるとブラッシュアップが捗ります。
続きはお正月目安に出せたらなと思ってます。一応、最後まで書いているので。結局書き直すかもしれませんが。
それでは皆さんよいお年をお迎えください。
何というか、最初書いた時はこんな反応が返ってくるとは思ってなかったんですよね。
ここまで読んでくださった読者の皆さん、ありがとうございました。
需要調べ(反映出来るかは別)
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どうでもいい話(思いついたら)
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シリアス込み長編系(恐らくは飽きる)
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恋愛系(別に書いてもろてええですよ)
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R-18(言い出しっぺの法則はご存知?)
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その他(その時はメッセージや活動報告で)