アーサー交響曲   作:妖叨+

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みなさーんあけましておめでとうござんすm(_ _)m
今年もアーサー交響曲をよろしくお願いします!

それでは話をどうぞ!


05 アーサー王と円卓の黒騎士団

―――――地獄のどん底から私たちを我らが王が救ってくださった、その恩を我らは剣で返そう。

 

 

 

 

 

L('ω')┘3└('ω')」

 

 

 

 

 

 

 

 

父の死から2年が経ち、今日。新たな新王として俺の戴冠式が行われる。

俺は自室で正装に着替え戴冠式まで待っているのである。

今日の戴冠式で王の証であるクラウンを頭に載せるのは母である。

本来、戴冠式とはその国の王が生きているうちにするものであるが父は戴冠式を行う前に死んでしまった。

父の跡を継いだのはアーサーの母である。

本来は父の遺言どおり俺が王位につくはずだったが他の大臣などから幼すぎると猛反対されたからである。

俺は父からの意志を繋ぐために、父との約束を護るために。

俺は1年かけてでキャメロットの経済のこと、現在の兵力と今後の兵力のこと、悪魔、天使、堕天使の三大勢力の現在の勢力のこと、キャメロットの民のこと、キャメロットとと友好関係にある国、神話勢力。世界に分布する今ある神器(セイクリッド・ギア)の名前、その特徴、その能力のことをと最後に、王としての威厳を学んだ。

それからあらゆる世界を見て回り世界各地に散ったある者達の末裔を集めて回った。

身体に限界がこようと俺はろくに睡眠を取らずにひたすら学んだ。

何度か休養不足でぶっ倒れたこともあったがその都度その都度ルフェイを泣かせてしまった。

実を言うと一番最近ぶっ倒れたのは昨晩の風呂(日本の銭湯顔負けの広さ)の中。

ルフェイが風呂に入ろうとしたら先に入っていた俺が風呂の中でぶくぶくと泡吐きながら沈んでいたらしい。

マーリンから聞いたがこの時、ルフェイが発した言葉が。

 

 

 

『お兄様がお風呂の中で死んでる!!!!』

 

 

 

らしい。

可愛い我が妹よ。俺は風呂の中が棺桶なんて思っちゃいないし思いたくないぞ。

まぁ、この天然が少々可愛いところであるが……。

おい。今、このタイミングでシスコンって思った奴出てこい!

コールブランドの地サビにしてやる!

シスコンがどおした!

シスコンで何が悪い!

ルフェイが可愛いならそれでいいだろうがぁぁぁぁ!

正装であることを忘れて頭を抱えて絨毯の上をゴロゴロ転がる!

 

 

あー! ルフェイが可愛くて死んでしまいそうだよ!

 

 

「お兄様……一体何をされてるんですか……? お、お師匠様、あ、あの前が見えないんですが……」

 

「見てはいけません。病気(ブラコン)になってもらっては困ります」

 

「………」

 

口をあんぐり開けたまま見目麗しい姿にドレスアップした我が師匠と我が愛しき妹にこのような光景を見られてしまった……。

俺は急には恥ずかしくなり驚くほどの速さで立ち上がりマーリンに指をさして叫ぶ。

 

「い、いつも言ってるだろ!? 部屋に入る時ぐらいののののののノックぐらいしろって!」

 

マーリンはしれっとした顔で言う。

 

「いえ、私はちゃんとノックしましたよ? アーサー様がお気づきになっていないだけでは? それにノックぐらいはっきり発音してはどうです? 今日は戴冠式なんですし、もっとしっかりしてはどうです。今日から」

 

「うぐ!」

 

やっぱり我が師匠。痛いところばかりついてきやがる!

 

「あの……お師匠様。そろそろ手を……」

 

「ダメです。ルフェイ様まで病気(ブラコン)になられてはキャメロットが滅びます」

 

「え!? 国が滅んじゃうの!? そんな病気があるの!? どんな病気?」

 

「………」

 

沈黙するマーリン。

マーリンもシスコンなんて言えやしないか。

俺は沈黙するマーリンに問う。

 

「で、俺になんのようだ? 緊張しないようにリラックスしろってか?」 

 

「ええ。そう言うて予定でしたがアーサー様の先ほどの行動を見ていると『この先、キャメロットは大丈夫ですよね?』って言いたくなりました」

 

「いくらなんでもそれはないでしょ!?」

 

「冗談です」

 

「かなり陰湿な冗談だな! おい!」

 

笑みを浮かべながら言うマーリンにツッコミスキルが上がっている(多分)と今更ながら思っている俺。

 

「本当とはルフェイ様がアーサー様の部屋の前でまごまごしていたのを見つけたので私が部屋の扉を開けただけです」

 

「ふーん。そうか……ってお前! 部屋の扉を開けただけって結局ノックしてないのかよ!」

 

「そうですが、何か問題でも?」

 

「ある! 問題おおありだ!」

 

「という事で、ルフェイ様。私は戴冠式の最終的な準備があるので失礼させて頂きます」

 

そこはルフェイじゃなくて俺に言うべき言葉じゃないのか!?

と言うよりも早く光に包まれ転移していった。

流石は我が師匠、逃げ足も速い。

マーリンが俺に最初に教えてくれたのが逃げ足なだけはある。

 

「「………」」

 

互いの顔を見た瞬間、互いに顔を逸らす。

ははっ。気まずすぎる。

 

「「………………」」

 

長い。かなり長い沈黙。

静かすぎて耳鳴りが鳴るほどだ。

するとルフェイが意を決したように口を開く。

 

「あ、アーサーお兄『アーサー様。そろそろお時間です』あうぅ……」

 

ルフェイが何かを言いたそうだったがどうやら時間のようだ。

 

「悪いなルフェイ。時間が来たみたいだ。その話は戴冠式が終わってからでいいか?」

 

俺はそう言いながらルフェイに背を向け扉に向かい足を進めドアノブを握った時だ。

服を引っ張られた。

誰に?

いや、ルフェイ以外に居ないだろ。

と軽く自問自答をした後、後ろに振り顔を俯けたままのルフェイに問う。

 

「どうした? 腹でも痛いのか?」

 

ふるふると頭を左右に振るルフェイ。

そして顔を真っ赤にして言う。

 

「しゃ、しゃがんでめ、目を瞑って下さい!」

 

え?

 

あ、来たんじゃね。これ!

 

「お、おう」

 

俺は言われたとおりにしゃがんで目を瞑る。

あー何度か夢見たシュチュエーション。

これが叶うとはお兄さん嬉しい!

 

チュ、と優しい唇が俺の肌に触れる。

 

 

 

 

ん……?

 

肌に? 唇ではない?

あれ?不思議き思って目を開けると顔を真っ赤にして熱気を放っているルフェイがいた。

俺は先程の感触のした部分ーーーー額に手おやり

何したかったの? というよりも早くルフェイは手で顔を覆って走って出て行く。

俺はそれを茫然と見ているほかなかった。

 

 

 

 

 

L('ω')┘4└('ω')」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戴冠式はスムーズに行われている。

前置き、参列者の行列、俺の登場、俺の承認、連祷、聖別、王位の叙任が無事に終わった。

そしていよいよ戴冠……というときにとんでもない事態が起こった。

バン族と呼ばれる好戦的かつ猟奇的な性格を持つ危険な民族が王が不在の時とこの戴冠式を狙って北の門に15000という大軍で攻め込んできたみたいだ。

会場も混乱の一途だ。

名高い貴族達が走りまわったりぶつかったりと忙しいな、おい。

母も驚き、混乱している。

だが、俺の中ではあることをしていたから安心してる。

それならぐずぐずしては居られないな。

俺は座っていた椅子から立ち上がり母のもとへ行きこういう。

 

「母さん、いま戴冠をしてほしい。戴冠したら俺が……俺らがなんとかする」

 

そう言うと母はぎこちなく頷き、ぎこちなく1年前に父に載せてもらったクラウンを俺の頭に載せる。

この時、新たなキャメロットの国王が誕生した。

俺は小さく笑みを浮かべると声を張り上げ一喝する。

 

 

 

 

 

 

「さわぐな! たかが異民族が攻めてきただけで動じるなど、それでも歴史あるキャメロットに仕えている者たちか!」

 

 

 

 

 

と叫ぶと会場は静まり返る。

 

「ではどうするのですか!? ってなぜ王冠を頭に載せているのですか!?」

 

1人の重臣が言うのをいちいち応えていくと面倒だが、これを怠ると後々面倒だ。

 

「先ほど、女王から王位を譲ってもらいこの俺が新しい王になった。それだけだ」

 

『『『『『身勝手にも程があるでしょう!?』』』』』

 

「事情が事情だ。話はバン族をとっちめてからだ」

 

そう言った後マーリンを呼ぶ。

 

「なんでしょう、アーサー王(・・・・・)

 

片膝をつき敬意を表すマーリン。

 

「マーリン、あいつら(・・・・)はどうした?」

 

「彼らですか? 彼らなら――――――」

 

 

 

 

 

『『『『『ここにおります! 我が王よ!』』』』』

 

 

 

 

マーリンの後ろに12人の黒いスーツを着た者たちがそれぞれ武装をして片膝をつき現れる。

12人、全員居るな。

 

「結成してからすぐで悪いがお前らに仕事だ………15000のバン族と一戦交える。出来るだけ殺すな。戦闘不能にすればいい。敵の大将は生け捕れ。出来るな?」

 

人を生け捕りにすると言うのは人を殺すことの10倍難しいと言われる。

ましてや相手は野性的なバン族となれば生け捕りは困難を極めるが……

 

『『『『『我が王の仰せのままに』』』』』

 

こいつらなら出来る。

 

「よし、行け」

 

短く命じると騎士たちは素早くこの場をさる。

俺は王座に座りながらほくそ笑む。

 

バン族の野郎ども。お前らに教えてやるよ。俺が1年かけて集結させた選りすぐりの精鋭中の精鋭の騎士団強さを。

 

 

 

 

 

 

 

 

L('ω')┘4└('ω')」

 

 

 

 

 

 

 

キャメロット国境付近ではバン族が国境警備隊を残酷かつ猟奇的に殺害して行く。

バン族の対象が国境警備隊の血に濡れた兜を掲げ叫ぶ。

 

「このまま古くせぇキャメロットを蹂躙すんぞ! いくぞ! 野郎ども!」

 

「「「うぉぉおおおおお!」」

 

他のバン族の者たちが雄たけびを上げる。

キャメロット城まで後30キロの所でバン族は進軍を止めた。

そこには広大な荒野に黒いスーツを着た13人の者たちが武装をして立っていたからだ。

 

「あん? なんだ? あいつらは」

 

「気にすることはねぇですよ。大将。さっさといきやしょうぜ!」

 

「それもそうだな! 野郎ども! あいつもさっきと同じように無残に殺してやれ! 血祭りだぁぁあああ!」

 

大将が剣を掲げて更に士気を高める。

それと見た左腰に剣を下げた寝癖をそのままにした茶髪のチャラそうな男が頭を掻きながら言う。

 

「うへぇ、汗臭そうだな。あいつら。にしても我が王は随分と面倒な命令を下したもんだ」

 

と中央に居る黒髪少女が呟く。

 

「こんな輩に我が王の地を荒すようなことはこの私が許さない」

 

「ほっほっほ。その通りですな。団長殿」

 

60すぎの長い白ひげを生やした男性が髭をさすりながら少女の意見に賛同する。

黒髪の少女は腰に下げた剣を抜き眼前に迫る敵に向かって、自分達の士気を挙げる言葉を繕う。

 

「地獄の底から助け出してもらったこの恩を……我らは剣で返そう!」

 

『『『『了解!』』』』

 

12人の王国最強の騎士団がバン族を迎え撃つ!

 

 

 

 

 

 

 

 

L('ω')┘5└('ω')」

 

 

 

 

 

 

 

「よいのですか? マーリン殿」

 

「何がでしょうか?」

 

「その騎士団に援軍を送ることですよ。いくらその騎士団が強かろうと数はわずか12人。それだけの数で15000のバン族を迎え撃つなど正気沙汰とは思えません……」

 

「それに関しては大丈夫ですよ」

 

「何故そう言い切れるのですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それは、あの12人は全て初代アーサー王が結成した円卓の騎士団の団員達の末裔なのですから」

 

 

 

 

 

 

 

「なっ……!? え、円卓の騎士団の末裔!?」 

 

「はい。世界各地に散っていった団員の末裔をあのお方はわずか1年で全員、集結させました。名前はたしか……円卓の黒騎士団。でしたっけ?」

 

「1人の末裔を捜すだけでもどれだけの時間がかかるか……それを12人全員を1年で……。ついでに名前も初代のパクリなんですね……」

 

「あの人の生まれ持った才能(カリスマ)と運めぐり合わせは最盛期のアーサー王を上回る程だと、私は思ってます」

 

「………」

 

「なにせ、いずれは世界に終焉を告げる覇王(・・・・・・・・・・)になるお方ですから」

 

この時のマーリンの表情は笑みだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

L('ω')┘6└('ω')」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

砂埃が舞う中、12人の円卓の黒騎士団は一騎当千の力を発揮していた。

 

「おらおらぁ! どうしたどうした! それでも有名なバン族かよ!」

 

寝癖爆発の茶髪の青年は両刃片手剣を一振るい100単位の数のバン族を戦闘不能にさせる。

剣を肩に担いで余裕の表情を見せていると背後からバン族の常人離れした筋力で槍を投躑する。

 

「!」

 

が、彼に働く本能が見事に槍を紙一重で回避させる。

 

「てめっ! よくもまぁ俺の背中から攻撃してきやがったな!」

 

彼も尋常じゃない筋力と反射神経で槍を投げたバン族に迫り鍛え上げられた拳を顔面に見舞う。

とバン族は他のバン族たちを巻き込みながらぶっ飛ばされる。

 

「へっ。俺は朝から正午までは最強だぜ? 覚えとくんだな。野蛮な猿ども」

 

彼が円卓の黒騎士団、第2席。クリストファー・ガウェン。

朝から正午までは通常の3倍の力を発揮する円卓の黒騎士団において1,2を争うパワーバカである。

 

 

 

「おいおい、こんなに来られても個人的に困るんだけど……」

 

めんどくさそうに毒付きながら槍を振るう青年も円卓の黒騎士団の団員にして第3席。サム・パーシヴァル。

変則的な槍術にバン族も手も足も出ないようで……。

 

「よっ!」

 

短い掛け声とともに槍を投躑。

槍は風を切り複数のバン族の腕に突き刺さり串刺し状態である。

 

「はぁ。我が王も面倒な命令を下したもんだな」

 

めんどくさがり屋なのが玉に傷である。

 

 

 

「このじじいをやれぇぇぇえええ!」

 

1人のバン族が言うとよってたかって1人の老人めがけて槍を投げつける。

 

「やれやれ、老いるというのは嫌ですね」

 

と呟くと身体が無数の蝙蝠に分裂する。

驚愕の表情に染まる。

そしてバン族の頭上で蝙蝠が集まり再び老人現れる。

 

「それでは、今回は奮発しましょうかね」

 

そう言うや否や、老人の手には薄緑色の杯があった。

するとその杯が光り輝き老人の背後に魔獣が出現する。

 

「程ほどに喰らいなさい」

 

主の一言で解放された魔獣はバン族に襲いかかる。

 

「老体の私にはこれは都合がいいですね……リスクはそれなりにありますが」

彼の手に持つのは聖書の神が残した聖遺物(レリック)の聖十字架、聖釘、聖槍、聖骸布、の1つにして13種あるうちの神滅具(ロンギヌス)の内でも極めてレアな神器。

幽世の聖杯(セフィロト・グラ―ル)である。

円卓の黒騎士団、第4席にして吸血鬼(ヴァンパイア)と人間のハーフ。リアン・ガラパッド。

 

「拾っていただいたわずかな命。我が王の為に使わせてもらう」

 

とっても律儀なハーフヴァンパイアです。

 

 

 

「いよいしょぉぉぉおおおおお!」

 

巨大な戦鎚を振りまわしバン族を薙ぎ倒していく大柄な男性がいる。

 

「ふぅー。オラはこんなのは嫌なのになぁ。どっちかって言うと鍛冶がメイン何だけどなぁ。アーサー様はオラに死ねって言ってるのかなぁ?」

 

マイナス思考しか行わ言い大男は円卓の黒騎士団、第11席にして鍛冶に関しては天下一品のアーノルド・トリスタン。

 

「あー。もう嫌だぁぁあああ!」

 

常にマイナスなことしか考えないことがアーサーとしての悩みらしい。

 

 

 

 

「………」

 

無表情のままバン族を斬り伏せるているのが円卓の黒騎士団、第12席のイグニ―ル・モルドレッド。

 

「……我が王の為に何より俺の為に。お前らは邪魔なんだよ」

 

迫りくるバン族の腕を斬り落としそのままバン族に向かい突撃していく。

アーサーもイグニ―ルの感情がいまいちよくわからないそうだ。

 

 

 

「はっ!」

 

ライトアーマーに身を包んだ可憐な少女はただひたすら迫りくるバン族を斬り伏せていく。

 

「せい!」

 

横凪に一閃。

するとバン族が一斉に倒れ出す。

 

「残念だが、お前達の自慢の筋肉は私が斬らせてもらった。これでもう動けまい」

 

彼女はバン族の足の筋肉を外側から切断するという神技を平然とやってのけたようだ。

彼女こそが円卓の黒騎士団、第1席にして団長のアリシア・ランスロットである。

 

「私はアーサー様の剣でいい。それ以上は何も望まない……」

 

「そんなこと言ってるくせにロッカー中は女物の服でいっぱいじゃん(ぼそ」

 

ガウェンがぼそりと呟くとアリシアは黒髪を逆立てながら接近してアーサーをなんどもノックダウンさせた渾身のボディーブローをお見舞いする。

冗談が全く通じないのがアリシア・ランスロットの欠点である。

 

 

 

 

 

 

 

 

L('ω')┘7└('ω')」

 

 

 

 

 

2時間後。

敵の総大将と15000のバン族を本当に生け捕りにしてきた俺の忠実な部下たちが帰ってきた。

 

「おー、お疲れさん」

 

俺なりのねぎらいの言葉を掛けると12人は片膝をつき敬意を示す。

 

「最初の任務から殺伐としたもので悪かったな。褒美と言っちゃなんだが1週間の間お前らに休暇をやる。その間にこの戦いでの疲れを取っておけ」

 

『『『『我が王の仰せのままに!』』』』

 

部下の反応を見て俺はそのままバン族が幽閉されている地下牢へと向かう。

ランプの明かりを頼りに階段を降り最後の階段を下り牢の中をうかがう。

うへぇー俺の殺気という殺気を放ちまくりだよ。

鍵開けた瞬間に殺されそうだな。

俺は近くにあるテーブルにランプを置き椅子に座る。

そしてこの大軍を統率していた大将に話しかける。

 

「なぁ、敗軍大将さんよ。どうだった? 俺の部下は?」

 

「………」

 

まぁ、敵の総大将にすぐに口を割る程柔じゃないか。

 

「まぁこれからは俺の独り言だ。いっちゃあれなんだよ。俺としてはこの国の兵士は確かにそこそこ強いと思ってる。でもお前らの一族と真っ正面から戦うとどうしても虐殺されるほどだ。俺としてはお前ら見たいに個々の戦闘力が高いところを買っている。お前らが俺の国に攻めてきた理由はおおかた、食いもんがないことと王が不在であるから。そしてお前らの中で15000の精鋭を選んで攻めて来たんだと思う。そこで、だ。俺としてはお前ら一族を対等に友好を結びたい。ざっくり言ってしまえば『俺らからは食べ物よ資源をバン族に与える。代わりにバン族は俺が兵を欲したときに可能な範囲内で兵士を援軍として送って欲しい』それだけだ。今回は傷の手当てをさせた後にお前ら全員を一旦帰す。一族全員で考えてほしい。これからどうやって生きていくかを。それと、今度攻めてきら……こんなに甘くないからな」

 

言いきった後、捕虜にしたバン族の奴ら全員を治癒魔法に長けた魔術師を総動員して全開させた後に自分の帰るところへ帰す。

まぁ、治療するときに暴動を起こした一部のバン族は少々手荒い治療を施した。

でも大半の奴らは大人しく治療を受けてたよ。

戸惑い半分の疑い半分って感じだったけど。

捕虜にされた奴の運命はそのまま奴隷として生きるか殺されるか。

2つに1つだったから。戸惑うのも疑うのも仕方ないか。

俺はバン族を北門で開放した後、行くべき場所へ行こうとしたが、他の重臣たちにコッテリとお説教を受けました。はい。身勝手ですいませんでしたー。

どうせ俺は泣き虫で意地っ張りで虚勢ばかりはる子供ですよーだ。

説教が終わった後、ダッシュで行かねばならぬ所へ行く。

 

 

 

 

 

L('ω')┘8└('ω')」

 

 

 

 

 

日が傾き始め夕陽が見え始めた頃、俺が行く所。

父、バナード・ペンドラゴンの墓だ。

俺は今回の戴冠式で起こった事を殊更独り言のように墓標に話した。

 

父さん、俺。国を守ったよ。

みんなを守ったよ。

まぁ、直接国を守ったのは俺の部下だけどさ。

 

父さん、そっちに行ったら褒めてくれよ。

少し甘えたこと言ったけどさ、俺も一国の王だからみんなの前じゃ泣き言は言わないよ。

それじゃ、俺。そろそろ戻るよ。

またね。

 

そう言って俺は夕日に照らされる墓標に背中を向け城に戻る。

一陣の風が俺の髪を撫でる。

まるで、父が俺の頭を撫でたように。

 




え? 円卓の黒騎士団の説明がほんの数人しか居ないって?
それは、まぁ。この話に全員の説明してしまうと話が長〜くなってしまうので本作で重要になるキャラだけあげさせてもらいました。(遠回しに面倒くさいと言っているだけ)

と言ったところで次回!
06 アーサー王と北欧会談

次回をご期待下さい!
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