Re:Born・Build─生まれ変わりのビルド─   作:LEIKUN0227

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第10話 実験を始めようか

 

 

 

─────

 

ここは地下室、こういった実験を想定し、

元々あった地下の倉庫を改造し、姿を見る為の鏡とか、

スチームガン等の際に使用した的があったりとかするだけの部屋だ。

 

地下室はひんやりとしていて、

外の喧騒とは無縁の静けさがあった。

 

念には念を入れて、部屋の扉を二重にロックする。

 

創破「……じゃ、やるか。」

 

作業台の上に置かれたガジェット、

それが“シングルクロコダイラー”だ。

 

クロコダイルの意匠が施された黒と灰色のボディ、

展開された上下の顎が、どこか生き物のように見えた。

 

『シングルクロコダイラー』

 

俺はゆっくりと、紫の“クロコダイルフルボトル”を手に取る。

 

何度もシミュレーションした手順をなぞるように、

上下の顎が展開されたシングルクロコダイラーの装填口に

数回振ったクロコダイルボトルを装填する。 

 

『クロコダイルッ』

 

低く響く咆哮のような音声がガジェットから鳴り響き、

空気が一瞬で張り詰めるのを感じる。

 

顎を閉じると、金属が擦れるような音と共に、

ボトルに噛み付くアクションが起こった。

 

『ガブリッ…』

 

創破「…問題なし。」

 

装填完了したシングルクロコダイラーを、

腰のビルドドライバーに接続する。

 

ベルトのスロットにしっかりと収め、

レバーに手をかけると、レバーを勢いよく回す。

 

『Are you ready?』

 

俺は一歩踏み出し、静かに言い放つ。

 

創破「変身。」

 

と、直後、前後に出現していた装甲が俺の身体を覆っていき、

クローズと同じく3番目の装甲が現れる、

 

顔よりやや下に現れるワニ型の装甲が下から顔に噛み付く様にして顔と胸部に装着された。

 

『割れる! 食われる! 砕け散る!』

 

『クロコダイル!クロコダイルッ!クロコダイルルルルァァッ!!』

 

『オーラァ!』

 

衝撃とともに変身が完了する。

 

視界が一変し、全身が漆黒と灰色の装甲に包まれているのを感じた。

 

創破「いけたかなっと…お、見た目通り。」

 

鏡に映った自分の姿は、

かつて見た“仮面ライダーローグ”によく似ていた。

というか似せた。

 

全体的に黒とグレーが強く、

アンダースーツはローグのものではなく、

ビルドである為、斜め構造。

 

複眼は妖しく光る紫に染まっていた。

 

創破「……プロトタイプって感じだな。かっこいい」

 

拳を握りしめると、機械的な駆動音と共に、

全身から力が漲ってくるのを感じる。

 

俺は視線を動かし、

壁際に設置した模造ターゲットに目をやった。

 

厚みのある金属製で、

トランスチームガンやネビュラスチームガンの威力試験にも耐えるよう調整してあるやつだ。

 

創破「…じゃあ、ちょっとだけ本気出してみるか。」

 

試しに拳を握り、足を踏み込んで拳を突き出す──瞬間、

自分の意思とは関係なく、衝撃波が走った。

 

《ヴォォンッ!》

 

金属製の的が、めり込むように凹み、

その奥の壁までひび割れる。

 

明らかに、想定を上回るパワーだ。

 

創破「マジかよ…この出力、クローズどころかグリス超えてないか?」

 

次は脚部の駆動を確認するべく、踏み込みからの跳躍。

 

その一歩で、天井に頭をぶつけかけてバランスを崩した。 

 

創破「うおっ、っと…!」

 

着地の衝撃で床のコンクリにひびが走る。

 

スペックは完全に、今の俺の制御限界を越えていた。

 

創破「……強すぎる、ってやつか。」

 

もう一度拳を握り、今度は虚空に向かって振りかぶると、

鋭く紫の軌跡を残し、空気が唸った。

 

この力は──確かに使い方を誤れば誰かを殺しかねない。

 

だが同時に、誰かを守るための“力”にもなり得る。

 

創破「でも、暴れたくなるような感覚がある…?」

 

戦闘用に最適化されたエネルギーが全身を満たし続けている。

 

理性で押さえ込まなければ、暴走のまま走り出しそうな衝動。

 

その力は、暴走の危険と紙一重なほどの凶暴さを孕んでいると感じる。

 

創破「ハザードトリガーの様な感じか…いや、あれはフルフルラビットタンクボトルで抑え込めるが、これは自力で抑え込めるタイプっぽいから違うか。」

 

俺はシングルクロコダイラーをボトル事外すと、

そのまま変身解除する。

 

シングルクロコダイラーからボトルを抜き取ると、

シングルクロコダイラーは俺の手から飛び降りて、

地面に着地する。

 

創破「…殺した俺に、何が守れるんだろうな、分かんねぇか。」

 

俺は静かに、手のひらを見つめた。

 

この手で、何を守れるのか──何を壊すのか、

それはまだ分からない。

 

だが、進むしかない。

 

──を殺した俺には、もう戻る道はないのだから。

 




所持しているフルボトル

ラビットフルボトル×タンクフルボトル
ハリネズミフルボトル×消防車フルボトル
ゴリラフルボトル×ダイヤモンドフルボトル
ドラゴンフルボトル×ロックフルボトル
タカフルボトル、パンダフルボトル
ライオンフルボトル、ライトフルボトル、
ウォッチフルボトル、ドライヤーフルボトル、ドクターフルボトル

所持しているオリジナルフルボトル

クワガタフルボトル、ハサミフルボトル
クロコダイルフルボトル、風船フルボトル、鏡フルボトル
ウイルスフルボトル、教科書フルボトル

所持しているドライバー等

ビルドドライバー、スクラッシュドライバー
ネビュラスチームガン、トランスチームガン、スチームブレード
クローズドラゴン、シングルクロコダイラー

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