Re:Born・Build─生まれ変わりのビルド─ 作:LEIKUN0227
──体育館──
創破「……行くぞ!」
俺はまず、ラビットフルボトルの俊敏性を活かして一気に間合いを詰める。
バーンスマッシュは大きな腕を振りかぶり、
炎を纏った拳を振り下ろしてきた。
創破「速い!」
ギリギリでその一撃をかわし、
タンクフルボトルのパワーで反撃のパンチを叩き込む。
金属音とともにバーンスマッシュの装甲に拳がめり込むが、
奴はびくともしない。
バーンスマッシュ「グオオオオオ!」
怒りに満ちた咆哮とともに、
炎の衝撃波が俺を襲う。
咄嗟に跳躍してかわすが、
熱気で視界が歪んでいく。
創破(やっぱり、パワーもリーチもこっちより上……!)
それでも、ラビットのスピードで翻弄しながら、
タンクの剛腕で連撃を浴びせる。
だがバーンスマッシュは俺の攻撃を受けても怯まず、
逆に炎を纏った拳で俺を弾き飛ばす。
創破「ぐっ……!」
体育館の床に叩きつけられ、
装甲が軋む音が響く。
すぐに立ち上がるが、
バーンスマッシュは間髪入れずに突進してくる。
創破(スペックでは負けてないはずなのに……!)
ラビットタンクフォームの俊敏性と装甲で必死に食らいつくが、バーンスマッシュの攻撃は重く、
徐々に押し込まれていく。
炎のパンチをかわしきれず、
肩に直撃を受けてしまう。
創破「くそっ……!」
痛みが全身を駆け抜ける。
それでも、ここで倒れるわけにはいかない。
必死に反撃のキックを繰り出すが、
バーンスマッシュはその脚を掴み、
俺を振り回して壁に叩きつける。
創破「がっ……!」
視界が揺れる。
ラビットタンクフォームのスペックで何とか耐えているが、
バーンスマッシュのパワーと炎の猛攻に、
徐々に体力と集中力が削られていく。
創破(まずい……このままじゃ……!)
バーンスマッシュは俺に向かって、
再び炎を纏った拳を振り上げる。
俺は必死に立ち上がり、次の一手を探す――。
バーンスマッシュ「グアァァッ!」
バーンスマッシュが咆哮とともに、
青い炎を纏った右手を突き出してきた。
その一撃は、俺が反撃の体勢に入る一瞬の隙を正確に突いた一撃で…
創破「──っ!」
俺はその攻撃を避けきれずに腹部に直撃。
灼熱の衝撃が装甲越しに伝わり、
俺の身体は宙を舞った。
そのまま体育館の床を転がり、
ゴツンと背中を打ちつけた。
創破「ぐっ……!」
衝撃で腰のホルダーが大きく揺れ、
ナイトローグとの戦いで奪ったボトルと、
元々所持していたボトルの一本がホルダーから弾け飛ぶ。
《カラン》、と乾いた音を立てて、
二本のフルボトルが俺の目の前に転がった。
創破「…!」
バーンスマッシュは再び青い炎を纏いながら、
こちらに迫ってくる。
俺は痛む身体を無理やり起こし、
転がった二本のボトルを素早く手に取る。
創破「……まだ、終わっちゃいねぇ!」
握りしめたボトルの重みと、
炎の熱気を感じながら、
俺は再び立ち上がり次の一手を取った。
創破「……これで決める!」
転がった二本のフルボトル――"ハリネズミ"と"消防車"のフルボトル――を《カチャカチャ》と勢いよく振る。
『ハリネズミ!消防車!』
『ベストマッチ!』
フルボトルをビルドドライバーに装填し、
レバーを回す。
ドライバーから響く音声が、
体育館という戦場に力強く鳴り響く。
『Are You Ready?』
創破「ビルドアップ!」
『レスキュー剣山!ファイヤーヘッジホッグ!』
『Yeah!』
赤い火花と銀のスパイクが交じり合い、
俺の身体を新たな装甲が包み込む。
左腕には放水銃マルチデリュージガンを装備し、
全身には鋭いトゲと耐熱装甲――
ファイヤーヘッジホッグフォームへのビルドアップが完了した。
創破「……よし、行くぞ!」
バーンスマッシュが再び青い炎を纏い突進してくる。
だが今の俺は、
ラビットタンクの時とは違う。
創破「放水モード、最大出力!」
左腕のマルチデリュージガンから高圧の水流を発射。
バーンスマッシュの炎を一気に打ち消し、
動きを鈍らせる。
バーンスマッシュ「グオオッ!?」
さらに、
右腕のスパイクラッシュアームで強烈なパンチを叩き込む。
鋭いトゲが装甲を貫き、
バーンスマッシュが大きく後退する。
創破「まだまだ!」
バーンスマッシュが反撃の炎を放つが、
ブレイバーチェストアーマーの耐熱装甲が熱を遮断。
俺は一気に距離を詰め、
左腕の放水銃でバーンスマッシュの足元を洗い流し、
バランスを崩させる。
創破「これが、ファイヤーヘッジホッグの力だ!」
バーンスマッシュは必死に立て直そうとするが、
俺は容赦なく追撃する。
スパインショルダーのトゲでカウンターを与えつつ、
右脚のバーニングラッシュレッグで強烈なキックを叩き込む。
バーンスマッシュ「ガアアッ!」
バーンスマッシュが苦しげに後退する。
今度は俺が主導権を握り、
戦況を一気に逆転させていく。
創破「――このまま押し切る!」
レバーを数回程回しすと、
ハリネズミのトゲと消防車の放水力を最大限に高めた状態で
俺は必殺のライダーキックを放つ。
ファイヤーヘッジホッグフォームの全エネルギーを込めた一撃が、
バーンスマッシュの胸元に炸裂した。
バーンスマッシュ「グギャアアアア!」
断末魔とともに、
バーンスマッシュは今までよりも大きく吹き飛んで地面に叩きつけられる。
激しい爆発音とともに、
バーンスマッシュの装甲が砕け散り、
動きを止めた。
創破「……終わった」
俺は荒い息を吐きながらもバーンスマッシュに近づく。
その姿は、
本来ある装甲がまるで落とした花瓶のように砕け散り、
無残変わり果てた姿になっていた。
創破「……」
腰のベルトからエンプティボトルを取り出し、
倒れているバーンスマッシュの身体に近づける。
ボトルの口を向けると、
スマッシュから吸収する事が出来る成分が吸い込まれていく。
そしてその後、
バーンスマッシュは元の姿へと戻った、
だが、そこに横たわっていたのは――
創破「……え?」
そこにいたのは、
見覚えのある女子生徒だった。
顔は鼻から下が赤黒い血で汚れているが、
見間違えるはずもない。
創破「……
信じられない思いで、
俺はその名前を呟いていた。
目の前で横たわる美織は意識を失い、
ぐったりとしている。
創破「……美織!」
俺は慌てて駆け寄り、
美織を抱き抱える。
その身体は信じられないほど軽く、
今にも消えてしまいそうだった。
創破「……しっかりしろ、美織!…美織!」
必死に呼びかけるが、
美織は目を覚まさない、
それ所か先程よりも呼吸が浅い気がする。
創破「……こんなことになるなんて……」
自分の力の無さに、
激しい後悔と自責の念が押し寄せてくる。
もっと早くナイトローグを倒して駆けつけていれば、
彼女をこんな目に遭わせることはなかったかもしれない。
そもそもとしてもっと前の時間に戻していればもしかしたら未然に防げたかもしれないのだ。
数分以内に倒せるだろうと考え、
思い上がった罰だと言うのだろうか。
過ぎてしまった事は仕方ない、
そう割り切る事は俺には出来ない。
自分なら対処出来た、
過ぎた事でも俺なら変えれたのに。
それを数分以内に出来るだろうと、
イレギュラーが来る事を考えずにたったの数分だけ戻したのだ、
制限で使ったら数時間は時間を戻せなくなるという能力を知っていたというのに。
それによってクラスメイト…友人がスマッシュになって、
鼻血を出して今も苦しんでしまっている。
これは俺のせいだ、俺の責任だ。
創破「…待ってろ、今助ける。」
目の前でいつも俺の為に世話焼いてくれる友人が死に掛けているのに動かない訳にはいかない、
俺は腰のホルダーに装填していたフルボトルを取り出し、
美織の頭の上でそれを振り、
活性化させた。
映画で出てきたが、
ベストマッチになるとビルドよりも前の仮面ライダー…
…別名レジェンドライダーになる為、
これ単体の効果を誰も知らないであろうボトル、
"ドクターフルボトル"だ。
これはローズボトルの植物を回復させる能力と似た系譜を持つ能力のあるボトルで、
能力は自分を含めた生物を回復させる事が出来る能力だった。
今までは小さな切り傷とかを治す為に使っていたボトルだったが、
今は美織を助けれる事が出来る唯一の手段であり、
とても頼もしかった。
ご都合主義で本当にすみませんm(_ _)m
所持しているフルボトル
ラビットフルボトル×タンクフルボトル
ハリネズミフルボトル×消防車フルボトル(new)
ライトフルボトル
パンダフルボトル
ウォッチフルボトル
ドクターフルボトル(new)
不明なフルボトル×12本
スマッシュボトル(ドラゴン)(new)