Re:Born・Build─生まれ変わりのビルド─   作:LEIKUN0227

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第22話 繰り返すのは

 

 

 

─────

 

──現在。

 

創破の足取りは早かった。

 

フードを深く被った黒いジャージ姿、

裾まで動きやすさを重視した短パンという軽装。

 

手にはビルドフォンとラビットフルボトルのみ。

 

創破「……まだ撒かれてはいない。時間は、ある。」

 

巻き戻った時点は、

テレビの速報で学校に異変が知らされるよりも更に数時間前。

 

ネビュラガス作戦が開始される前の朝である。

 

当然、まだ誰も異変に気づいていない。

 

警察も、教師も、生徒も──

 

だからこそ、創破は急ぐ必要があった。

 

ウォッチボトルで巻き戻せる最大時間まで巻き戻した世界で、今度こそ失敗しない様に…─

 

─────

 

──校門前。

 

異常な時間に学校へ向かうフードの人物。

しかも現在関係者以外は立ち入り禁止となっている閉鎖中の学校へ。

 

その存在に気づいたのは、

経緯等の説明を行っていた教師らの姿を生放送していた報道陣だった。

 

数週間前に起こり、今回2度目になる不可解な事件に対し、

嗅覚鋭く集まった記者やカメラマンたちが、

早朝の校門付近に集結していた。

 

言うなればマスゴミである。

 

記者A「ちょっと!そこの君、何してるの!?学校は立ち入り禁止のはず──」

 

記者B「もしかして関係者か!?カメラ回せ!」

 

カメラマン「はい」

 

瞬く間に複数台のカメラが向けられ、

創破の姿が生放送で映し出される。

 

フードを深く被り、顔は見えない、

それがあまりにも不審であり、

 

数人が「学生かな?」と疑問を漏らす中──

 

創破は、右手に隠し持っていたラビットフルボトルを取り出した。

 

《カチャカチャ》

 

静かに振られたボトルがカチャカチャと音を立てると、

ピンクの光の粒子が弧を描くように創破の全身を包み込む。

 

光の粒子が弾けると同時に、

創破は助走もなく地面を蹴った。

 

──跳躍。

 

その瞬間、報道陣の視界からフードの人物が消えた。

 

創破の身体はピンクの粒子を纏いながら宙を滑空する。

 

カメラが必死に追うが、

映し出されたのは空中に残された僅かな粒子と、

既にフェンスの向こうに消えかけた後ろ姿だった。

 

記者C「い、今の……!」

 

記者D「跳んだ!?何者だ今の……!」

 

その動きはただの跳躍ではなかった。

 

重力を無視するかのような軽やかさ、

着地の直前までまったく減速しない軌道。

 

そして何より、光の粒子を纏って発動する一瞬の異能。

 

そして──画面越しにそれを見た者の中に、

一部、それを「知っている」と確信した者が居た。

 

─────

 

視聴者A「…あれ、仮面ライダービルドじゃ……?」

 

視聴者B「ビルド!?マジ!?」

 

─────

 

ビルドを知っており、偶々生放送を視聴していた視聴者である。

 

彼等彼女等はそれを拡散した、

仮面ライダービルドは実在すると。

 

もっとも、

その様な情報が急速に拡散される様になるのはもっと先なのだが…

 

 




時間が本当に無いです、ヤバし。

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