Re:Born・Build─生まれ変わりのビルド─   作:LEIKUN0227

17 / 33
第17話 過去回想 オリジナルのトライアル編(後半)

 

 

 

─────

 

創破「次は……こいつらだな。」

 

手に取ったのは、明らかに異質な2本──

赤く丸みを帯びたデザインのフウセンと、

青くて本の背表紙のような形状をしたキョウカショ。

 

意味不明な組み合わせだが、

何かある気がした。

 

風船!教科書…』

 

ビルドドライバーに2本を差し込み、レバーを一気に回す。

 

『Are you ready?』

 

創破「ビルドアップ、たまに忘れるんだよなぁ」

 

創破「……おっ、これは……?」

 

変身が完了すると同時に、鏡越しに自分の姿を確認。

 

右半身は風船素材のように丸みを帯びた装甲構造で、

特に右腕には膨張可能なユニットが取り付けられている。

 

右肩から前腕にかけて赤いパネル装甲が重なっており、

そこには大きくバルーンマークが描かれていた。

 

創破「右腕の……これは展開ユニットか?」

 

その疑問と同時に、右腕のパネルが開き、

ぽん、と軽やかな音と共に膨らんだ風船──フロートバルーンが展開されていき、天井に向かっていく。

 

大きさは大人の頭一つ分程の丸い風船だが、

ただの風船ではなさそうだ。

 

創破「浮いてる……?いや、制御されてるな。」

 

右腕のジェスチャーに反応して、

数十個のバルーンが室内をふわふわと旋回する。

 

そのうちの1つを手に取って、

試しに家にあった包丁を引き出しから取り出して、

切りつけてみた。

 

キィンッ!

 

刃先が弾かれた。

 

創破「おいおい、マジかよ……。見た目の割に、意外と硬いぞ。」

 

それなら…と、

今度はスチームブレードを持ち出し、軽くなぞってみる。

 

──パァン!

 

乾いた破裂音が鳴った。

 

創破「流石にビルド系の武器には敵わないか……だが普通の刃物じゃ無理。目くらましや防壁、浮遊ステップに応用できそうだ。」

 

バルーンの性質と使い方に見当がついたところで、

左腕に視線を移す。

 

装着されているのは、

明らかに分厚い本──黒い表紙に金の縁取りがされた、

重厚な百科辞典のような武装。

 

表紙にはエデュブックと文字が刻まれている。

 

創破「こっちは……読む系の装備か?」

 

試しに本を開くと、空白だったはずのページに、

突然文字と図が浮かび上がる。

 

『バルーンフォームの使い方とバルーンとオススメの組み合わせ』

 

創破「おいおい……。今の状況に合わせた情報が、浮き出てくるのか……?」

 

ページをめくるたび、

浮遊戦術、室内戦での死角活用、

バルーンによる敵誘導……と、

バルーンを利用しての戦術データが次々に表示されていく。

 

創破「教科書の効果は…"戦術アシスト"ってわけか。これ、想像以上に強いぞ。」

 

浮遊戦術と情報戦──サポートと撹乱に特化した、

トリッキーかつ機能的なトライアルフォーム、使えそうだな。

 

創破「風船と教科書……案外、相性抜群だったな。」

 

浮かび上がった数十個のフロートバルーンに囲まれながら、

俺は軽く笑った。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。