Re:Born・Build─生まれ変わりのビルド─   作:LEIKUN0227

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第20話 ローグサイド

 

 

 

─────

 

金属と電子が混じり合うような無機質な空間。

 

その中央に、仄かに青白く光るコンソールが並ぶ中、

黒革のソファにどっしりと座っているのは、

サバンナローグだった。

 

漆黒の仮面の奥から放たれる視線は鋭く、冷徹そのもの。

 

その男が、目の前の男――氷室を無言の圧で見つめている。

 

氷室「……以上が、二度目の作戦の詳細となります。」

 

そう口を閉じた氷室は、

手に持っていた報告書を一礼と共に差し出した。

 

サバンナローグは無言でそれを受け取ると、

ゆっくりと視線を落とす。

 

中に書かれた文字の一つ一つを、

なぞるように読み進めていく。

 

部屋を満たすのは、ページをめくる紙の音と、

機械の低い作動音だけ。

 

まるで、その音にさえ圧力があるかのようだった。

 

サバンナローグ「二度目、か。」

 

ポツリと漏れた言葉は、呟きというには重すぎた。

 

サバンナローグ「"対象"の排除、またしても失敗か……氷室。」

 

氷室「……はい。」

 

サバンナローグは報告書を閉じると、

それを手元のデスクに乱暴に放り出した。

 

低く鈍い音が、机に反響する。

 

サバンナローグ「お前が無能とは思っていない。だが、結果は結果だ。」

 

氷室は無言で頭を下げる。

 

サバンナローグ「これで、奴は二度も生き延びたという事になる。」

 

サバンナローグは立ち上がる。

 

彼の大柄な体が立ち上がると、

まるで部屋そのものが小さくなったような圧迫感が生まれる。

 

それ程の圧迫感と緊張からか冷や汗をかく氷室。

 

サバンナローグ「ならば、次は……俺が動く。」

 

その一言に、氷室の肩がわずかに揺れた。

 

氷室「……ご自身で、ですか?」

 

サバンナローグ「ああ。いつまでも手駒に任せる時期ではないようだ。」

 

サバンナローグは歩き出す。

 

鉄の床に、ブーツの足音が一定のリズムで響いた。

 

サバンナローグ「対象は我々にとって、絶対に見過ごせない、言わば爆弾の様なものだ。ここまで作戦が潰された以上……此方が呑まれる。」

 

氷室「……承知しました。次の段取りは……」

 

サバンナローグ「俺が決める。お前は待機しろ。」

 

氷室「……かしこまりました。」

 

沈黙が再び部屋を包む。

 

サバンナローグは足を止め、

デスクの上に置かれていた2本のフルボトルを手に取った。

 

片方は橙、もう片方は銀色の動物のフルボトルだ。

 

サバンナローグ「これが、現場で回収されたものか。」

 

氷室「はい。"あのライダー"から奪う事に成功したボトルです。」

 

サバンナローグの指がフルボトルを撫でる。

 

サバンナローグ「……タカとハリネズミ、か。」

 

サバンナローグ「二度の作戦、二度の失敗。その両方に関わった存在……あのライダー……仮面ライダービルド。対象に次ぐ、新たな脅威だ。」

 

サバンナローグ「対象の処理とは別に……この"異分子"の対処も必要になるだろうな。」

 

視線をフルボトルから報告書に戻し、

サバンナローグは低く呟いた。

 

サバンナローグ「仮面ライダービルド…"我々の目的"を邪魔する不届き者め。」

 




用事が重なって時間が無かった為、ストックがございません。
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